大阪で急増中の「麻辣湯」専門店、梅田にミシュラン料理人が手掛ける新店

3時間前

具材などを合わせて平均は1杯1200円ほど、中国でおなじみの「青島ビール」(500円)とあわせて(11月17日 Lmaga.jp撮影)

(写真9枚)

唐辛子や花椒などを使ったスープと、春雨を使ったヘルシーさで今人気を集める「麻辣湯(マーラータン)」。大阪にも専門店が急増中で、11月18日には、中華料理人・澤田州平氏が手がける「六星麻辣湯 by Sawada」(大阪市北区)が梅田にオープンする。

■ 具材は約50種!辛さも選んで自分好みの1杯に

「茶屋町あるこ」近くの高架下にオープン(11月17日 Lmaga.jp撮影)

中国発祥の麻辣湯は、唐辛子や花椒などを使った辛味や痺れが特長のスープ料理。近年は、豊富な具材を組み合わせ、自分だけの1杯を作れるエンタメ性を楽しむ若年層をはじめ、ヘルシー志向の幅広い世代に注目され、専門店には行列ができるなどブームの兆しを見せている。

1~2階の座席は約40席。2階には半個室分のテーブル席も(11月17日 Lmaga.jp撮影)

今回の新店は店名どおり、ミシュランひとつ星を6年連続で獲得した「中国菜エスサワダ」の総料理長・澤田州平氏による初の麻辣湯専門店。メニューは、ベースの麻辣湯&春雨(620円)に、ショーケースに並ぶトッピング(1g=3.1円)を自由にカスタマイズ。きのこ類が豊富な野菜、魚卵団子や海老蒸し餃子、スープと相性抜群の揚げパンなど、目移り必至の約50種が揃い、最終的な平均価格は約1200円という。

約50種の具材から好みのものをチョイス。中華料理ならではの珍しい具材も充実(11月17日 Lmaga.jp撮影)
ショーケースから選んだ具材はgで加算される(11月17日 Lmaga.jp撮影)

無料で太帯春雨へ変更でき、さつまいも・こんにゃくなどの麺への変更は+150円。スープは「トムヤム」「胡麻坦々」へのアレンジも可能で(+150円)、辛さは気分や体調に合わせて0~5辛からチョイス。初心者向きは1(小辛)というがしっかり辛味を感じる印象だったので、辛さが苦手で旨みを求める人には唐辛子未使用の0(無辛)がおすすめだ。

■ ミシュランひとつ星シェフ 澤田氏ならではの麻辣湯

初の麻辣湯専門店を手がけた中華料理人・澤田州平氏(11月17日 Lmaga.jp撮影)

これまで、中華料理の様々な魅力を伝えるべく、コンセプトや価格帯の異なるブランドを展開し、炒飯や担々麺の専門店も手がけてきた澤田氏。麻辣湯の魅力について「自分で食材選びができたり、食べると発汗作用を促したり、『おいしくて体に良い』という食本来のあるべき姿に近い料理ですよね」と語り、「辛さだけでなく香りとコク」にこだわったそう。

取材時の麻辣湯の一例。春雨は太いタイプに変更(無料)、スープはプラス150円で「胡麻坦々」へ。追加トッピングの「あさり」150円も入れて合計1561円(11月17日 Lmaga.jp撮影)

メニューは約半年かけて開発し、十数種の香辛料を独自にブレンドした特製スープは、食べ進むほどにピリリとした辛味と旨味の絶妙なバランスを感じられる仕上がり。担々麺好きにも合いそうな「胡麻」スープは、自家製辣油や牛・豚・鶏の旨みをプラスした「濃厚系」の多彩な味わいが魅力だ。さらに、調理法では具材の野菜を炒めてからスープと煮込むことで、つやが出たり、素材本来の旨みを引き出す工夫も。

辛さ、スープ、麺への変更など、自分好みの1杯へアレンジできる(11月17日 Lmaga.jp撮影)

10月末に千葉の商業施設フードコート内に開業した「さわだ飯店」で初めてメニューに麻辣湯を入れたところ、「若い子が多かったり、行列で店に入りづらいイメージがあったけど、麻辣湯を初めて食べれた」という高齢層や家族連れなど、幅広い世代から好評という。澤田氏は「味が本物なら、一過性のブームではなく生き残っていく。この新店で麻辣湯を日常食として食べてもらい、新たな食文化になれば」と期待を寄せる。

テーブルにある山椒油・黒酢・山椒ラー油・刻みにんにくで味変も可能(11月17日 Lmaga.jp撮影)

「六星麻辣湯 by Sawada」(大阪府大阪市北区芝田1-6-6)は11月18日から7日間プレオープン、25日にグランドオープン。営業は11時~22時(LOは21時30分)。

取材・文・写真(一部)/塩屋薫

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本