まさかの窃盗未遂!「草履温め」エピソード新解釈に、SNS爆笑【豊臣兄弟】

『豊臣兄弟!』第3回より。草履を盗もうとす藤吉郎(池松壮亮)(C)NHK
仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。1月18日放送の第3回「決戦前夜」では、「桶狭間の戦い」を前に思いがけない敵討ちの話が浮上。秀長が兄の行動に翻弄されるなかで、あの有名なエピソードが思いがけない形で使われ、SNSはツッコミの嵐となった。
■ 織田信長に「和睦」を提案すると…第3回あらすじ
兄・藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)とともに侍となるために、幼なじみの直(白石聖)と清須に来た小一郎。そこで藤吉郎から、父の敵である城戸小左衛門(加治将樹)を、戦のどさくさにまぎれて討ち取るために、ここに呼んだと明かされる。
駿河から今川義元(大鶴義丹)が迫ってくるなか、藤吉郎と小一郎は織田信長(小栗旬)と鉢合わせ。小一郎は信長に、雨が近いことを知らせると同時に、今川との和睦を提案した。

信長は小一郎を殴打し「そちの言葉は軽すぎる」と叱責。めげた小一郎は直に、一緒に村に帰るようにうながす。しかし直は、小一郎は勝てそうにない相手には最初から負けを認めるが、本当は悔しいはずで、侍になって見返したいと思ってるはずだと反論し、さらに「あんたは下剋上に魅せられたんじゃ」と一言。
それを聞いた小一郎は兄にもらった刀を下げて、信長の号令のもと、出陣の準備をする藤吉郎のところに戻ってきた。
■ 理不尽&暴力的すぎる父の敵・城戸小左衛門
自称許嫁までゲットして、侍の道の第一歩を踏み出した秀長。身分も金もなく、いるのは調子のいい兄だけ・・・しかもその兄からは、武家ご法度の同士討ちを提案されるんだから、どんだけ秀長君の前途は多難なのか。
救い(?)があるとすれば、敵討ちターゲットの城戸小左衛門が、槍の指導と称して暴力をふるいまくり、兵糧にも勝手に手を付けるという、誰から殺されても文句は言えない嫌な人間だったことだろう。

SNSでも「城戸小左衛門の暴れん坊っぷりに既視感があると思ったら原作初期のジャイアンだ。理不尽の限りを尽くして暴力を振るうのが生きがいみたいなクソだ」「味方うちでも全方位で嫌われてるよね」「殿が知ったら怒るんじゃないかなこのタイプ」「自分の権力が強い事の確認と気晴らしのために自分より弱い人ボコす人はそのうち・・・」「城戸さんそれもうザマアされるフラグ」と、非難の声とともに早期退場を予想する声が。
とはいえ、ホラ吹き秀吉だけに、本当に城戸が彼らの父の敵なのか? 単に稽古でボコボコにされた恨みでは? という疑いが流れたし、実際秀長も話半分だったわけだけど、城戸が腰につけているお守りがキーアイテムとなった。
秀吉が父のために彫ったというお守りは、元はほかの雑兵の物だったと言われたので、秀吉の話の裏が取れたのだ。それにしてもこのときの仲野太賀の、笑顔なのに怒りマックスな心中をチラチラ透かして来るという演技に、背筋がゾクッとした。

ちなみに、この城戸小左衛門、信長の伝記の中で「家臣団槍名人トップ3」と記された実在の人物だ。しかし残るのは名前だけで、実際の性格も武功も、生没年すらもわかっていないという。そして没年がわからないということは、桶狭間で「討ち死に」という名の仇討ちをされる可能性は、かなり高いわけであり・・・。
それは致し方ないが、加治将樹の「目の周りの筋肉どうなってんの?!」な顔芸の数々、もうちょっと見たい気もする。
■ 草履温めエピソードに、まさかの新解釈!
戦にまぎれて敵討ちをするには、そもそも戦が起こらなければ計画倒れ。ということで、信長に直訴しに行った豊臣兄弟だけど、ここで城戸が履いてたのと同じ草履発見→嫌がらせ兼資金調達のために盗んで質草にしよう!・・・と思ったら、実はそれは織田信長の草履だった。

