結婚式で父と余興、SNSで1000万回再生「登場人物全員かっけぇ」

父娘で披露宴会場に『目抜き通り』を歌いながら登場。「新婦と新婦の父が歌うなんて、あるかいな!」と思ったという芝田さんですが、全力でパフォーマンス。(画像提供:YouTubeチャンネル ゴロシバ王国より)
還暦を過ぎた父と花嫁、そして義理の息子となる新郎…結婚式の披露宴での余興が、あまりものクオリティの高さ! SNSで1000万以上も再生され、話題になった親子に取材しました。
歌ったのは、椎名林檎&トータス松本の『目抜き通り』。3人によるパフォーマンスは堂々としたもので、“結婚式の余興”という言葉には収まりきらないものでした。
YouTubeでのコメント欄では、「まさかのクオリティー!」「こんな楽しませてくれる結婚式なら知らん人のでも行きたい」「みんなが楽しい未来が目に浮かぶ」「人生って素敵だなって思わせてくれました」「娘の結婚式で夫にもやってもらう♪結婚予定はまだですが」「中毒性がある!」「登場人物全員かっけぇ」などの声が寄せられました。
今回花嫁である娘さんと、父親でありミュージシャンの芝田吾朗さんに経緯や舞台裏を取材しました。
娘「お父さんと、披露宴で歌いたいねん」
今回、結婚式を挙げたのは、高校時代はバンドでギターを担当していた翔祐(しょうすけ)さんと、学生時代は吹奏楽、その後はJAZZバンドでトランペットを演奏していた杏(あんず)さん。翔祐さんのバンドのライブをきっかけに、交際がスタートして夫婦に。
「自分の結婚式ではとにかく歌いたい!と思っていました。また、父とバージンロードを歩くのではなく、もっと別の私達らしい表現がしたいという思いも。それで、父とのデュエットに至ったのです」
杏さんが披露宴での余興を父に提案し、披露宴会場の照明(ライトで光のランウェイができる)や会場の雰囲気から曲をセレクト。ただ、実は人前で歌を披露する経験はゼロでした。
「友達とカラオケを楽しむ程度。大勢の前で歌ったことはありませんでした」というのが信じられないような歌いっぷりを披露。

「こんなに楽しいことは、これまでにない!と思えるぐらい楽しく最高の時間でした。歓声と、拍手と、いつもは寡黙な叔父さんのとびきり大きな“ブラボー!”の声が、すごく嬉しくて印象的でした」
父「オッケー!オモロそうや」
「このお父さん何者??」「おとうさんのハモリ完璧すぎる」「お父上めちゃくちゃ動いてて紅白の時の椎名林檎とミヤジみたい笑」などライブパフォーマンスに感心する声も数多く寄せられたのは、父の芝田吾朗さん(以下芝田さん)。
実は、芝田さんは高校の理科教師を経て、1988年にロックバンド「BLUEZIE!?(ブルージー!?)」でメジャーデビューという経歴の持ち主。『タモリのボキャブラ天国』のテーマソングなどタイアップ曲も手がけ、1994年に解散。
ソロデビューやユニット活動などを経て、現在は大阪を拠点に音楽活動を行なっています。そんな芝田さんに、杏さんから披露宴でのデュエットを持ち掛けられたのは式の2カ月前だったそうです。
「新婦が歌うって、なんやねん!しかも父親と登場したいって、けったいなことを、よー考えついたな! オッケー、おもろやなと返しました」
すると、娘さんから『目抜き通り』のミュージックビデオが送られてきました。それまで、娘さんの好きな音楽の系統などを話したことなどもなかったそうで、「また、エラい難しい曲を選んで……。こんな歌、歌えるんかいな」というのが視聴直後の感想でした。
「披露宴まで2人で歌の練習をしておらず、1回も合わせることがないままでした。会場の状況がわからないから、当日音声に不備があったら困る、と思って、事前に録音はしたのですが、それも別日に録っています。だから、2人で一緒に歌ったのは披露宴の1回限りなんですよ」
父と娘でバッチリ目を合わせて、ハモるなどの見事なパフォーマンスも、すべてぶっつけ本番でした。
「ここで目線合わせたら、いいやろうなと思って、娘の目を見たら、向こうもしっかり目を合わせてきて。決まりましたね~。パフォーマンス中でしたが、娘のことを緊張せえへんのや、スゴいなと思いました」
ちなみに、新婦側のゲストは芝田さんをミュージシャンと知っていたものの、新郎側の列席者の中には知らない人も。普段通りのライブパフォーマンスで、会場を動き回り、新郎側のテーブルに歌いながら、ご挨拶も行う余裕っぷりでした。

そして、歌の後半に、芝田さんの紹介によって、新郎の翔祐さんがギターを弾きながら登場するのも新しい家族の誕生を象徴するようで粋で、「お父様が主役の新郎新婦方を立ててるのも素敵」というコメントもありました。
「新しい家族の誕生なんてことは考えてなかったです。翔祐は、最初は“緊張するから、僕は見てます”って言っていたのですが、“そんなん、寂しいやん”と誘ってギターを弾いてもらいました」
35年の音楽人生……「今、最も売れた感!」
長女が生まれた年にバンドが解散、次女(杏さん)が生まれた年に2つめのレコード会社との契約が終了した芝田さん。「しっちゃかめっちゃか。てんてこ舞いの音楽人生」と振り返りつつも、「家族や仲間に支えられ、前向き精神でハッピーに生きてきた」と言います。

TikTokやユーチューブ、インスタグラムで公開した披露宴の動画は、どんどん再生回数が伸びていき、現在も更新中という状況に驚いているそう。
「YouTubeもやっているけど、ひっそりとやってたし…。見てくださった皆さんに、ホンマに嬉しいと伝えたい。35年間の音楽人生でいちばん売れた感があります、笑。こんなことになるなんて、人生って面白いです」

杏さんの歌声に惹かれ、父娘のデュエット第2弾を待ち望む声に「娘はSNSをまったくやっていないので、自分たちの動画がどんなふうに受け止められているのか、知らないと思います」と芝田さん。披露宴でのデュエットについて、父娘で会話を交わすこともないまま。
「あの1回でやり切ったという気持ちなんじゃないかなと思います。当日は、歌うことがただただ楽しくて花嫁の父という感慨は全くありませんでした! 結婚して、独立しても、親子の関係は変わらんからね」
取材・文/宮前 晶子
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