「スタッフにリスがいる…!?」大阪の博物館、詳しすぎる“どんぐり”解説が話題に

2026.1.11 11:00

どんぐりの種類ごとに、「味」も解説(提供:大阪市立自然史博物館)

(写真6枚)

「私が信頼している博物館は京博と奈良博もですが大阪市立自然史博物館で、スタッフにリスが居るのか、全てのどんぐりの解説に味が書いてあります」 と「ルンバ」(@lunba240)さんの投稿が話題に。 

「大阪市立自然史博物館」(大阪市東住吉区)のどんぐりの展示には、種類ごとに味が書いてあるというのです。ということは、食べてみたということですよね?

「どんぐりはきちんと処理すれば、食べられる物が多いので、そのスタッフさんは全部食べたのだと思います」
「シイ系は生で食べられるし、ゆっくり炒めたら甘栗そのままでおいしい 小さい頃、興味本位でアラカシのどんぐり食べて吐いたのはいい思い出」
「すごく行きたくなりました」
「リスさんが働く博物館…」  

投稿にはこんなコメントが寄せられて、5.2万を超える「いいね」がつきました。  

「マテバシイ」は、おいしい(提供:大阪市立自然史博物館)
「マテバシイ」は、おいしい(提供:大阪市立自然史博物館)

ルンバさんは、地質や考古学に興味があるほか、趣味で綺麗な透ける石器なども作られています。「おいしい」「しぶい」「しぶくなく、生のまま食べられる」などと書いてある展示を見て、「博物館の解説なのに語彙がシンプルで可愛くて、リスみたいだなと思いました」と、リスが書いたのではないかと思った理由も教えてくれました。  

「博物館の信頼ポイントは、単純ですけど子供達がどれだけ博物館を楽しんでいるかですね。その点、大阪市立自然史博物館は、展示以外でもワークショップやイベントで地域の人たちにグイグイ関わっていくところがあって、大阪らしいノリで地域とのつながりを作っていて、それがちゃんと文化を盛り上げる力にもなっているところが好きです」と、やはり大阪市立自然史博物館は信頼に値するとのこと。  

ルンバさんは大阪市立自然史博物館の「友の会」の会員にもなっているそうで、「友の会の封筒マンガ」がとてもおもしろくて大好きなので、人気の作品をSNSにあげてほしいと思っているそうです。どんなマンガなのか、こちらも気になりますね。  

「先史大阪人の食べ物」のコーナーに、どんぐりが展示されています(提供:大阪市立自然史博物館)
「先史大阪人の食べ物」のコーナーに、どんぐりが展示されています(提供:大阪市立自然史博物館)

常設展示の本館第1展示室に、どんぐりの味について、学芸員さんにお話を聞きました。

──どんぐりの展示はどのようなものなのですか?  

「先史大阪人の食べ物」というコーナーに、森の宮貝塚(大阪市中央区で見つかった縄文時代の貝塚)の展示と並んで、縄文時代の貯蔵穴(ドングリなどの食料を貯めておく穴)を紹介したコーナーです。ドングリ類の貯蔵穴は全国各地で見つかっています。

縄文時代の貯蔵穴について解説しています(提供:大阪市立自然史博物館)
縄文時代の貯蔵穴について解説しています(提供:大阪市立自然史博物館)

──食料としてのどんぐりなら味も必要ですね。何種類ぐらい食べ比べたのでしょうか。  

このコーナーを作った担当者はすでに退職しているため、何種類の味比べをしたかはわかりません。現在の展示コーナーでは15種類のドングリや植物の実の味が書かれています。近年(2017年)には、博物館友の会のイベントでドングリの味比べをしていますが、その時は9種類のドングリの味比べを大人から子どもまでしてもらいました。

──展示を作られた方はもういらっしゃらないのですね…。  

そのため、厳密なところでの意図はわかりませんが、コーナーが「先史大阪人の食べ物」なので、貯蔵穴に貯められているドングリの代表例をあげたのだと思います。  

第56回特別展「学芸員のおしごと」開催中です(提供:大阪市立自然史博物館)
第56回特別展「学芸員のおしごと」開催中です(提供:大阪市立自然史博物館)

どんぐりを食べてみて展示を作成するのも、学芸員さんのお仕事のひとつ。大阪市立自然史博物館では、2月1日まで第56回特別展『学芸員のおしごと』を開催しています。博物館で働く人たちが、どんなことをしているのかを知ることができる展示です。

取材・文/太田 浩子

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