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カメリア・マキの魔女占い

Profile

カメリア・マキ・ダークムーン

『SAVVY』誌では創刊時よりホロスコープを担当。アメリカで魔女学を修め、当時の全米魔女協会より魔女名・Darkmoonを受けた日本人初の魔女。池袋コミュニティカレッジで魔女学の講師を務めた後、現在北海道でカルチャースクール講師、弟子の養成にあたる。著書に『魔女のメッセージ』などがある。

魔女の近況2024.2.7 Update

地方都市に移住してから、ここは東京や大阪とは違う、パスポートや通行手形が必要な外国かと思うくらい、カルチャーショックは多々あったけれど、そのひとつは「町内会」というシステム。

 

人口減少の日本のなかでも、今いる街は東京の新宿区よりは、まだ住民が多い。でも、土地が広く、人口密度がはるかに少ないせいなのか、地域には自助制度がとても緊密。役員の下には定期的に回って来る班長という制度があり、1軒ずつ町内会費を集め、回覧板を回し、廃品回収の日には玄関前に出される新聞や雑誌、不要自転車などを集めて回る役割。

 

これは資源回収の業者に引き取ってもらい、その収益が町内会の活動に充てられるのだとか。新聞の束を回収のトラックの荷台に放り上げるのは結構な重労働で、冬の雪かきも含めて、この地に住むようになってから、運動不足は随分改善されました。一番困惑したのは、町内会費の集金で、知らないお家を1軒ずつ回って、「町内会費の集金に来ました」とお金をもらう役割。これ、大阪や東京でやったら、インターホン押しても無視されるか、警察に通報されるのはほぼ確実。

 

そんな不慣れな住民の私に、なんと回ってきたのは「広報部長」というお役。立派な「委託状」と玄関の前に下げる「広報部長」というプレートまでいただきました。先日の役員会議では、会長の挨拶の冒頭で、「能登半島地震で被災された方にお見舞いとお悔やみ」が伝えられ、わが町内会からもお見舞いを贈ることが決議されました。

 

地域によっては町内会の活動にも、随分色々なパターンがあるようですが、ここは比較的コンパクトなせいか、人の顔が見える交流ができるようです。本来ならば行政の範囲ではないかと思うことも多々あるけれど、住民同士で交流し、自助活動を目指すというのは(人口にもよるけれど)、これからの地域社会のひとつの在り方なのかも、と思えるようになりました。新米部長、頑張ります。

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