「こんな半兵衛初めてw」菅田将暉、初登場! 陰キャの戦争オタク?【豊臣兄弟】

4時間前

『豊臣兄弟!』第8回より。物陰から現れた斎藤家家臣・竹中半兵衛(菅田将暉)(C)NHK

(写真10枚)

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。3月1日放送の第8回「墨俣一夜城」では、兄弟の手で墨俣に砦が築かれ、斎藤家に激震が走ることに。まさに「一夜城」と呼ばれるにふさわしい顛末と、あの有名軍師の初登場にもSNSが湧いた。


■ 一晩で出現した砦に、慌てる斎藤龍興…第8回あらすじ

蜂須賀正勝(高橋努)ら川並衆の力を借りて、墨俣に短期間で砦を作る算段ができた藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)。織田信長(小栗旬)から、斎藤龍興(濱田龍臣)のいる稲葉山城を本格的に攻めるため、墨俣でおとりになることを命じられる。

そして、藤吉郎たちは、一晩である程度砦を形に。最低でも1カ月はかかると思って泳がせていた龍興は「なぜもっと早く手を打たなかった」と、安藤守就(田中哲司)ら家臣たちを責め立てた。

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。家臣・安藤守就(写真左、田中哲司)に話す美濃国主・斎藤龍興(写真右、濱田龍臣)(C)NHK

墨俣に斎藤家の重臣らが集結し、その隙に小一郎は北方城に向かうが、作戦を読んでいた竹中半兵衛(菅田将暉)の指示で、守就が残っていた。小一郎は、信長は必ず新たな面白き世を作るが、龍興にそれができるかと守就に訴えて動揺を誘い、なんとか逃げおおせる。

一方、墨俣の砦をギリギリまで守った藤吉郎は、砦を脱出して「たった一夜であったが、良き城であった」と言いながら城に火を放ち、残っていた斎藤方の兵を撃退した。

■ 川並衆・蜂須賀が可愛い…美濃は崩壊フラグ

豊臣秀吉のサクセスストーリーとしてももちろん、戦国時代最大のミッション・インポッシブルとしても知られる「墨俣一夜城」のエピソードと、秀長の想い人・直(白石聖)のフラグ発動という、2つの大きな物語を同時に描く力技に圧倒された第8回。

直の話に関しては、別コラムで集中して言及したので、こちらは墨俣一夜城を中心とした織田信長VS斎藤龍興の攻防と、それに直接関わった人々について取り上げよう。

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。小一郎たちからの報告を受ける織田信長。写真左から、藤吉郎(池松壮亮)、小一郎(仲野太賀)、織田信長(小栗旬)(C)NHK

木材を筏にして安全な場所まで運び、加工を施してから墨俣に移し、比較的地盤が安定した所を選んで一気に砦を建築する・・・という兄弟の作戦を、着々と進める川並衆。

しかし、そこで美濃の斎藤家からの査察が入ってしまった!船底に隠した武器を見つけられるが、実はそれはダミー。正勝たちは「うわ~バレちゃったー!」という小芝居をして、本命の木材をしっかり守るという関門をクリアしてみせた。

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。暗闇で筏を探す小一郎たち。写真左から、小一郎(仲野太賀)、前野長康(渋谷謙人)、藤吉郎(池松壮亮)(C)NHK

この展開にはSNSも「美濃、チョロいw」「目の前の品物によろこんで騙される小物っぷり」「お前らの策なぞお見通しだぞ! ってなった時に生まれる人間の隙を生かした心理戦だ」などの「ざまあw」なコメントがつき、

さらに秀吉に悪態を付きながらも策略に乗る蜂須賀正勝にも、「猿芝居をさせおって! と怒るが、ナイスだよ」「小石投げは照れ隠し?蜂須賀さん可愛いすぎる」「蜂須賀殿がいい人だからなんとかなってる」という声援があがっていた。

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。家臣たちから報告を受ける、美濃国主・斎藤龍興(写真右、濱田龍臣)(C)NHK

作戦は着々と進行し、一晩で完成とまでは行かずとも、敵方があわてふためくぐらいには立派な砦が出現。「どうせ完成まで1カ月以上かかるから、その時に攻撃しよう」と余裕ぶっこいていた龍興も、ショックのあまり家臣に責任転嫁の怒号を浴びせる始末。

誰もなにも言わなかったけど、このとき家臣たち(特に墨俣注意報を真っ先に発令していた安藤守就)の額には、間違いなく怒りのマークが浮かんでいた。

この斎藤家関係者の皆さんの、なんとも気の毒な反応の数々には「日が開けたら城あるって相当ビビるよね。表面だけであっても」「『何故もっと早く手を打たなかった!』おまいう」「龍興に対して『いや、おめーが「賽の河原じゃ」とか抜かしてたからこうなったんやろがボケ』みたいな顔をしたの、良かった」「こういう時に全て家臣のせいにする斎藤龍興は使える人物ではなかったという事だ」と、崩壊を予感する言葉が数多く上がっていた。

■ 一夜で燃えたから「墨俣一夜城」…そう来たか!

