関西でパンダの次はウォンバット? 五月山動物園「ソラ」「リク」の素顔は

2時間前

穴掘りがちょっぴり苦手なソラ(写真提供:五月山動物園)

(写真7枚)

日本ではわずか2園でしか会えない超レア動物・ウォンバットに、昨秋、うれしいニュースが舞い込んだ。大阪府池田市の「五月山動物園」に、オーストラリアから2匹の若いウォンバットが仲間入りしたのだ。

2025年12月には一般公募で「ソラ」「リク」と名付けられ、新しく完成した獣舎でのびのびと暮らし始めている。そんな「ソラ」「リク」の素顔について、瀬島幸三園長に聞いた。

■ 国内わずか6匹! もふもふウォンバット

ウォンバットは「地上のコアラ」とも呼ばれる有袋類。オーストラリア南東部やタスマニア島に生息する草食動物で、もふもふの体にずんぐりとした姿、つぶらな瞳が特徴だ。

熱心な愛好家は「ウォンバッター」と呼ばれるほどだが、国内で飼育されているのはわずか6匹。そのうち5匹が、実は「五月山動物園」に集まっている。

外を駆け回るのが好きなリク(写真提供:五月山動物園)

■ 健康な2匹求め、池田市が粘りの交渉

2025年10月に来日したソラとリクは、ともに3歳のオス。池田市は姉妹都市ローンセストン市と数年にわたり粘り強く交渉を重ね、新獣舎の整備など条件を整備。飼育員の現地研修もおこない、ようやく迎え入れにこぎつけた。

「園での暮らしになじみやすい、健康な子を」と希望していたところ、ぴったりの2匹がやって来たという。

臆病な性格のソラ(写真提供:五月山動物園)

■ 登るソラ、駆けるリク…名前通りの個性派コンビ

性格は対照的だ。リクは名前の通り、陸上を駆け回るのが大好きな好奇心旺盛タイプ。園長いわく「とにかく元気で、穴掘りも得意」。

一方のソラは少し慎重派だが、これまた名前の通り、上へ上へと登るのが好きで、箱の上にひょいと乗る姿も見せる。ちょっぴり苦手な穴掘りも、「うまくなりつつある」といい、目下、発展途上中だ。

サツマイモが大好きなリク
サツマイモが大好きなリク(写真提供:五月山動物園)

■ 日本のサツマイモに夢中、体重も順調に増加中

2匹の共通点は“サツマイモ好き”。「オーストラリアでは圧ペン大麦やトウモロコシが好物と聞いていたのですが、日本のサツマイモのおいしさに目覚めてしまったようで・・・」と瀬島園長も苦笑い。来日当初より体重も順調に増え、現在は16キロ。今後は19〜20キロを目指すという。

■ 鼻で見分ける3匹…ソラは扇形、リクはひし形

見分け方も教えてもらった。「最近気づいたんですが、リクは鼻の形がひし形。ソラは、野球の内野のようにふんわり広がった“扇形”なんです。ソラの方が目も少し大きいので、ぜひチェックしてみてください」。

扇形の鼻が特徴のソラ(写真提供:五月山動物園)
ひし形の鼻が特徴のリク(写真提供:五月山動物園)

■ 観察会は倍率6倍超、工事中でも人気衰えず

もっとも、今は気軽に会えないのが残念なところ。「五月山動物園」は現在、老朽化に伴うリニューアル工事の真っ最中。ウォンバットの一般公開は休止されている。

それでも2025年11月におこなわれた完全予約制の観察会には、600人の枠に3800人が応募。工事中でも人気は衰え知らずだ。

■ パンダからウォンバットへ? 人気がじわり上昇

ジャイアントパンダの中国への帰国ラッシュも追い風となり、ウォンバットの人気が現在、急上昇中。「パンダファンがウォンバットに流れてきている実感があります」と瀬島園長。

とはいえ、直接ウォンバットに会うことはできないので、しばらくは24時間ライブ配信の「ウォンバットてれび」で様子を見守るしかない。

■ 工事の合間に観察会も検討中

それでも希望はある。「工事の合間に、また観察会を開けないか検討しています」。リニューアルオープンは2027年秋を見込む。瀬島園長は「再開したら、多くの人に訪れてもらい、ウォンバットの魅力を知ってもらえたら」。

「五月山動物園」高低差のある丘などもある新しい放牧場
「五月山動物園」高低差のある丘などもある新しい放牧場

次に会えるのは、工事がひと段落してから。首を長くして待つのは、来園者だけでなく、ソラとリクも同じかもしれない。

取材・文/西部マキコ 写真/五月山動物園提供

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