10回目の音泉魂、その愛されるワケ

2014.8.29 18:30

写真は昨年の模様

(写真3枚)

昨年は、結成30周年にして初の日本武道館公演を控える怒髪天を「勝手に」応援するべく、出演者たちがコピーバンドを結成。奥田民生やキヨサク(MONGOL800)、レキシやコヤマシュウ(SCOOBIE DO)が入れ替わりでボーカルを務めるなど、他のフェスでは見ることのできないユニークな企画が盛りだくさんのロックフェス『OTODAMAO〜音泉魂〜』。「必至のパッチで10回目!」と題した今年は、9月6日・7日の2日間にわたって開催される。

その気になる出演者は、奥田民生やYO−KINGらで構成されるO.P.KINGをはじめ、怒髪天、サンボマスター、POLYSICS、MONGOL800、ユニコーン、フラワーカンパニーズ、さらには筋肉少女帯に人間椅子・・・。『OTODAMA』ならではの、「幅広いんだけど、とにかく狭い!」ラインアップ。まったくもって、世代もファン層もバラバラ。しかし、一本筋が通ったフェスとして出演者からも認知されているのは、「音楽とライブの素晴らしさを伝えること」という極々シンプルで、極々当たり前のことを初開催から貫いているから。ライブに魅せられた主催者が、人気やヒット曲に惑わされることなく、その感動をみんなに届けられるバンドのみをブッキング。これまで1000本以上のライブを行ってきたフラワーカンパニーズとSCOOBIE DOがヘッドライナーを務めるのは、まさにその証だろう。結果、初日の出演者は男性のみ! という状態だが、間違いなく音楽が煌めく瞬間を見ることができるはずだ。

写真は昨年の模様
写真は昨年の模様

かといって、遊び心(もとい、悪ふざけ?)も決して忘れないのが『OTODAMA』の特徴。フェスの幕開けを告げる「入浴宣言」を務めるのは、レイザーラモンRGとガリガリガリクソン。「秘湯!SET YOU FREEテント」ではミュージシャンに混じって、関西一のふざけたダンスカンパニー・男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)が出演するなど、頑なに音楽道を追求するのではなく、心憎いばかりにロックとユーモアを両立させている。そのスタイルはファンだけでなく、出演するミュージシャンたちからも支持され、初日に登場する日本一泣けるコミックバンド・四星球は「オトダマーチ」、6月にメジャーデビューしたばかりのキュウソネコカミは「清水音泉ぶっとばす(仮)」という楽曲をこしらえ、全国各地で披露(宣伝)しているんだとか。

題字は出演者のひとり、奥田民生によるもの
題字は出演者のひとり、奥田民生によるもの

今年はどんなサプライズ(余興)が飛び出すのか。夏の最後の思い出作りにこんな『OTODAMA』はいかがだろうか?

『OTODAMA'14~音泉魂~』

日時:2014年9月6日(土)・7日(日)11:00~ ※雨天決行、荒天中止
会場:泉大津フェニックス(大阪府泉大津市夕凪町)
料金:1日券6,900円、2日通し券12,000円
電話:06-6357-3666(清水音泉/平日12:00~17:00)
※野外フェスのため、公式サイトの注意事項は必ずご確認ください

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