絶景続く北陸新幹線、3月14日に開業

2015.2.10 18:07

北陸新幹線W7系

(写真6枚)

いよいよ3月14日に金沢〜長野間で北陸新幹線が開業します。開業を約1カ月後に控えた2月5日、北陸新幹線W7系の試乗会がおこなわれた。

北陸新幹線の自慢は、車窓に広がる3000m級の山々や日本海の絶景。金沢駅を出発して約25分、富山駅に近づくにつれて右側に見えてくるのが雄大な立山連峰。その尾根に深く降り積もる雪景色は、まるでスイスのアルプス山脈のよう。およそ12分後に停車した黒部宇奈月温泉駅では、その山々がすぐ目の前に迫ります。その後、糸魚川駅(新潟県)で日本海を見渡したあとは、そこから内陸に入り、一路長野へ。上越妙高駅(新潟県)・飯山駅(長野県)周辺では、あたり一面が銀世界になり、スキー場でおなじみの妙高山や斑尾山を眺めることができます。そして、トンネルを抜けて、街並みが見えてくると長野駅へと到着。

金沢・長野間は約40%がトンネルですが、トンネルを抜けるごとに表情が変わる景色は必見です。夏には山頂付近に残る雪と田園の緑などが楽しめます。今回の試乗会では、金沢から長野まで1時間34分の小旅行(最速では1時間5分)。これまで3時間以上かかっていた区間が、大幅に短縮されました。

飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」
飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」

また、飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」があるのが北陸新幹線の最大の特徴。革張りのシートは、電動リクライニングで、包み込まれるような座り心地。専用アテンダントが同乗し、和・洋2種類から選べる軽食サービスも受けられます。治部煮など金沢の料理が詰まったお弁当(金沢発東京行きの場合)や石川名産の加賀棒茶を使った茶菓などが選べ、さらに長野産のオリジナルワインや石川産の日本酒、ビールなどドリンク類はフリーで提供されます。

もちろん普通車(指定席・自由席)も最新型。シートピッチ(座席の前後幅)がこれまでの新幹線よりも60mm広がり、高さを調整できるヘッドレストもあり、快適さは抜群。また、全座席分の電源コンセントが付き、スマホやパソコンも安心して使用可能。ちなみに、通路側や真ん中の座席は、前の座席の下に設置。

金沢と東京が2時間28分で結ばれ、大阪から富山へ現行より速く行くことができるほか、関西から佐渡や上越、長野への旅行が便利に! 北陸・信越の絶景と新幹線史上最高の空間を体感してみませんか。

写真/香西ジュン

『北陸新幹線』

2015年3月14日(土)開業
大阪〜長野間:普通車指定席14,290円、グランクラス25,080円
(金沢駅で乗り換え、サンダーバードは指定席利用の場合)
金沢〜長野間:普通車指定席8,960円、グランクラス19,750円

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