ニッポン文化、四半世紀の展覧会
2015.10.5 16:28

海外でも高い人気を誇るマンガ、アニメ、ゲーム。最近では美術館でもマンガやアニメを取り上げる機会が増えましたが、それでも人気作家・作品の個展が主流です。ところが遂に、各ジャンルの過去四半世紀を振り返る通史的な展覧会が実現しました。「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で開催中の『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展』です。

「ヒーロー&ヒロイン」会場風景
「ヒーロー&ヒロイン」会場風景画像一覧

展覧会は、『鋼の錬金術師』、『美少女戦士セーラームーン』などのヒーロー&ヒロインが立ち並ぶセクションを皮切りに、マンガ/アニメ/ゲーム/インターネット/キャラクターの順で進みます。マンガはやや小さめですが、それでも『ジョジョリオン』や『少女革命ウテナ』など7作品と東日本大震災をテーマにした描き下ろし作品が見られるのは貴重です。

「アニメ」より、『マクロスプラス』の戦闘シーン
「アニメ」より、『マクロスプラス』の戦闘シーン画像一覧

アニメでは、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『サマーウォーズ』など、9作品の映像と絵コンテやセル画などが並んでいます。特に充実しているのは『メトロポリス』と『パプリカ』、また『マクロスプラス』の有名な戦闘シーン(5秒間)を詳細に分解しているのも見逃せません。

ゲームでは、ファミコンとプレステの歴代ゲーム機、『スーパーマリオブラザーズ』30周年、『グランツーリズモ』の展示が目を引きます。美術館でゲームをこれほど本格的に取り上げたのは、本展が初めてではないでしょうか。さらに会場の外には「プレイ」のコーナーが設けられており、歴代名作ゲームを実際に楽しめます。

これらのマンガ、アニメ、ゲームは、50年後、100年後にその時代を代表する芸術として評価されている可能性があります。江戸時代には庶民の娯楽だった浮世絵が、現在は一級の芸術品とされているように。そう考えると、本展がどれだけ画期的なのかが分かるでしょう。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム』

期間:2015年9月19日(土)~11月23日(祝・月) ※月曜休
時間:10:00~18:00(入場は〜17:30)
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟3F(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
料金:一般1,000円、大学生700円、 65歳以上・高校生500円
電話:078-262-0901
URL:http://www.artm.pref.hyogo.jp/

  
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