ザ・ぼんちの漫才ブーム時代の稼ぎ→なんばグランド花月が設立!?「全てのお金で」

4時間前

ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)(11月25日 Lmaga.jp撮影)

(写真4枚)

1972年に結成、今年73歳のぼんちおさむと里見まさとからなる「ザ・ぼんち」。1980年代の漫才ブームで活躍、所属する「吉本興業」に大きな貢献をしたが…これまでに「褒められたことはございません」!?

「なんばグランド花月」(通称:NGK、大阪市中央区)が38周年を迎え、それを記念した会見に登場した2人。ベテラン芸人でありながら、近年も芸歴15年以上が対象の賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント2025~』(フジテレビ系)では芸歴最年長のファイナリストに、今年は芸道55周年を記念したツアーを開催するなど、その勢いは止まらない。

ザ・ぼんち おさむの暴走に笑顔をみせるテンダラー(11月25日 Lmaga.jp撮影)
ザ・ぼんち おさむの暴走に笑顔をみせるテンダラー(11月25日 Lmaga.jp撮影)

会見は朝から雨が降りどんよりとした空模様だったが、おさむは会見が始まるや否や「おさむちゃんでーす!!」と元気よく挨拶。さらに集まった見物客に対し「雨の中、こんなにたくさんの方が集まっていただいて!ありがとう!感謝の気持ちの分、お客さん、今日は思い切り笑ってください。ありがとうございました!」とマイクを通さない生声でパワフルに語りかけ、相方のまさとから「シメの言葉やな…」とツッコまれていた。

かつてツービートや横山やすし・西川きよしらと「漫才ブーム」を牽引したザ・ぼんち。NGKでの思い出を聞かれると、まさとは「このNGKを作ったのは、ザ・ぼんちです。全てのお金でこれができました」と胸を張り、MCのテンダラー浜本が「めっちゃ儲かったお金の、端数だけもらったんですよね?」と合いの手を放れる一幕も。

ザ・ぼんちから「めぐ兄」と呼ばれ、和やかな雰囲気の会見(11月25日 Lmaga.jp撮影)
ザ・ぼんちから「めぐ兄」と呼ばれる池乃めだか。和やかな雰囲気の会見(11月25日 Lmaga.jp撮影)

NGK誕生に深く関わった2人だが、それについて当時の吉本興業会長・林正之助氏の反応を聞かれると「なんもないし、僕ら林正之助会長から一言として褒められたことございません。叱られてばっかりでした!」と意外な返答が。

さらに2人が東京に行く際、冗談で会長に「小遣い」をねだったところ、林氏は大御所から若手まで吉本芸人の名前が連なっている壁を指さし、「お前らはここ(一番下)におったねん。これをわしが本部長に『あいつらちょっと見といたれ』言うたらとっとことっとこ上がっていって。ここに来たのはわしのおかげ。わしに小遣いくれ!」と言い、逆にやり込められたそうで、MCのテンダラーからは「さすが吉本!」と驚きの声が上がっていた。

会見の様子、左からテンダラー(白川悟実、浜本広晃)、ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)、池乃めだか、酒井藍(11月25日 Lmaga.jp撮影)
会見の様子、左からテンダラー(白川悟実、浜本広晃)、ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)、池乃めだか、酒井藍(11月25日 Lmaga.jp撮影)

また「NGKに感謝したいこと」を聞かれると、まさとは「全国にいろんなお笑いの劇場がございますが、どこに行ってもこんな900人も入る演芸場はございませんよね。こんなすごいところに日々出していただき、勉強させていただくというのは、逆にいえばもうどこのでっかいホールに行っても全然怖くない。そういうことに『ありがとう』という言葉しかないですね」と感謝を述べた。

おさむも「こうやってね、お客さんが俺らの舞台を見て、ちょっと嫌なことがあっても一瞬笑ってくれて、気持ちよく帰ってもらえる。それがやっぱ嬉しいことです。僕たちにできることはそれぐらいのもんです」と真摯に語り、「みなさん、ありがとうー!」とシャウトしていた。

取材・文/つちだ四郎

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