高槻から発信、マニアック!?な古墳フェスに約3万9000人が大コーフン

3時間前

古墳にまつわるマスコットキャラクターたちが大集合(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

(写真12枚)

古墳とアートの融合イベント『古墳フェス はにコット』が11月23日、「今城塚古墳」(大阪府高槻市)で開催。紅葉に染まる古墳日和のなか、約3万9000人が集まり、古墳を舞台にした「墳タスティック」な一日に酔いしれた。

■ 散歩から芽生えた「古墳愛」が全国へ

全長約190メートル、継体天皇の墓とされる国史跡「今城塚古墳」を舞台に繰り広げられるこのイベントは2012年に誕生。娘との散歩コースに「今城塚古墳」があったことで、古墳愛に目覚めた実行委員長・マキリエさんが「古墳の魅力を広めたい」と始めたことをきっかけに、今や世界初にして日本最大級の古墳イベントへと成長を遂げた。

コロナ禍には、2度のオンライン開催を余儀なくされたが、「全国にいるファンの開拓につながった」と前向きにとらえ、3年ぶりに現地開催となった2022年には4万人が集結、過去最大級の盛り上がりを記録した。

ずらりと並ぶ出店ブース(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
ずらりと並ぶ出店ブース(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

■ 古墳墓からクレカまで…300店が出店

会場には、古代フードや古墳グッズ、ワークショップ、自治体のPRブースなど約300店がずらり。古墳好きアーティストによるステージやライブペイントのほか、米国発祥の「ティラノサウルスレース」まで登場し、子どもから大人まで大コーフンだ。

子どもたちに大人気だった「ふわふわはにたん」(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
子どもたちに大人気だった「ふわふわはにたん」(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

驚きはこれだけではない。会場ではなんと「古墳のお墓」の販売ブースのほか、御朱印ならぬ「今城塚古墳御墳印」、サンリオキャラクターとのコラボグッズ、「はにコット」オリジナルデザインのクレジットカードも登場し、来場者からは驚きの声が上がっていた。

高槻市の淀川のほとりで育ったヨシ紙を使った「今城塚古墳御墳印」(古墳フェスはにコット実行委員会事務局提供)
高槻市の淀川のほとりで育ったヨシ紙を使った「今城塚古墳御墳印」(古墳フェスはにコット実行委員会事務局提供)

■ キャラ大集合、「はに丸」も初降臨

かわいさで注目を集めたのは、古墳にまつわるキャラクターたち。高槻市の「はにたん」を筆頭に、大阪府堺市の「ハニワ部長」、同羽曳野市の「つぶたん」、千葉県芝山町の「しばっこくん」、埼玉県行田市の「ニニギン」など全国から15体の古墳キャラが集結。

ライブでダンスを披露した「はに丸」(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
ライブでダンスを披露した「はに丸」(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

さらにNHK教育テレビ(現・Eテレ)で1983〜89年に放送された幼児番組『おーい!はに丸』に登場した埴輪の王子・はに丸がライブや撮影会に初参加し、子どもたちから「かわいい!」「思ったより小さい!」と黄色い声が飛び交った。

■ 豪華フィナーレ!大合唱で“最古~”な一日

フィナーレでは古墳シンガーの「まりこふん」さんのほか、「古墳にコーフン協会」名誉会員で高槻市出身のウルフルケイスケさん、ROLLYさんらがステージに登場。テーマソング『come come*はにコット』を振り付きで熱唱し、会場全体が「古墳愛」を誓う最古~(サイコ~)な一体感に包まれた。

会場が一体となったステージフィナーレ(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
会場が一体となったステージフィナーレ(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

■「はにコット」発、古墳愛がまちづくりを動かす

「古墳フェス はにコット」は、今や大阪・高槻市だけのイベントにとどまらない。地域おこしの一環として全国に広がりを見せ、各地の自治体から「ノウハウを教えてほしい」と相談が舞い込むほどの存在感を放っている。

古墳の内濠ステージでライブを楽しむ来場者(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
古墳の内濠ステージでライブを楽しむ来場者(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

実行委員長のマキリエさんのもとには、イベント運営の経験を学びたいと訪れる自治体が後を絶たない。地域にある古墳をきっかけに人を呼び込み、文化財を地域の誇りへと昇華させる手法は、まちづくりの新しいモデルケースとして注目されている。

クリエイター手作りの古墳グッズ(11月24日、高槻市の今城塚古墳)
クリエイター手作りの古墳グッズ(11月23日、高槻市の今城塚古墳)

全国には、なんと16万基もの古墳が存在する。マキリエさんは「日本の古墳は世界に発信できる文化財。タンポポの綿毛のように『はにコット』のノウハウが、全国に広がり、花開いてほしい。古墳イベントをきっかけに、コミュニティーが生まれ、地域の連携につながれば、防災にも役に立つはず」と語る。

古墳愛から始まった小さなイベントが、今や全国のまちづくりを動かす原動力となっている。

取材・文・写真/西部マキコ

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