未だ行列…東京発の激辛ラーメン店、なぜ大阪・天満に?店主を直撃した

1時間前

大阪で1番人気の「辛辛魚ラーメン」(1150円)

(写真7枚)

東京・練馬発の人気ラーメン店「井の庄」が今年8月、大阪・天満にてオープン。オープンから3カ月が経った今もなお行列が(休日は1時間並ぶことも!)…何故天満に出店したのか、同店を取材した。

2005年に東京・練馬にてオープンした同店。近年は「辛辛魚(からからうお)」と書かれたカップラーメンが発売されたことで認知度が拡大し、関西でもこの商品をきかっけに同店を知ったという人が多いようだ。そんな同店が今年に大阪・天満にて関西初進出。大阪有数の飲食街である天満だが、最近ではラーメン店の出店が相次いでおり、「ストライク軒」の移転をはじめ、京都から「本家第一旭」も進出しているラーメン激戦区に。

「井の庄 天満」の店主・迫田匡人さん
「井の庄 天満」の店主・迫田匡人さん

なぜ超激戦区に出店したのか、同店の店主・迫田匡人さんに尋ねると、「天満は老若男女、さまざまな人が行き交う街。近くで働いている人、観光客、飲食店目当てに訪れる人、近隣に住んでいる人など、色々な属性の方に楽しんでもらえると思って」と、天満出店に至った経緯を話してくれた。

◾️ 激辛以外にも多彩なラーメン、お薦めは?

同店で楽しめるのは「つけ麺」(1100円)や、「辛辛魚つけ麺」(1180円)、「日本一の醤油そば」(950円)、「塩中華」(950円)、「辛辛魚ラーメン」(1150円)など、多種多様なラーメンがスタンバイ。前述した「辛辛魚のカップラーメン」や店の看板にも「辛辛魚」と描かれていることもあり、大阪での一番人気はやはり「辛辛魚ラーメン」で約8割の人が注文するのだそう。

「井の庄 天満」の内観。カウンターのみ
「井の庄 天満」の内観。カウンターのみ

しかし東京・練馬の本店では様子が違うそうで、「辛辛魚ラーメンはもちろんお薦めなのですが、実はつけ麺を食べてほしくて。東京の本店ではつけ麺が1番人気なんですよ」と告白する迫田さん。

大きな寸胴でスープを作る様子
大きな寸胴でスープを作る様子

豚骨や鶏ガラ、煮干し、鯖節をふんだんに使用し、じっくり煮込んだ「井の庄スープ」と呼ばれる濃厚スープが自慢だそうで、迫田さんによると「このスープを1番しっかり味わうことができるのがつけ麺です」とのこと。そして、「醤油や塩などさまざまな種類のラーメンを用意していて、それぞれスープやかえしも違うんです。ぜひ何回も足を運んでもらえたらうれしいですね」と迫田さん。

◾️どんな味なのか、いざ実食!

行列のできるラーメン、筆者も早速お薦めされた「つけ麺」をいただいた。スープを口に入れると、かなりドロっと濃厚な「井の庄スープ」のテクスチャーに驚いた。しっかり濃い目の味わいかと思ったが、豚骨や魚介の臭みがまったくなく、すっきりとした味わい。まるでポタージュスープのようにも思えるほど。京都の製麺所「麺屋棣鄂」によるツルツルのオリジナル麺とよく絡んで、飽きずに最後まで食べられる。

東京では1番人気の「つけ麺」(1100円)
東京では1番人気の「つけ麺」(1100円)

また、SNSでもよく上がっており、大阪で1番人気の「辛辛魚ラーメン」は、辛さは「控えめ」「普通」「辛め」の3段階から選ぶことができる。赤みを帯びた濃厚スープに、トッピングされたたっぷりの一味がフワッと香り、普通でもなかなかの辛さの予感。

大阪で1番人気の「辛辛魚ラーメン」(1150円)
大阪で1番人気の「辛辛魚ラーメン」(1150円)

実際に食べてみると、しっかりとした辛さを感じるが、スープの旨みもしっかりと感じることができて美味。スープが濃厚ゆえ、なかなか冷めないのもうれしいが、辛さもひと口ごとに増していくので、初めて「辛辛魚ラーメン」を食べる人は「控えめ」を推奨したい。辛さが足りなければ、テーブルに用意された一味で調整を。

「井の庄 天満」(大阪市北区天神橋5−7−5)は11時〜15時、17時〜22時で営業。月曜休。

取材・文・写真/野村真帆

「井の庄 天満」の外観
「井の庄 天満」の外観
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