居合わせた観光客も大興奮……片岡仁左衛門ら歌舞伎俳優21名、「道頓堀」お練り

4時間前

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る片岡仁左衛門(3月29日/大阪市中央区)

(写真25枚)

2026年5月末に、103年の歴史に幕を閉じる、大阪・道頓堀の劇場「大阪松竹座」(大阪市中央区)。4月3日から開幕する『御名残四月大歌舞伎』を前に、3月29日に『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』を開催。片岡仁左衛門をはじめとする人気歌舞伎俳優たちが町の中に現れ、道頓堀に集まった歌舞伎ファンたちが歓声を上げた。

お練りは13時から、道頓堀通の堺筋側からスタート。人間国宝・片岡仁左衛門を先頭に、中村歌六(人間国宝)や中村鴈治郎や中村扇雀、松本幸四郎や中村獅童や中村隼人などの、総勢21名の幹部俳優たちが人力車に乗ってゆっくりとお練り。周囲の観客たちに手を振りながら、約700メートルの道を、約15分かけて練り歩いた。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る中村鴈治郎(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る中村鴈治郎(3月29日/大阪市中央区)

道頓堀では久々のお練りと言うことで、歌舞伎ファンと見られる人たちが昼前から続々と劇場前を中心に集結。お練りが始まると「松嶋屋!」「幸四郎さーん!」などの大向うや声援がファンから上がる一方、海外の観光客をはじめ、前情報のまったくなかった人たちも目撃をすることに。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る中村獅童(3月29日/大阪市中央区)

「あの人、テレビで見たことある」「やばい、中村獅童や!」など、偶然の出合いに興奮しながらカメラを向ける人も多数見られた。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る大谷廣太郎、中村隼人(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で手を振る大谷廣太郎、中村隼人(3月29日/大阪市中央区)

お練りが終了したあとは、大阪松竹座のエントランスで式典を開催。冒頭で登場した松竹株式会社・迫本淳一代表取締役会長は、「道頓堀にはかつて演劇の五座がございまして、大阪松竹座も大正12年の開場以来、その伝統を受け継いで今日まで参りました。松竹座でおこなわれる歌舞伎などの演劇を愛し、ご贔屓くださいましたお客様とご近隣の皆様、本当にありがとうございました」と感謝。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典の様子(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典の様子(3月29日/大阪市中央区)

そして「その伝統をいったん閉じさせていただきますが、このお練りで多くの熱きご声援を肌で感じることができました。これからも先人たちが築いてきた伝統をつづけられるよう、がんばってまいりたいと思います」と、ここで終わりにはならないという思いを表明していた。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典で挨拶する松本幸四郎(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典で挨拶する松本幸四郎(3月29日/大阪市中央区)

さらにお練りに参加した俳優たちが、次々に登壇し、大阪松竹座の思い出や、次に新しい劇場ができることへの期待を語っていく。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』で挨拶する片岡仁左衛門(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典で挨拶する片岡仁左衛門(3月29日/大阪市中央区)

最後の手締めでは、片岡仁左衛門が「まず第一に世界平和。そして皆様の御多幸、そしてまた道頓堀に劇場が建つことを祈念いたします」と挨拶。そして「当然のことながら、大阪締めで。皆様お手を拝借!」と音頭を取ると、「うーちましょ」という大阪締めの音が、道頓堀に響き渡った。式典終了後にはお練りの効果もあってか、劇場のチケット売り場には行列ができていた。

『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典の様子(3月29日/大阪市中央区)
『大阪松竹座 御名残道頓堀お練り』式典の様子(3月29日/大阪市中央区)

『御名残四月大歌舞伎』は、4月26日まで上演。5月2日~26日にはオーラスとなる『御名残五月大歌舞伎』を上演する。幸四郎と獅童は4月のみだが、5月には入れ替わりで片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助、中村米吉などが出演する。

両公演とも一等席2万6000円、二等席1万3000円、三等席7000円。チケットは現在発売中(一部完売・貸切の回あり)。

取材・文・写真/吉永美和子

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