「使い捨てない」クリスマスリースを提案、アパレル感覚で緑を選べる植物店

1時間前

オーナメントを外して秋冬用のオブジェに(画像提供:みどりの雑貨屋)

(写真11枚)

12月に入り、街はすっかりクリスマスムードに。自宅を華やかな装飾で彩る家庭も多いが、日本ではシーズンが終わるとすぐにお正月モードへ切り替わる。その裏側で「用済み」になったクリスマスリースやオーナメントは、押入れの奥へ片付けられたり捨てられることも・・・。

そのようなワンシーズン限りで姿を消してしまう現状を変えようと、京阪神に5店舗を展開する「みどりの雑貨屋」が提案するのは、オーナメントを外せば秋冬用のオブジェになる「使い捨てない」クリスマスリースだ。

「みどりの雑貨屋」を運営する「ノア」(本社:兵庫県尼崎市)代表の山野井良夫さんと、同店のスタッフさんに話を聞いた。

使い捨てないクリスマスリースを提案する「みどりの雑貨屋」
使い捨てないクリスマスリースを提案する「みどりの雑貨屋」

■ オーナメントの組み合わせは自由、秋冬通して楽しめる

「みどりの雑貨屋」が提案するクリスマスリースは、別売りのオーナメントを飾ればクリスマスリースになり、オーナメントを外せばそのまま部屋のオブジェになる。クリスマス用は秋冬の雰囲気に合うようにデザインされており、これとは別に季節ごとに楽しめるリースも用意されているという。

オーナメントを取り付けて飾られるクリスマスリースのイメージ(画像提供:みどりの雑貨屋)
オーナメントを取り付けて飾られるクリスマスリースのイメージ(画像提供:みどりの雑貨屋)

「お客様から『クリスマスリースを短期間で片付けてしまうのがもったいない。通年使えるものが欲しい』という要望がありましたので、オーナメントを簡単に取り外せるようにして、季節に応じて飾れるリースを提案しました。クリスマスリースは、オーナメントを外して秋冬シーズン用のリースになります」(山野井さん)

リースとオーナメントの組み合わせは自由に変えられるため、選ぶ過程も楽しめ、世界にひとつだけのオリジナルクリスマスリースをつくることができる。

オーナメントは豊富に用意されている(画像提供:みどりの雑貨屋)
オーナメントは豊富に用意されている(画像提供:みどりの雑貨屋)

中心価格帯は、直径31センチメートルの通常サイズが3900~4200円(税別・以下同じ)、同じく13センチメートルの小さいサイズは2900円から用意されている。オーナメントは、小さいものは3つセットで900円程度、大きいものは単体で販売されている。

オフシーズンにも飾れるクリスマスリースの提案は今年が初めての試みだが、すでに順調に注文が入っているという。

飾り方次第でイメージは膨らむ(画像提供:みどりの雑貨屋)
飾り方次第でイメージは膨らむ(画像提供:みどりの雑貨屋)

■ まるでアパレルショップ、オーダーメイド感覚で観葉植物を選ぶ

山野井さん曰く、「みどりの雑貨屋」は植物にちょっと詳しい雑貨屋さんだ。

「ノアは植物関連の資材を扱う会社で、さまざまなメーカーから集めた多種多様な植木鉢や鉢カバーをインテリアのテイストに合わせて提供できることが強み。ですから『みどりの雑貨屋』では、さながらアパレルショップのように、お客様から植物を育てたことがあるか、お部屋の雰囲気、その人がもっている世界観などを聞いて潜在的なニーズを引き出し、どんなインテリアを望んでおられるのかをイメージして、お部屋に合った植物と飾り方をご提案します」と山野井さん。

店内は植物屋さんというより「雑貨屋さん」のイメージが強い
店内は植物屋さんというより「雑貨屋さん」のイメージが強い

そのためには、高度な接客術が求められるうえ、さながらインテリアコーディネーターに近い感性も磨いておかなくてはならない。同店マネージャー・秋山純子さんは、感性を磨くための自己研鑽が欠かせないと語る。

お客さんに的確な提案ができるよう感性を磨いているという、ブランドコーディネーター・RIKAさん(右はマネージャー・秋山純子さん)
お客さんに的確な提案ができるよう感性を磨いているという、ブランドコーディネーター・RIKAさん(右はマネージャー・秋山純子さん)

「時間があるときは、アパレルの接客方法を学んだり家具屋さんを見たりしています。植物屋さんよりも、アパレルやインテリア、家具屋さんを参考にすることが多いです」(秋山さん)

客層は20~60代と幅広く、イメージ通りの商品が届いたときには皆一様に表情がパッと明るくなるそうだ。

「大きい植物をお届けする際は、宅配業者ではなく自社便で配達・搬入します。お客様は到着を楽しみにされており、設置したときに喜びの声をいただきますし、リピーターも多いです」(ブランドコーディネーター・RIKAさん)。なお、配達エリアは「要相談」とのこと。

植木鉢は大小さまざまデザインも豊富に取り揃えられている
植木鉢は大小さまざまデザインも豊富に取り揃えられている

クリスマスリースを「飾って終わり」ではなく、「長く大切に使う」という新しい視点を提案する「みどりの雑貨屋」。

今年のクリスマスシーズンは、オーナメントを着せ替えできるリースと出合いに、そして、自分の住まいにイメージがぴったり合うグリーンと雑貨のコーディネートを求めて「みどりの雑貨屋」を訪れてみてはいかがだろうか。きっと、単なる「購入」ではなく、「自分だけのグリーンとの出合い」という心豊かな体験が待っているはずだ。

取材・文・写真/平藤清刀

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