奈良で誕生、蝶を育てて還す飼育キット

『虫とりのむこうがわ』は、幼虫3匹、飼育用ガラスケース、解説書、筆、幼虫のえさ・餌つくりセットがセットになって2,980円(送料別途)。届いたらすぐ飼育できるようになっています
「蝶を通じて、人と自然を繋ぎたい」と考えた、奈良在住の道端慶太郎さんによる蝶の飼育キット『虫とりのむこうがわ』が3月18日から発売中です。以前は環境コンサルティングの仕事をし、絶滅する昆虫などの調査をしていた道端さんは「絶滅危惧種が増えていく状況に、何かしなければと思ったんです」と、ソーシャルビジネス(社会的課題をビジネスの手法で解決していく活動)の道に。
「自然のリズムを狂わせずに、むしろ協力するもの・・・サイクル的にもこの蝶はぴったり。黒と黄色の奇抜な模様の幼虫、緑の宝石のような蛹、青みがかった透明(アサギ色)の美しいはねをもつ成虫と、どれをとっても子どもを夢中にさせます」と選んだのは、アサギマダラ。春は南から北、秋は北から南へと海を越えて2000km以上の旅をするというロマンを感じさせる蝶は、暖かい時期なら2~3週間で幼虫から成虫に。飼育用ガラスケースに独自開発した餌をあげ、フンの掃除をするだけという、小さい子どもにも簡単、ニオイもなくリビングで成長を見守ることができます。
このキットの一番ポイントとなるルールは、成虫になったら、飼い殺しにせず空へ還してあげること。ちょっと寂しいけれど、約3カ月近く寿命を持つアサギマダラが気候に合わせて、日本中を旅しているかと思うと感慨深い経験ですよね。今まで、このように自然のサイクルまで考えた飼育キットはなかったので実に画期的! 昨年は試作品でいろんな家族に挑戦してもらい、最初は虫が苦手な親御さんも、育てていくうちにかわいく思えてきた人も多かったとか。さなぎから脱皮し、美しい羽根が姿を現す様子は神秘的で、親子共にかけがえのない原体験になったと大評判です。

野原を駆け回ることも、虫を捕まえる機会も減り、自然と触れ合うことはもはやイベントごと。このキットは、そんな子どもと自然との距離を縮めるためものなのです。今後も道端さんは子ども達と一緒に里山で蝶の調査、バタフライガーデンという蝶を呼ぶ庭の施工、珍しい蝶を観に行く海外ツアーなど、様々なことに取り組んでいくそうなので、お楽しみに。
取材・文/西村円香
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