「月化粧」が北新地に新ブランド展開、初の「高価格帯」に挑戦

2時間前

大阪の歓楽街・北新地にオープンした「MOON CACAO 月化粧 北新地店」

(写真6枚)

和洋菓子ブランド「青木松風庵」(大阪府阪南市)が、新たなスイーツブランド「MOON CACAO TSUKIGESHO(ムーンカカオ月化粧)」を立ち上げ。それに伴い12月1日、大阪・北新地に新店舗がオープンした。

■「月化粧」の青木松風庵、初のチョコレート専門店

年間売り上げ個数2000万個を記録し、今や大阪土産の定番として知られる「月化粧」を手がける「青木松風庵」。『大阪・関西万博』にも出店し、海外からも注目を集めるようになった同社が、新たなブランド「MOON CACAO TSUKIGESHO」を立ち上げた。

新ブランドは初となる「チョコレート」に特化した店舗で、同社が長らく大切にしてきたモチーフ「月」と、世界共通の素材「カカオ」を掛け合わせた店名とロゴとなっている。

夜の店が多い北新地に合わせ、シックなトーンのカラーやロゴを採用
夜の店が多い北新地に合わせ、シックなトーンのカラーやロゴを採用

同社の青木一郎代表取締役社長は、「チョコレートは今市場が拡大していますし、多くの人が好きなお菓子に新たに挑戦したいと考えました」と、新ブランド立ち上げのきっかけを説明した。

新店舗は、同社が拠点を置く泉州や月化粧の店舗があるなんばとは一転し、関西きっての歓楽街・北新地の真ん中に店を構える。営業時間も17時〜23時という菓子店としては珍しい時間帯となるが、「新たなお客さまにも食べていただきたいなと。この北新地にオープンすることで、今までのファミリー層とはまた違ったお客さま層に買っていただけるかなと考えました」と青木社長。

手土産需要が高まる新年会シーズンやバレンタインに間に合うように、ブランドのコンセプトやパッケージなどのデザインは物件が決まってから約2カ月というスピードで完成させたという。

北新地でも通行人の目を引いていた同店。「月化粧か!」と店名を見て驚く人もいたそう
北新地でも通行人の目を引いていた同店。「月化粧か!」と店名を見て驚く人もいたそう

■ 異例の「高級ライン」を展開、ターゲットは?

同ブランド初の商品は、ミルク、ビター、抹茶のチョコレートが楽しめる「MOON CACAO Carré(カレ)」(10枚・1620円、21枚・3240円)と、丸型でお手軽サイズの「MOON CACAO Petit(プチ)」(3個入り・810円、10個入り・2000円)、そしてお馴染み・月化粧の自家製みるく餡に後味の濃厚なチョコレートを合わせた「MOON CACAO Tsukigesho」の3種類。

いずれも他の店舗やオンラインショップでは手に入らない限定商品となる。

青木松風庵としては新たなチャレンジとなるチョコレート「MOON CACAO Carré」
青木松風庵としては新たなチャレンジとなるチョコレート「MOON CACAO Carré」

「和菓子屋がチョコレートを作るからには素材にこだわりたい」と100種類以上のチョコレートを食べ比べ、カカオの産地やチョコレートの形・厚みなど試作を何度も重ねたという自信作だが、近年カカオの価格が高騰していることもあり、価格帯は同社が扱う従来の商品からは少し高くなってしまうという。

「月化粧」シリーズから、北新地店限定の「MOON CACAO Tsukigesho」。月化粧ファンからの支持も集められそうだ
「月化粧」シリーズから、北新地店限定の「MOON CACAO Tsukigesho」。月化粧ファンからの支持も集められそうだ

そんな背景もあり、老舗のクラブやハイクラスの飲食店が集まる北新地への出店を決めたそうで、同社の青木智子専務は、「北新地は『東の銀座』と言われるぐらいの歓楽地。さまざまなおいしいものを食べてきた方が多い街でもあるので、まだ月化粧を食べたことのない方にも食べていただき、素材の良さを知っていただけたら。そして1回食べて終わりではなくて、何度もリピートしていただければと思います」と話した。

左から青木一郎代表取締役社長、月化粧のCMに出演する大平サブロー(12月1日)
青木一郎代表取締役社長(左)、オープンに駆けつけた月化粧のCMに出演する大平サブロー(12月1日)

「MOON CACAO 月化粧 北新地店」は、JR東西線「北新地駅」より徒歩約4分。営業時間は17時~23時、定休日は土日祝。

取材・文・写真/つちだ四郎

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