第2次シュウマイブーム到来→ほか弁が「中華メニュー」本格化、贅沢弁当を全国販売へ

12時間前

ほっかほっか亭「贅沢シュウマイ弁当」(810円)

(写真3枚)

日本で初めて”出来たて弁当”を販売した持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」(本社:大阪市北区)は、2025年2月より一部店舗で販売していた「贅沢シュウマイ弁当」をレギュラー化。12月1日からの全国販売に先駆け、大阪市内で試食会がおこなわれた。

「贅沢シュウマイ弁当」(810円)は、肉屋として始まったホソヤコーポレーションのシュウマイを採用。国産豚肉と野菜を使用したジューシーな餡と、コシのあるツルもち食感の自家製皮を使い、限りなく手作りに近い方法で作られている。「ほっかほっか亭」店舗では注文毎にせいろで蒸し上げ、出来たてを提供するという。

付属のタレは、しょう油とウスターソースを合わせ、隠し味に国産のゆず果汁をプラス。程よい酸味と甘みでシュウマイのおいしさを引き立て、炊きたてごはんが進む味わいだ。

「贅沢シュウマイ弁当」には、だし香る根菜の甘辛煮やポップコーンシュリンプ、玉子焼きなども詰められ、満足感のある内容となっている。弁当だけでなく、単品で「贅沢シュウマイ」(4個入・320円)も販売予定。取り扱いは一部を除く全国の店舗にて(店舗によって販売時間が異なる)。

■「第二次シュウマイブーム」到来中

ほっかほっか亭「贅沢シュウマイ弁当」は注文毎にせいろで蒸し上げ、出来たてを提供する(11月27日・メディア向け試食会の様子)
ほっかほっか亭「贅沢シュウマイ弁当」は注文毎にせいろで蒸し上げ、出来たてを提供する(11月27日・メディア向け試食会の様子)

近年、シュウマイ専門店の増加や大手メーカーによるチルド商品のリニューアルが相次ぎ、シュウマイへの関心が高まっている。市場では「第二次シュウマイブーム」ともいわれる動きが広がり、来年50周年を迎える弁当チェーン「ほっかほっか亭」も、中食業者としてシュウマイを軸に中華メニューへの本格参入を発表した。

テレビ番組『マツコの知らない世界』(2018年放送)に出演した、日本シュウマイ協会代表理事・シュウマイ潤氏は、「2016年に味の素冷凍食品の『ザ★シュウマイ』がヒットし、シュウマイの主役としてのイメージが定着したことが転機」と分析。メディアでの特集を経て、2019年頃から専門店の増加とともに冷凍・冷蔵商品の売上も拡大したという。

さらに、コロナ禍でのおうち時間をきっかけに「せいろブーム」が到来したことも追い風に。当時数店だったシュウマイ専門店も、2025年には全国150店超へと拡大した(シュウマイ協会調べ)。

真ん中:シュウマイ協会代表理事のシュウマイ潤氏(11月27日・メディア向け試食会の様子)
真ん中・シュウマイ協会代表理事のシュウマイ潤氏(11月27日・メディア向け試食会の様子)

特にチルド市場では、餃子よりシュウマイの売上が上回るデータもあり、その牽引役は「ホソヤコーポレーション」だと潤氏は指摘する。続けて「今回の弁当は非常にレベルが高く、価値のある一品」と評価した。

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