ダンスカンパニー・コンドルズが、８月より日本縦断新世界ツアー『Ｔｏｍｏｒｒｏｗ Ｎｅｖｅｒ Ｋｎｏｗｓ』を開催。大阪では９月に公演を控え、ビートルズの曲名からインスパイアを受けたという本公演について、来阪した主宰・近藤良平に話を聞いた。

リンゴ・スターのつぶやきがタイトルになったという『Ｔｏｍｏｒｒｏｗ Ｎｅｖｅｒ Ｋｎｏｗｓ』。近藤は楽曲も当然好きだが、”明日のことはわからない”という「言葉自身がものすごい好き」なのだと。「きっと子どもがイメージすると、”明日は何しようかな”というドキドキ感になる。（何が起こるか）わからないことがうれしいじゃない。でも年を重ねた大人や、今の時代においては、”明日のことがわからない”っていうのは、暗くて不安もよぎる言葉。何か問いかけられてる気がして･･･」

それに反してメンバーは、明日のことをあっけらかんと迎える人たちだという。「ダンスだと（役を演じるわけじゃないので）本人が出ちゃう。ぐじゅぐじゅしてたら踊れないので、メンバーの潔さみたいなのが出る」とのこと。きっと彼らのダンスからは、明るいメッセージがにじみ出るのだろう。

まだ創作中で「人間っぽいことをやりたいんですよ」と、舞台の内容は稽古や本公演を重ねながらメンバーと一緒に創っていくとのこと。来年で20周年を迎える彼ら、「年齢が上がって、”若者には負けられない”ってみんな負けん気が強くなった。パワーはすごいですよ」と、その踊る姿に明日への勇気をもらえるはずだ。