次の大河「豊臣兄弟!」語りは安藤サクラ、6作連続女性が担当

3時間前

『豊臣兄弟!』のメインビジュアル。撮影は川島小鳥 (C)NHK

(写真2枚)

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の視点から、秀吉のサクセスストーリーを描いていく、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』。11月7日に公式サイトがオープンし、ドラマのキービジュアルが公開されるとともに、語りを安藤サクラ、音楽を木村秀彬が担当することが発表された。

『豊臣兄弟!』の主役となる豊臣秀長は、下剋上を成し遂げていく秀吉に付き従い、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」と言わせしめるほど、兄の良き補佐役となった人物だ。語りの安藤サクラは、大河ドラマには『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)で、「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーボールの選手役で出演している。

『豊臣兄弟!』演出の一人・渡邊良雄監督は、2018年に安藤が主演した朝ドラ『まんぷく』のチーフ演出だったとのことで、「渡邊良雄監督をはじめ、尊敬するスタッフ・キャストの皆さまと大河ドラマで再会できることを、心から嬉しく思っております」と喜ぶとともに、「初めて冒頭を拝見したとき、監督が描くダイナミックであたたかい世界観と、太賀くんの躍動感と安心感に心震えて涙がでました」と、心動かされる出来栄えとなっていることを明かした。

『豊臣兄弟!』の語りを担当する安藤サクラ (C)NHK
『豊臣兄弟!』の語りを担当する安藤サクラ (C)NHK

大河ドラマのなかでも、戦国大河のナレーションは男性か、あるいは重厚で落ち着いた声質の女性が務めるという印象があるので、どちらかというと柔らかな声の安藤が担当するのは少し意外に思える。

ただこの『豊臣兄弟!』では、兄弟が戦場や政という「男の世界」を駆け抜けていくと同時に、2人を取り巻く母や妹、恋人や妻などの「女の世界」にも大きな焦点を当てるというので、それが今回のキャスティングにつながったのかもしれない。

大河ドラマの語りを女性が務めるのは、実はこれが6作連続。『どうする家康』(2023年)の寺島しのぶは、まるで講談のように家康の功績を雄々しく語っていたし、現在放送中の『べらぼう』では、綾瀬はるかがドラマの世界にツッコミを入れたりシーンに登場したりと、遊び心あふれる仕掛けで楽しませてくれている。安藤が『豊臣兄弟!』の世界に、どのような形で関わっていくのか楽しみにしたい。

また音楽を担当する木村秀彬は、ドラマ『グランメゾン東京』(TBS)、アニメ『ガンダムビルドダイバーズ』シリーズなどの作品で、ハリウッド映画級のスケールの大きな楽曲を提供してきた作曲家。「天下統一という夢に向かい、駆け出そうとする兄弟の勢いとまなざしを、実際の足音やリズムの高揚感とともに音楽に込めています」と語る劇伴にも注目していこう。

『豊臣兄弟!』は仲野のほかには、豊臣秀吉役で池松壮亮、秀長の妻・慶(ちか)役で吉岡里帆、秀吉の妻・寧々役で浜辺美波、戦国のカリスマ・織田信長役で小栗旬が出演。脚本は『半沢直樹』『VIVANT』などの数々のヒットドラマを手掛けた八津弘幸が務める。

現在放送中の『べらぼう』終了後、2026年1月4日から放送開始。放送はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。初回は15分拡大版で放送する。

文/吉永美和子

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本