わずか3名で?200店以上が出店、約2万人来場『関西蚤の市』人気の秘密

さまざまなジャンルの出店があり、青空の下で気持ちよく買い物をたのしめる(12月7日「関西蚤の市’25」)
古道具や雑貨などを販売する全国のこだわりのショップ、作家が大集合する人気イベント『関西蚤の市』が、12月5日から3日間、大阪「万博記念公園」(大阪府吹田市)で開催された。
東京で2012年に始まったイベント『東京蚤の市』。関西では『関西蚤の市』として2014年に「阪神競馬場」(兵庫県宝塚市)で初開催。2023年からは「万博記念公園」で開催されている。近年では200組以上の個性的な店舗や作家が商品を販売するほか、カジヒデキさんら人気アーティストによる音楽ライブ、「アトラクション」と呼ばれる参加型の体験が広がり続け、フェスティバルのようなイベントに。


入場には、「万博記念公園」(自然文化園・日本庭園共通260円)と『関西蚤の市』(前売1500円)の両方のチケットが必要になるが、根強いファンが多く、毎年2万~2万5000人が来場する。昨今類似のイベントが関西でも増えつつある中で、人気が衰えないのはなぜか。今回はイベントを運営する「手紙社」(東京都調布市)の中村隼人さんに話をうかがい、その人気の秘密に迫る。

◆ 人気の『関西蚤の市』の舞台裏とは…?手紙社スタッフ、出店者を取材

取材した12月7日は、お天気にも恵まれて暖かくなり、上着を脱いでじっくりと品定めする人や、食事をする人、スタンプラリーや今年初めておこなわれたパン食い競走などの運動会を楽しむ人など、子どもから大人までそれぞれのペースで過ごしている姿が…。

会場に並ぶ商品は、アンティークや古道具、古着、古書、器、紙もの、フード、おやつなど多岐にわたる。今年の出店数は全国から231組。この出店者は、イベント初回から「手紙社」側から声をかけた店舗のみというスタイルをとっている。しかも、その店舗を選定し、イベントを運営するメンバーは、たった3人というから驚きだ。

「一定のチェックリストみたいなものがあるわけではないんですけど、私たちが可能な限り、地方も含め、気になった商品や取り扱っておられるお店に実際に足を運ぶようにしていて、それを一番大切にしています。お客さんは実際に見て触って商品を選ばれるので、私たちも同じ目線に立たないとダメだという気持ちがあります」と、中村さん。
少人数だからこそ、出店者とメンバーが近くなり、「古き良きものを愛する人々のための祭典」というテーマからブレることなく「質」を保つことができるようだ。

◆ WEBでも買える時代。でも、全国各地の出店者さんとの会話が楽しい『蚤の市』

初回から毎回出店している雑貨店「アトリエパーシモン」(兵庫県三田市)の小田隆浩さんは、2トントラックで商品を搬入したが、3日目にはほとんどの商品が売れたという。特に、ガラス製と陶器の「鏡餅」を並べると、それぞれが大人気となり、すぐに売り切れてしまったそう。

「求められるものが『モノ』より『体験』にシフトしている時代。実店舗にこだわる必要はないと考えて、現在は『蚤の市』のようなイベントやポップアップをメインに商品を販売しています」と、約10年の間に販売スタイルに変化があったと話す。

確かに、会場内には純粋に「モノが欲しい」というだけでなく、この「蚤の市」という空間を楽しむために来ている人もおり、自分自身で手を動かす各種ワークショップなども盛況だった。

一方、今年初めて参加したという古道具・古雑貨店「かくれ家」(北海道北広島市)は、2席だけのカフェを併設した、森の中にあるショップ。コツコツと集めたというコレクターアイテムの熊の木彫りの民芸品「熊ぼっこ」や、どんぐりのコマがふたになった小瓶など、素朴で温かみのあるシンプルなデザインの商品が目をひく。

店主の酒井典子さんは「私たちのお店を知らない人がほとんだと思うんですけど、無地のオリジナルのウールリネンストールや、カーテンとして提案している切りっぱなしの布が人気で完売してしまいました。勝手な思い込みで、関西の人はもう少し派手なものが好きなのかと思っていたので、こういう素朴なものをじっくり手にとって見ていただき、反応していただけてすごく嬉しかった」と、初参加の印象を笑顔で話した。


会場で手伝うボランティアの笑顔もイベントの大きな魅力になっている。中村さんは、「手紙社のスタッフ3名に加え、ボランティアスタッフのみなさんに支えられ、助けていただいて、このイベントは成り立っているという感じです。ボランティアの方の年齢層は幅広く、いろいろな目的で参加されていますが、『蚤の市』が好きという気持ちは共通。リピーターの方も多くいらっしゃいますよ」と話す。

さらに、毎年必ず新しい要素をプラスすると決めており、初めて来場した人もリピーターも、新鮮な気持ちでイベントが楽しめるように工夫しているという。『関西蚤の市』の主催メンバーは少数精鋭だが、出店者を中心に、ボランティアや来場者などみんなが「古き良きものを愛す」同志。そんな共通の思いでともに作る空間の心地よさが、イベントの満足度の高さにつながっているのかもしれない。
次の関西での「手紙社」主催のイベントは、『紙博 in 神戸 vol.3』。開催日程は、2026年2月13日14日15日の3日間。「デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITO」(神戸市中央区)で開催。詳細は12月中旬に公開予定の公式サイトで確認を。
取材・文・写真/太田浩子

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