二階堂ふみ「思い続けていた監督」
2014.4.18 17:00

6月に公開される桜庭一樹原作の映画『私の男』で主演を演じる浅野忠信&二階堂ふみが、キャンペーンのために来阪。大阪市内のホテルで記者会見をおこなった

主演を演じた浅野忠信(左)と二階堂ふみ
主演を演じた浅野忠信(左)と二階堂ふみ画像一覧

原作は第138回直木賞を受賞した、桜庭一樹の同名ベストセラー小説。津波で家族を亡くした孤児・花と、彼女を引き取った遠縁の腐野淳悟は、北海道紋別で平穏に暮らしていた。だが、ある日、流氷の上で起こった殺人事件が報道されると、2人は逃げるように町を後にする・・・。禁断の純愛を描きながら、雄大な自然を背景に描かれた美しくも儚い物語。すでに原作を読んでいたという二階堂は、「桜庭先生のいちファンとして原作を読んでました。ちょっと薄暗い、ジメッとした雰囲気が好きなんですけど、映画化にあたって、その原作の雰囲気というのは壊さずに、でも、映画でしかできない表現をしたいなと思っていて。こういう耽美的な世界観が、私はたまらなく好きです」とコメント。

「私はたまらなく好きです」とコメントした二階堂ふみ
「私はたまらなく好きです」とコメントした二階堂ふみ画像一覧

また浅野も、難しい役柄である淳悟を演じるにあたり、「脚本を読んだときに、今の自分だったらこの役ができるなと思いました。20代の頃、こういうクセのある男を演じることが多かったんですが、30代でかなりいろんな役をやらせていただいて、自分の中で明確になる部分がいろいろあったので、もう一度、僕が若い頃にやった役を追求してみたいと思ってました。淳悟はそれが存分にぶつけられる役でした」と。空虚な男の揺れる内面を静かに演じきった。

空虚な男の揺れる内面を静かに演じきった浅野忠信
空虚な男の揺れる内面を静かに演じきった浅野忠信画像一覧

メガホンを取ったのは、『海炭市叙景』(2010年)、『夏の終り』(2013年)を手掛けた熊切和嘉監督。脚本は盟友・宇治田隆史、カメラは大学の後輩でもある近藤龍人が担当している。熊切組への参加は二階堂にとって運命的なものだったらしい。「高校1年生のときに、オーディションで熊切さんと初めてお会いしたんですけど、わたしは直感的に、この人とやらなきゃいけないと思って。それからずっと思い続けていた監督の現場だったので、毎日幸せに浸って過ごしてました」。

その一方、これまで数々の名監督と共にしてきた浅野は、映画界の将来を嘱望される監督に対し、「スタッフは監督の学生時代からの仲間が多いので、コミュニケーションがよく取れていましたし、それにすごく助けていただきました。けど、そういう仲間同士だけではない、その次のところに監督は行くべきだと、正直思った部分もあったので、これから監督がどういう仕事をしていくのか楽しみですし、機会があればぜひ一緒にやってみたいです」と、期待するからこそのコメントも。

会見の最後、二階堂は「私の運命の作品であり、勝負の作品。スクリーンで観ることに意味があるというか、絵にもなってると思うので、映画ファンだけじゃなく、いろんな方に楽しんでいただけたらうれしいです」とアピール。公開は6月14日から上映される。

映画『私の男』

2014年6月14日(土)公開
監督:熊切和嘉
出演:浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、ほか
配給:日活
URL:http://watashi-no-otoko.com

  
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