目指すは横浜、リアド!万博184日で生まれた、行列ラーメン店が抱く新たな夢

2時間前

12月3日限定提供の「プレミアムGF黄金の鶏油しょうゆラーメン」10日には「プレミアムGF鶏清湯のすっきり柚子塩ラーメン」、17日は「プレミアムGF鶏白湯しょうゆラーメン」が登場する

(写真10枚)

『大阪・関西万博』に出店し6.6万杯を売り上げたグルテンフリーラーメン専門店「GF RAMEN LAB」が、ケンミン食品直営の人気レストラン「健民ダイニング」(神戸市中央区)を間借りし、12月3日(水)・10日(水)・17日(水)期間限定で復活している。「アフター万博」を楽しめる独自企画も登場し、盛況だった初日を取材した。

◆「ケンミン食品」×「Tsurumen 」の共同開発で挑むグルテンフリー

「GF RAMEN LAB」は、ビーフンでおなじみの「ケンミン食品」と、アメリカの人気ラーメン店「Tsurumen Davis」の創業者・大西益央さんがタッグを組んだグルテンフリーラーメンブランド。

初日に行われた試食会では大西さんが来日し、調理のデモンストレーションを行い、“盟友”でもある「ケンミン食品」高村祐輝社長と共に、グルテンフリーラーメンにかける熱い想いを語った
初日に行われた試食会では大西さんが来日し、調理のデモンストレーションを行った

小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質を摂取しない「グルテンフリー食品」の需要が高いアメリカで、ラーメンを諦めて帰る来店者の姿に心を痛めた大西さんが「ケンミン食品」に「誰もが安心して食べられるラーメンを作りたい」と相談したことをきっかけに、2020年に共同開発がスタート。

開店前に「盟友」でもある「ケンミン食品」高村祐輝社長と共に、グルテンフリーラーメンにかける熱い想いを語った大西益央さん

米粉に「かんすい」を練り込む独自性法を確立し、中華麺らしい風味とコシを実現し、スープ・トッピングのすべてがグルテンフリーのラーメンが誕生した。これまでスープ付きの乾麺として、小売店やオンラインショップで販売してきたが、『大阪・関西万博』での出店が初のリアルショップでの提供だった。

◆ 「並ばせてもらえることがありがたい…」ラーメン行列で「アフター万博」楽しむ

その万博で提供されたグルテンフリーラーメンが神戸で食べられる貴重な機会とあり、初日には開店前から行列ができた。「この感じ懐かしい…。万博で、いつも大勢が並んでいて食べられなかったラーメンを今日は食べにきました。閉幕間際は並ぶこともできなかったから、並ばせてもらえることがありがたい」と話す人も。

寒い中で開店待ちの列が出来たが「万博があったから、もう並ぶことが苦にならなくなった」というお客さんも。この日は、「万博ファッション」で来店すると、プレゼントがあるということで、ミャクミャクグッズ持参や、赤青コーデの人が多数来店
「ケンミン食品」の出店するGF RAMEN LAB 大阪・関西万博店店には列が
万博の「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」にも長い行列ができていた

大西さんは「小麦アレルギーでラーメンを食べたことがなかったお子様をお持ちのご家族から『ここならラーメンが食べられると思って、このために万博に来ました。おいしかったです、ありがとう』という声をいただいて。『こういうラーメンを待っていたから、食べられて嬉しい』と、声をかけてくださる方も多く、こんなにもグルテンフリーオプションがないことで困ってらっしゃる方々が、世の中にいらっしゃることにも気付けた、貴重な時間でした」と、万博での出来事を振り返る。

万博会場でのアツい184日間を乗り越えて、絆が強まったスタッフたち

◆ 『大阪・関西万博』から、横浜&リアドへ!さらに目指すはアメリカ、ヨーロッパ

「万博での出店では、『グルテンフリーだから』ではなく、『おいしいから』食べたくなるラーメンにこだわり、魂を込めて開発したグルテンフリーラーメンを多くの方に体験していただけたことが喜びでした。グルテンフリーラーメンには食を通して幸せを届けられるというポテンシャルの高さも実感し『GF RAMEN LAB』のお店を、アメリカやヨーロッパで出店できたらという新たな夢が生まれました。再来年に横浜で開催される『GREEN×EXPO 2027』や、2030年の『リヤド万博』での出店も目指したい」

「プレミアムGF黄金の鶏油しょうゆラーメン」(3日のみ限定販売)宮崎のブランド地鶏・みやざき地頭鶏「じとっこ」を水と酒だけで炊いたクリアで滋味深い味わいの鶏清湯に、米と大豆由来の醤油がベースの「しょうゆだれ」が重なり、金色に輝く鶏油が深みを与える

また、「グルテンフリー中華麺は通常の中華麺より茹で時間が長くいため、効率よく提供するために万博店ではゆで麺機を6基用意。軽く茹でて冷蔵庫で寝かしておいて、仕上げに再度茹でるなど工夫した。米粉の麺は伸びないので、その特性を活かしてもっと効率のよいオペレーションもまだまた開発できそう」と、今回の万博でのさまざまな経験が、新たな挑戦のスタートとなりそうだ。グルテンフリーラーメンが単なる万博のレガシーではなく、新たな食のスタンダードへと定着する日も近いかもしれない。

◆ 「ケンミンパビリオン」で楽しむピンバッジ交換、スタンプ集め

高村社長が「ケンミンパビリオン」と呼び、本社1階で強化している万博関連展示。フランスパビリオンゆかりの品なども並ぶ。

オリジナルピンバッジと、持参したピンバッジを交換ができる

今回の「間借り営業」では、店内で「万博ファッション」、「ピンバッジ交換」や「スタンプラリー」を楽しめる企画が登場。万博終了後も引き続き「アフター万博」を満喫する人たちも来店していて、来場者のひとりは「この後大阪市役所のスタンプ押してきます」と話していた。

12月3日は、公式のスタンプ帳持参率、なかなかの高さでした

今後の「健民ダイニング」(神戸市中央区海岸通5−1−1 ケンミン食品本社ビル1階)での「GF RAMEN LAB」の間借り営業は、12月10日・17日を予定。時間は、11時30分〜15時LO( 先着順、スープが完売次第終了)。今後の開催は調整中。

初日に来店したお客さんと一緒に、店内で記念撮影

メニューは、週替わりプレミアムGF鶏清湯のすっきり柚子塩ラーメン (12月10日限定)、プレミアムGF鶏白湯しょうゆラーメン (12月17日限定)、GFしょうゆラーメン、キッズGFしょうゆラーメン、GFねぎチャーシュー丼(お椀サイズ)、ほぼカニ®︎GFライスウイスキー漬他を予定している。詳細は公式サイトで確認を。

取材・文/杉田裕路子 撮影/Lmaga.jp編集部

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