瀬戸内海を見守る「招き猫」神戸‐高松の旅終え、次はどこへ?人気の「SHIP’S CAT」

2026.1.15 07:45

ヤノベケンジ氏の作品『SHIP’S CAT (Boarding)』(Lmaga.jp編集部撮影)

(写真5枚)

「福を招き、旅を守る船乗り猫」として、神戸~小豆島~高松を結ぶジャンボフェリー「あおい」の船上から航海を見守ってきた「SHIP’S CAT (Boarding)」。1月14日をもって273日間の海の旅を終え、船を下りた。

◆現代美術作家・ヤノベケンジ氏による「SHIP’S CAT」シリーズ

「瀬戸内国際芸術祭2025」に出展されたアート作品として2025年4月より「ジャンボフェリー」(神戸市中央区)の船上で人気を博してきた「SHIP’S CAT (Boarding)」は、茨木市出身の現代美術作家・ヤノベケンジ氏による「SHIP’S CAT」シリーズのうちのひとつ。荷物や食料を運び、ネズミや疫病から人々を守ってきた「船乗り猫」をモチーフとしている。

ヤノベケンジ氏の作品
ジャンボフェリー「あおい」の船上に設置された『SHIP’S CAT (Boarding)』(Lmaga.jp編集部撮影)

「SHIP’S CAT (Muse)」(大阪中之島美術館)はじめ、世界各地で展示されている「SHIP’S CAT」たちだが、実際に航海する船上に作品として設置されたのは本作が初めて。大海原や各港の景色、ときには明石海峡大橋をくぐったりと、船上ならではの瀬戸内のさまざまな風景とともに「SHIP’S CAT」を写真におさめることができ、好評を博した。

「瀬戸内国際芸術祭2025」にあわせ、坂手港ターミナル「さかてらす」(香川県小豆島町)屋上に設置された「SHIP’S CAT(Jumping)」とともに、「Journey of SHIP’S CAT」のタイトルのもと展示。芸術祭の終了後も引き続き船上で展示されていた。

「さかてらす」屋上の『SHIP’S CAT(Jumping)』こちらに展示される前は、2025年3月に「おにクル」(茨木市)に「Journey of SHIP’S CAT」の2作品が集結し、お披露目も行われた(Lmaga.jp編集部撮影)

「ジャンボフェリー」では、今回の船上展示終了にともない、「ありがとうSHIP’S CAT」と題した企画を展開。『SHIP’S CAT (Boarding)』との思い出やメッセージを共有できるメッセージボードを「あおい」船内に設置したところ、事前に準備していた200枚のカードが早々になくなったほど、乗船者たちから多くのメッセージが寄せられたと言う。

神戸港停泊時には「SHIP’S CAT (Boarding)」とジーライオンアリーナが共演(Lmaga.jp編集部撮影)

「『楽しい船旅になりました!』『写真を一緒に撮れたのが良い思い出です』といったメッセージが多く寄せられました。またヤノベ先生のファンで、遠方から駆けつけた、と熱いコメントを残していただいた方もいて、改めて多くの方に愛されていたことを感じています」と同社担当者は話す。

(Lmaga.jp編集部撮影)
お披露目会で「船に実際に乗せるという小豆島町の大江正彦町長のすばらしいアイディアが実現して嬉しい」と語ったヤノベケンジ氏(Lmaga.jp編集部撮影)

なかには、兵庫県ー香川県間の移動の手段としてでなく、「SHIP’S CAT」に会うためだけに、乗船したという人もいたそう。「船に猫が乗ったことで、『招き猫』として、さらにジャンボフェリーがにぎわえば」とヤノベ氏がお披露目の際に語っていたが、そのとおり新たなフェリー利用者の拡大にも一役買った形だ。

◆ 今後「SHIP’S CAT(Boarding)」はどこへ向かう…?

1月14日に「あおい」を下船したあと、「SHIP’S CAT(Boarding)」はどこへ向かうのだろうか?担当者は、「引き続き高松でSHIP’S CATに会うことができます。これからもSHIP’S CATとの時間をぜひお楽しみください」と話し、今後は「高松東港ターミナル」内に設置される予定で、さらにその先についても計画中だそう。詳細は公式サイトやSNS等でチェックしよう。

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