「必然の出会い」水玉れっぷう隊アキとケン再び…認め合い新喜劇とのギャップで魅せる

高校時代からの付き合いとなる水玉れっぷう隊のアキとケン。お互いの実力を認め合い、リスペクトし合うステキな関係のふたりの独占インタビューをお届け!(2026年1月20日 大阪市内で撮影)
2023年より吉本新喜劇座長を務めるアキが、様々なジャンルの舞台に挑戦していく『吉本新喜劇アキプロジェクト』。2025年から吉本新喜劇に入団した、水玉れっぷう隊の相方・ケンらとともに挑戦した、本格時代劇『時が来た』(2025年上演)は、幕末の男の友情を描き、大反響を呼んだ。そんな作品が、1月23日から大阪で再演される。芝居への熱い思い、東京から大阪に戻り吉本新喜劇の座員となったケンの今の心境など…お稽古場でふたりに熱く語っていただきました。
■ 吉本新喜劇のアキではない、全く別の顔を見せる本格時代劇『時が来た』

──ファン待望の再演、おめでとうございます。再演が決まったときの、率直なお気持ちを教えてください。
アキ:『時が来た』は、僕のわがままというか、新喜劇とも違うし、お笑いでもないし、自分の自己満足になるかもしれないけれど、どうしてもやりたかったので会社に無理を言ってやらせてもらって。そしたら、すごく高評価をいただいて、「もっと広めましょう」と再演させていただくことになりました。
評価していただいたのは、「新喜劇では見せない顔」ですかね。僕は吉本に入る前に「東映京都撮影所」でスタントマンをしていました。いろんな役者さんの芝居を見て勉強させてもらって、苦労もして、根性もついた。2年ちょっとでしたが、ものすごい思い出がギュッと詰まっています。
『時が来た』では、そのときのスイッチが入って、今まであまり見せたことがない顔になっていると思います。新喜劇の「アキコ」でも「アキ彦」でもない、本名の「荒木良明」の気持ちでやっていますね。稽古が続いて身体はキツイですが、ワクワクしていますね。
ケン:12月後半から本格的な稽古がスタートしましたが、みんな他の仕事もしているので、集まれるときにちょっとずつ進めていくという感じで。集中して取り組んでいるけど、シーン数も多いし、細かい確認事項もたくさんあるので、再演でも時間が全然足りません。
アキ:普段の新喜劇とは作り方が全然違うもんな。新喜劇だと稽古は2回だけやし。
ケン:そう。新喜劇はこれまでみんなが積み重ねてきたスキルとうまいこと合わせて、ババーンとやるからね。今回、稽古は大変ですが、みんなで積み重ねてきたものを本番でお披露目できると思うと、ワクワク感はありますね。

■ 男同士のプライドが激突!作品の注目ポイントは?
──今回初めて観劇される方のために、見どころや注目ポイントを教えていただけますか?
ケン:それはもうアキですよ!アキを見に来ているお客さんも多いし、みなさん、目がハートになっている。だから、アキと一緒に出ていたら、みんなアキの方を見ちゃって、こっちはほぼお客さんに見てもらえない…。アキが見どころですよ!殺陣もすごいし、見どころいっぱいあるんです。
アキ:内容薄いな!見どころがアキってなんやねん。いっぱいある見どころを言ってくれ(笑)
ケン:アキは普段見せない、カッコいい顔を見せています!
アキ:ケンに任せていると、時間だけが過ぎていきそうなので、僕が見どころの説明をしますね(笑)。
新喜劇も座員がたくさん抱えているから、最初は新喜劇のメンバーを出してくれ、と会社からは言われたんです。でも、僕は新喜劇のアキでなく、別人で行くつもりだし、座員がたくさん出るのも違うなと。島田一の介師匠や池野めだか師匠って、めっちゃ面白いし、芝居も上手でどんな役もできるけど、やっぱりお客さんからすると、キャラクターが勝ってしまうでしょう。
協力をお願いしている関西のエンターテイメント時代劇集団の「STAR☆JACKS」も、芝居、殺陣、アクション、上手い人ばかりが出演してくれています。僕らも普段舞台に立っている芸人として負けたくないし、「STAR☆JACKS」のメンバーも「芸人に負けられへん」という、互いに言葉にしないけどライバル心みたいなものもあると思います。
ケン:ほんまにプロフェッショナルばかりが集まっているので、細かい芝居や動きをいっぱいやっているので、そこも見どころです。見るとこいっぱいあります!

■ 広がり続けるアキの野望…そのときケンは?
──アキさんは今までもアドリブで舞台が進んでいく『台本のない新喜劇』などにも挑戦されていますが、もっとお芝居の幅を広げたいという気持ちが?
アキ:あります。『時は来た』はプロジェクトの第1弾ですが、時代劇ばかりもダメだと思うし、なにより、時代劇でこの作品を超えるものを思いつかない。協賛してくださる企業さんもたくさんあったので、もう第2弾の企画も考えています。
他にも、以前挑戦させてもらった、セリフなしで演じる『ノンバーバル新喜劇』もちゃんと確率したい。名古屋でやらせてもらっている、耳だけで楽しむ『ラジオ新喜劇』ももっと広めたい。『台本のない新喜劇』も、即興で歌詞や音楽を作れる人と組んで、ミュージカルみたいな新喜劇もやりたい。いろいろなスペシャリストの人が集まって芝居をして、最終的に何かすごいことをやるみたいな舞台を作りたいですね。
──ケンさんはいかがですか?
ケン:僕は2025年3月に大阪に帰ってきましたが、今は新喜劇をガッツリとやりたい。そのために帰ってきましたし。でも、アキに求められて「ケン、この役をやってくれ」と言われたら二つ返事でやります!

■ 自分の中で、本当に面白いと感じることを自問自答(ケン)
──ケンさんが大阪に戻ってきて、新喜劇をやるというニュースを聞いたときは、本当にびっくりしました。どんなことが戻るきっかけに?
ケン:間寛平師匠とは東京の「ルミネtheよしもと」で一緒にコメディを演じさせてもらったり、新喜劇のゼネラルマネージャーに就任された後のツアーで、ゲスト出演させていただいたり。その日がきかっけで。
流れはいろいろありましたが、僕は別に新喜劇にとは思っていなかった。アキと離れている間、東京でもたまにドラマに出演させてもらったりしていたけど、そこからポーンと売れたりすることはなく。ある時、ビックなお仕事をすることになったけど、自分が求めている役でもないし、ええ歳こいて監督には「何してんねん!」って怒られて…。全然面白くないし、俺はいつまで怒られてるんねん…と。
これは今まで誰にも言ってないけれど、「東京に来た10年間、なんの成果も残さずゼロになるんか…。じゃあ、俺の中では何がおもろいねん…」と改めて考えたら、「ルミネ」でのコメディや新喜劇だった。アキと久々に一緒にやるのもワクワクしたし、本当に楽しかったんです。

──そんな経緯があったのですね。新喜劇の座員として活躍されている今は、すごく良い状況ですね。
ケン:楽しいです。でも、ゴールデンウィークとかお盆休みに、1日4回公演を連日やるのはめちゃくちゃしんどかった。ありがたい話だけど、体力的にも慣れてなくて。
アキ:僕はケンが新喜劇に入ってくれたことで、助かっていますね。ケンは歌も上手いし、殺陣もダンスもできて、ずば抜けてすごい技術を持っている。僕だけでなく、いろんな座長から頼られていますよ。新喜劇は、コンビとしての「情」で通用する場所じゃない。でも、ケンなら実力で戦えるから。
ケン:そんな風にいってもらえて、ありがたいですね!
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