関西人もあまり知らない…奥深すぎる「茶だんご」の世界、宇治駅周辺だけで10店舗以上も!?[PR]

2時間前

シンプルだけど、お店によってこんなに差が出る「茶だんご」。宇治川餅本店、能登掾 稲房安兼、通圓本店、中村菓舗、宇治駿河屋、京阪宇治駅前 駿河屋、京都巽庵…中身もパッケージも個性が出ます

(写真17枚)

日本有数のお茶どころ、京都・宇治を代表する和菓子である「茶だんご」。宇治市内には、作っているお店がたくさんあって、抹茶の濃さや甘さなど味わいもさまざま。

地元民はそれぞれ「推し茶だんご」を持って、家庭で食べるのはもちろん、手土産として市外に持っていくこともあるそう。宇治で愛される「茶だんご」を調査するため、現地を取材しました。


関西人もあまり知らない…奥深すぎる「茶だんご」の世界 目次

  1. そもそも「茶だんご」ってどんなお菓子?
  2. 300年以上の歴史「能登掾 稲房安兼」
  3. 抹茶とほうじ茶どっちが好き?「宇治川餅本店」
  4. まだまだあるよ!宇治茶だんごコレクション

そもそも「茶だんご」ってどんなお菓子?

「茶だんご」は、大正時代に宇治の和菓子店「総本家大茶萬」の店主が考案したと伝えられています。生地に抹茶を練り込んでいるので、「宇治茶の産地にぴったりのお菓子だ」と、次第にいろいろなお店が製造販売するようになりました。

今では、JR宇治駅、京阪電鉄宇治駅の徒歩圏だけで、10店舗以上が「茶だんご」を販売しています。

宇治市内の和菓子屋さん、お茶屋さん、お土産店など、いろいろな場所で「茶だんご」が販売されていて、中にはイートインができるお店も。宇治散策を兼ねて食べ比べはいかが?

だんごの大きさは直径2~3cmと小さく、かわいらしいサイズなのが特徴。抹茶の濃さや甘さ、串にさす、ささない、などもお店によってことなるので、それぞれ食べ比べてみるのもおすすめです。


300年以上の歴史がある老舗和菓子店
「能登 稲房安兼」の茶のだんご

1717年(享保2年)創業、300年以上の歴史を誇る「能登掾 稲房安兼」。平等院の表参道に店を構え、現在は、九代目となる稲房憲さんが暖簾を守り続けています。

店名の「能登掾 稲房安兼」は、嘉永6年(1853年)に仁和寺から特別に下賜された称号に由来。名誉ある「椽(じょう)」は通常、商人が使用を許されるものではなかったそう

こちらの茶だんごで特筆すべきなのは、だんごそのもののおいしさ! 2種類の米粉をブレンドすることで、サクッとした歯切れの良さと、もっちりとした弾力を実現。

品のある甘さとだんごの弾力が印象的な「茶のだんご」18粒500円

お米の甘みなどを存分に感じた後に、まろやかな抹茶の風味が追いかけてきて、余韻もしっかり感じられます。甘さも上品で「あともう1個だけ…」と、つい手がのびてしまいます。

代々受け継がれてきた味や製法を大切に守り続ける、9代目店主稲房憲さん

能登 稲房安兼
住所:京都府宇治市宇治蓮華11
営業:9:00~17:00 木曜日、第3水曜日休(祝日の場合は翌日休)
電話:0774-21-2074


抹茶とほうじ茶、どっちが好き?
「宇治川餅本店」

茶だんごを作り続けて55年。土産店などに卸す茶だんごの製造も請け負う「宇治川餅本店」。3代目店主の安井克典さんが大切にしているのは、抹茶本来の味わいをしっかり楽しめる茶だんごを作ること。

お店はJR宇治駅のすぐ近くに。朝8時から営業しているので、出発直前にお土産として買っていく人も。イートインも可

そのため、石臼挽きの抹茶の使用量も他店よりも多く、手練りしただんご自体の色も濃い。甘さも控えめで、心地よいほろ苦さと芳醇な香りで、口の中を幸せいっぱいにしてくれます。

第26回全国菓子大博覧会で金賞を受賞した、ほうじ茶の茶だんご1本60円(左)。抹茶のほろ苦い風味がしっかり伝わる、抹茶の茶だんご1本60円(右)

こちらには、香ばしさが際立つ、ほうじ茶で作った茶だんごも。苦みがないので、すぐそばにある保育園の子どもたちからも人気だそう。また、宇治抹茶のソフトクリームも販売しており、茶だんご1本付で400円とリーズナブル。(茶だんごはほうじ茶団子に変更も可)

一晩寝かせて抹茶の味を馴染ませた生地を使い、毎朝4時半から茶だんごを作り始めるという3代目店主の安井克典さん

宇治川餅本店
住所:京都府宇治市宇治妙楽180-4
営業:8:00 ~ 17:00 無休
電話:0774-22-8328


まだまだあります!
宇治名物「茶だんご」コレクション

お話を伺った2軒以外にも、宇治にはこだわりが詰まった茶だんごが、まだまだたくさんあります。

実際に食べ比べる前は、「原材料も少ないし、作り方もシンプルだからそこまで大きな差はないのでは?」と思っていたのですが、大間違い!

3月某日、宇治駅周辺で買える茶だんごを集めてみました。この日はお休みの店舗もあったのですが、実際には10店舗以上で販売しているそうです

抹茶ならではのほろ苦さを前面に押し出すタイプ、苦みを抑えてお菓子としての食べやすさや、甘さを重視したもの……お店によって目指す味のベクトルが異なるのが、よくわかります。

だんご自体も、食後感が軽やかなものもあれば、ねっとり感があって1粒でも満足度の高いものなども。それぞれの良さがあるので、好みがわかれるかもしれません。

これだけたくさんの種類があるということは、自分好みの茶だんごに出会える可能性がとても高いはず。宇治のいろいろなお店の茶だんごを試して、地元に人のように「推し茶だんご」を見つけてみてくださいね。

京阪宇治駅前駿河屋「茶だんご」抹茶の味わいが強すぎないので、渋みが苦手な人にもおすすめ。甘くやわらかなだんごとのバランスもいい
中村菓舗「茶だんご」 やさしい甘さがじんわり広がる、後味も軽やかな茶だんご。抹茶のほろ苦さは控えにして香りを立たせて
宇治駿河屋「茶だんご」「丸利 吉田銘茶園」の良質な抹茶のほろ苦さ、その奥にある旨みもしっかり感じられる茶だんご。ねっとりとした食感も良い
「京都巽庵」(お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな、お休み処 丸吉などで販売)繊細な味わいの煎茶・抹茶・ほうじ茶と異なるお茶を1串にした「宇治三昧」。味の違いも想像以上にきちんと感じられて驚き

宇治駅周辺で茶だんごが買えるお店
宇治川餅本店/能登掾 稲房安兼/通圓本店/中村菓舗/宇治駿河屋/京阪宇治駅前 駿河屋/伊藤久右衛門宇治本店/総本家大茶萬/幸栄堂/お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな、お休み処 丸吉(京都巽庵) ほか

取材・文/西村円香
写真/沖本明
提供/宇治市観光振興課

※データは2026年3月17日時点の情報です。

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