細田守作品ファンの岡田将生、複雑な心境を吐露「何にも知らないで…」

2時間前

『果てしなきスカーレット』の舞台挨拶に登場した岡田将生(11月16日・大阪市内)

(写真8枚)

細田守監督の4年ぶりとなる最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日に公開。それに先駆け16日、舞台挨拶が大阪市内でおこなわれ、主人公・スカーレットを演じた芦田愛菜、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖役の岡田将生、細田監督が登壇した。

本作は、復讐に失敗した王女・スカーレット(芦田愛菜)が《死者の国》で目を覚まし、現代の日本からやってきた心優しい看護師・聖(岡田将生)とともに旅をする物語。「生きるとは何か」をテーマとし、これまでのスタジオ地図・細田守監督作品のイメージを覆す最新作となっている。

長編アニメーション映画の声優が今回初挑戦だったという岡田は、「本当に楽しくて、毎日行くのが楽しみで。アフレコの最中も監督があたたかく包み込んでくれるような空間でした」とコメント。

岡田は細田作品ファンを公言しており、「とても複雑なんですけど・・・いちファンとして、何にも知らないでスクリーンで見たかったっていうのはちょっとだけあって(笑)。でも内側に入れたことでより作品の素晴らしさを知れたのでそれはそれでうれしかったです」と笑顔で語った。

関西弁で挨拶し、細田監督にプレッシャーを与える芦田愛菜と岡田将生(11月16日・大阪市内)
関西弁で挨拶し、細田監督にプレッシャーを与える芦田愛菜と岡田将生(11月16日・大阪市内)

細田は「聖という役が、岡田さんとすごく近いなと最初から思っていて。この作品は『ハムレット』がベースになっているんですが、岡田さんは『ハムレット』で主演もしているから理解も深いし、人間性や気持ちの優しさも聖と近い。聖本人と思って収録していました」と振りかえった。

芦田との5年前の共演について、「僕は前回はヤな奴、今回はいい奴」と振りかえる岡田将生(11月16日・大阪市内)
芦田との5年前の共演について、「僕は前回はヤな奴、今回はいい奴」と振りかえる岡田将生(11月16日・大阪市内)

岡田は作品を観て号泣したそうで、「自分が関わっている作品を観ると、やっぱり自分の至らない部分を観てしまったりするんですが、今回は没入してこの世界観に入ることができて。スカーレットの悲しみや苦しみ、そして希望が見えた瞬間に、聖をやっていたからこそ、彼女の感情がわかったので、聖として、自分としてもすごくうれしい気持ちになって、嬉し涙といいますか、最後まで見届けたいなという気持ちになりました」と感慨深い様子で語っていた。

『果てしなきスカーレット』の舞台挨拶に登場した(左から)細田守監督、芦田愛菜、岡田将生(11月16日・大阪市内)
『果てしなきスカーレット』の舞台挨拶に登場した(左から)細田守監督、芦田愛菜、岡田将生(11月16日・大阪市内)

岡田はそんなスカーレットの「瞳」に注目してほしいといい、「彼女の目が少しずつ変わっていくさまが、こちらの感情をふつふつとわきおこさせてくれるんです。大きいスクリーンでこの作品の素晴らしさを観て欲しい」と呼びかけた。『果てしなきスカーレット』は11月21日に公開される。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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