秀吉は墨俣城に斎藤家の兵を引き付け、小一郎は織田家の人たちと、龍興の本拠地に一番近い北方城を取りに行くという作戦に。秀吉は正勝らとギリギリまで砦を守り、ここぞというタイミングで一気に退却。そしてあらかじめ仕掛けておいた油を大量に流し、最後は秀吉が火矢でオイルタンクを爆発させて炎上・・・。

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。火矢を放つ合図を出す藤吉郎(池松壮亮)(C)NHK

「墨俣一夜城」が、通説だった「一夜で建てた城」ではなく、「一夜で役目を終えて焼失した砦(でも秀吉にとっては城)」という解釈に、特に歴史好きの間で「そう来たか!」の声が続々と。

「墨俣一夜城、本当に一夜で落城」「その日のうちに燃やすんかーーい!! そっちの『一夜』ーーー!!!」「一夜で建ったからではなく、一夜で去ったから墨俣一夜城とするシナリオ格好良すぎた」「一夜城ファイヤーすげえええええ!!!今の火が広がるシーンマジでやってる??」「ゴーイングメリー号だな墨俣砦」「当時だと城より油代の方が高そうw」など、大盛りあがりとなった。

焼け落ちる城を見ながら「この城のことを世間が忘れても、自分は忘れない」と感慨深く語った秀吉だったが、実際は今回の紀行にも出てきたように、観光地となるほどの有名な城に。

このメタな発言にも、SNSでは「墨俣の砦は大河ドラマになって定期的に題材になってるから安心してください藤吉郎くん」「令和になってもこの城の事は覚えとるで」「このドラマの秀吉だと『ワシは墨俣に一夜で城を築いたんじゃ!』と、盛りに盛って後年語っていそうではある(笑)」などの発言が見受けられた。

■ 敵に遭遇…「小一郎劇場」に持ち込む交渉術

一方その頃、墨俣に家臣団が集中して手薄になっているはずの北方城にやってきた秀長だったが、美濃三人衆の1人・安藤守就がガッチリとガードしていた!

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。斎藤家家臣・安藤守就と交渉する小一郎(仲野太賀)(C)NHK

作戦が読まれたことに動揺する秀長だったけど、さすがそこは秀吉同等、あるいはそれ以上に頭が回る男。「そっちの上司が、うちの上司より優れてたら寝返りますけど、実際どうっすか?」と、交渉に持ち込むというまさかの手段に。そして秀長がラッキーだったのは、ちょうど墨俣砦をめぐって守就が「うちの上司」に猜疑心バッキバキだったことだ。

最終的には、守就が我に返って戦闘に突入しちゃったけど、SNSでは「『拙者を説き伏せてみてください』小一郎マジで上手いなw」「小一郎劇場に持ち込もうとするの凄すぎ」「小一郎この場で交渉!? 話聞いてくれる安藤様やさしいな」「割と痛いところつかれた安藤さん」「龍興に出来るとは言えない安藤さん正直者すぎる」「そう思えるよう説き伏せるべき言を持たない安藤殿の心はもう龍興殿から離れかけているのでは」と、この後の展開が垣間見えるようなコメントが出てきていた。

■ 菅田将暉、初登場!“陰キャ半兵衛”にSNS歓声

そして、秀長たちが命からがら撤退中に、フラッと「この策は誰が考えたの?」と、謎の色白男が登場。実は彼こそが、この墨俣砦の信長&秀吉の策略を見抜き、守就にアドバイスしていた竹中半兵衛だった!

『豊臣兄弟!』第8回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第8回より。物陰から現れた斎藤家家臣・竹中半兵衛(菅田将暉)(C)NHK

病弱で戦闘には不向きながらも、軍師として頭脳面で秀吉の天下取りを支えた、秀長とは別の面で参謀と言える存在。しかし『豊臣兄弟!』に出てきた半兵衛は、メモ帳でしか会話しないとか、秀長に話しかけるタイミングの悪さとか、ちょっとコミュ障気味なキャラの模様。

SNSでも「で、で、で、でたあああ竹中菅田将暉半兵衛!!」「人付き合い苦手そうな竹中半兵衛!(でも策を立てた人と話したいの)」「いきなり敵にそんなこと聞くか!半兵衛なかなかキてるな!」「竹中半兵衛がこんなコミュ障引きこもり陰キャなの初めて見たwww」「副音声で『目をあわせない』『おびえたようす』『おどおどしたまなざし』などと言われてる半兵衛どの」など、すでに異質感ハンパない菅田版半兵衛像に歓声が上がっていた。

もともと創作疑惑の部分が多く、実体が定かではない墨俣砦。しかし、わずかに確認できる史実を組み立てて作り上げられた「一夜限りの城」は、美濃攻略に直接的な効果はもたらさなかったものの、秀吉が秀長や蜂須賀正勝などの仲間たちと築いた「俺たちの夢の城」として、豊臣兄弟たちにはもちろん、視聴者にとっても大河史に残る「名城」となっただろう。

『豊臣兄弟!』第9回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第9回より。書物を手に持つ斎藤家家臣・竹中半兵衛(菅田将暉)(C)NHK

そして、来週からは、いよいよ戦国屈指の人気キャラ・竹中半兵衛が登場。ここ最近の大河では、井伊直政や源義経などのバーカーサーな役を狂気と紙一重で演じてきた菅田将暉だけに、別の方向で「戦大好き!」な曲者をどのように演じるか、期待を大きく膨らませよう。

なお、最後に紀行に出てきた墨俣城、桜の季節は近くの堤も含めて桜が非常に見事なので、ぜひ桜前線の様子を見ながら訪れてほしい。

桜の季節の「墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)」(撮影/吉永美和子)
桜の季節の「墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)」(撮影/吉永美和子)

 ◇

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。3月8日放送の第9回「竹中半兵衛という男」では、豊臣兄弟が半兵衛の調略に乗り出すところと、安藤守就から思いがけない申し出を受けるところが描かれる。

文/吉永美和子


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