ここで秀吉が「草履、温めておきました!」と、とっさのでまかせを。あの秀吉の、最初の出世の糸口として有名な「信長の足が寒くないように、草履を懐に入れて温めた」エピが、こんなところで出てくるのか! と、SNSは拍手喝采状態に。
「あっここで草履温めてましたエピソード回収するの?」「秀吉が信長に気を利かせて草履を温めていたという有名な逸話が『実は父の敵の草履だと勘違いしてパクろうとしてました』になってる」「教科書にも出てくる『信長の草履をあたためて出世した』件の新解釈」「何この残念極まりない草履取りエピソードw」「藤吉郎に温めておく気遣いが無いのも、信長がそれを見透かしてるのも令和の労使関係だなあ」などの感心の言葉があがっていた。

しかし、この桶狭間の戦いの頃は、ちょうど梅雨の時期なので「温めておいた」は無理がある。そこで秀長がとっさに「雨が降るからしまっておいた。自分は元百姓だから天気が読める」と応えたことに対して「雨害から守った(ということにした)」「気象予報士のような小一郎」というツッコミが入ったが、
史実的にも実際にこのあと雨が降り、桶狭間の劇的勝利につながるので「これで雨が降って桶狭間にGOか!」「小一郎が農民っていう設定が活きてていいなあ」「有名エピ使用に無駄が無さすぎる」などの感嘆の声に変わっていった。
■ 織田信長が説教!心折れる小一郎に直は…
信長は第1話の「お忍び道普請」での秀長の差配の上手さ&率直さを覚えていたのだろう。ただの百姓あがりの秀長の意見を聴き、「侍はそんなに甘いもんじゃねえ!」という厳しいムチまで打ってくれた。

この信長の異例の対応にも「足軽風情に丁寧にお説教をしてくれる名君信長」「お前はまだ侍を知らないんだよね、そこだよ小一郎」「小一郎は戦国時代を武士として生きるスキルをちゃんと持っているんですよね。あとは信長も言う通り、マインドセットの問題」と、秀長のポテンシャルを信じてのこととの考察が。
だが、信長がちと厳しすぎたためか、すっかり「実家に帰らせていただきます!」ムーブになってしまった秀長。しかし、それが単なる逃げだと指摘したのは、現時点でのヒロイン枠・直!!

「あんたを信じて来たのに今さら何」プラス、秀長の並外れた調整能力に気づき、なにかとお金を与えて育ててきた幼なじみだけに、信長以上に彼のシゴデキぶりを知っていた。その思いを懸命にぶつけてからの「あんたは下剋上に魅せられたんじゃ」という一言は、まさに運命を決める言葉と言えるだろう。
SNSでも「やっぱり直ちゃんの言葉はグッとくるものがあるね。小一郎は自分のためには動けない、だからこそズバッと言ってくれる存在がいるのは大きいよ」「さりげなく『利口だ』と誉めて、中村を出る前の悔しい経験と人生を切り開きたいという思いを自覚させて叱咤激励する直さん、あげまんの素質があるのでは」「小一郎の本当の思いを理解して尻を叩いてくれる直ちゃん・・・よき嫁・・・(まだ嫁じゃない)」などの、良きカップルぶりを褒め称える声があふれていた。

そして、次回はついに、信長が今川に代わって大大名にのし上がるきっかけとなる「桶狭間の戦い」に突入。史実では、秀吉&秀長が参加していたかどうかははっきりしていないけれど、『豊臣兄弟!』は秀長が本格的に、百姓から侍へとクラスチェンジする大きなイベントにするようだ。
はたして、敵討ちは成就するのか? 本日初登場した松平元康(徳川家康/松下洸平)とはいつ初対面するの? 来週もまだまだお楽しみはいっぱいだ。

◇
大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。1月25日放送の第4回「桶狭間!」では、尾張侵攻をもくろむ今川義元に、織田信長が奇襲をかけることに。その戦いと並行して、藤吉郎が父の仇・城戸小左衛門の命を狙うところが描かれる。
文/吉永美和子
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