石原さとみが語る、兵器班長・ハンジ

全世界累計発行部数5000万部超の大人気コミックの映画化、それゆえの宿命か。メディアやコメンテーターはもちろん、一般人のブログやSNSまで、あらゆるところで論争となっている映画『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』。そんななか、ネットで賞賛の声を集めているのが、兵器班長・ハンジを演じた石原さとみだ。8月の前篇から約1カ月半、いよいよ後篇が公開される。大阪に訪れた石原さとみに話を訊いた。
写真/渡邉一生
「ネットのみなさんに助けられた気がします」(石原さとみ)
── 石原さん演じるハンジですが、原作コミックでも相当人気のキャラクターです。映画化されること自体、かつてない注目度でしたが、撮影前のプレッシャー、役作りの難しさなどはありませんでしたか?
『進撃の巨人』という漫画は知ってましたけど、ハンジ役でオファーをいただいて、そこで初めて原作を読みました。普通、ハンジをやるって分かった上で読むと、なかなか客観的になれないんですけど、それをも超えるくらいにハマっちゃって(笑)。
── 原作のコミックに?
そう、すっごく面白くて! 今も続きが気になるくらい。そこまでハマる作品に出演できるってすごいことだなと。だけど、自分でもどうすればこの人物になれるのか分からなかったんです。「いや、ハンジは私じゃないだろう」って。そこから、どうしようってなって。プレッシャーと不安がすごくて。友だちにも「『進撃の巨人』って知ってる?」って聞いたらみんなファンだし。もちろん、ハンジのファンもいて。そこから、調べに調べ上げましたね(笑)。

── 原作では男性、女性も明らかにしてない、ミステリアスなキャラクターですよね。
正直、性別に関しては気にしてないです。(原作者の)諫山先生もあまりそこには触れてないですし。そこよりも、そんなに多くない登場シーンのなかで、どうすればキャラクターの魅力が出せるんだろうか、というプレッシャーがありましたね。ハンジの立ち位置や生き方を客観的に見ながら、心の動きやほかのキャラクターとの繋がりなど、主観的にいろいろ考えて。台本もすごく読み込みました。
── なるほど。もちろん、原作も?
うん、原作を読み込んでクセや傾向、方向性を見つけるのはもちろん、アニメを観て声のトーンや高さ、伸びなんかも勉強して。あと、ネットで「ハンジ」って調べたらいっぱい出てくるんですよ。実写化されるという話の前から、純粋にハンジの魅力を綴っているブログとかがたくさんあって。ネットのみなさんに助けられた気がします。ハンジのことが大好きな人たちに。
── そのなかでいろいろと気付いたこともあった、と。
いっぱいありますよ。画像検索もして、その写真をヘアメイクさんや美術監督(扮装統括)の柘植(伊佐夫)さんに見せたりして。ハンジコスプレの写真を見て、こういう風に着るんだとか、いろいろ助けられましたね。
── この前、映画と完全連動したdTVオリジナルドラマ『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』(全3話・8月15日から配信)で共演されてた平岡祐太さんを取材させていただいたんですが、石原さんが撮影中にアニメのハンジの声優をされている朴ロ美(ぱく・ろみ)さんに電話していたとか。
はい。電話して、いろいろアドバイスいただきました。dTV版のときは、特にですね。ハンジの息遣いとか声の低さ、ちょっと裏返る感じとか、笑い方のバリエーションとか叫び方とか。あと、考え方! ハンジは別に巨人を愛しているわけじゃないんですよね。みんなと同じように駆逐したいし、やっぱり憎しみがベースにある。でも、相手を知らないと駆逐することもできなくて。だからこそ、一体だけでも捕獲したい、そして、解剖したい、とか。そういうことを朴さんと話しました。
── 声の出し方だけじゃなく、ハンジの生き方までお話されたと?
そうですね、あと、声優の友だちにも「ハンジと石原さとみの違い」を教えてもらったりとか。キャラクターを自分に引き寄せるんじゃなくて、ハンジはどういう人間で、なぜこういう人間になったのか、その感覚を掴めればと思って。セリフを早口に読むだけじゃなく、なぜ早口になるのか。そういう根本の部分を考えるようになってからは、演じやすくなりましたね。
映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』
2015年9月19日(土)公開
監督:樋口真嗣 特撮監督:尾上克郎
出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、石原さとみ、ほか
配給:東宝 PG12
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