石田三成演じる松本怜生、滋賀でトーク「強い信念を持つ優しい方」

7時間前

『石田三成祭2025』に登場した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)

(写真4枚)

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で石田三成を演じる松本怜生が、11月2日に三成の生誕地「石田会館」(滋賀県長浜市)周辺で開催された『石田三成祭2025』に来場。ステージトークでは、日本中から集まった石田三成ファンの前で、三成の役作りなどについて語った。

■ 浜ちりめんの着物姿で登場、三成ファンの熱気に驚き

仲野太賀が演じる豊臣秀長の視点から、兄・豊臣秀吉(池松壮亮)の天下取りを描いていく『豊臣兄弟!』。

石田三成は幼い頃から秀吉に仕え、のちに「関ヶ原の戦い」で徳川家康(松下洸平)と対決するも、あえなく敗れて処刑される武将だ。戦国大河では、主役の立ち位置によって善玉にも悪玉にもなる、ある意味脚本家&俳優の個性が試されるキャラクターでもある。

「浜ちりめん」の着物姿で三成の426回忌法要に参列した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)
「浜ちりめん」の着物姿で三成の426回忌法要に参列した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)

松本は長浜の名産「浜ちりめん」の着物姿で三成の426回忌法要に参列し、そのままトークに登場。「着物は好きで、家でも着ています」というだけあり、かなり着慣れた様子。

長浜には今回が2度目の訪問で「4月にここに参拝に来たときは、ほかに人が1人もいなかったです。今はこれだけ多くの方がいて嬉しかったし、みなさんが(三成の)ゆかりの地を大事に思っていらっしゃることが伝わりました」と、三成ファンの熱気に驚いていた。

『石田三成祭2025』で自身が演じる石田三成について語る松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)
『石田三成祭2025』で自身が演じる石田三成について語る松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)

■「不器用で正直すぎる、人間らしいところが魅力」

出演が決まるまでは、三成について「学生時代の歴史の勉強では、そこまでくわしく知ろうとは思わなかった」と正直に打ち明けたが、三成が生きていた土地をめぐり、伝承などを聞いているうちに「強い信念を持つ優しい方」というイメージが固まってきたそうだ。

「(関ヶ原残党狩りの)追っ手が来たときに、民を巻き添えにしないために、1人でさらに山奥に逃げたと聞いて、死ぬ直前まで優しい人だったんだと。領民には慕われて、同僚(の武将)たちには憎まれる。不器用で正直すぎる、人間らしいところが一番の魅力だと思っています」と語ると、三成ファンたちから賛同するような拍手が。

『石田三成祭2025』で、「浜ちりめん」の着物姿で登場した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)
『石田三成祭2025』で、「浜ちりめん」の着物姿で登場した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)

石田祭の前日には、三成の居城だった山城・佐和山城跡地を初訪問。そのときに、ちょっと不思議な出来事があったそう。

「前回来たときは雨で佐和山には登れなかったんです。今回も微妙な天候だったんですけど、登る前に雨が止みました。三成公に『ゆっくりしていきや』と言われたようで、心が温まりました」と、三成と通じ合ったかのような体験を明かした。

撮影はまだこれからだが「皆さんの三成公への思いを、撮影を通して全国に広められるように努めてまいります。応援してください」と、強い意気込みを見せた。

『豊臣兄弟!』は、ほかに吉岡里帆(秀長の妻・慶)、浜辺美波(秀吉の妻・寧々)、小栗旬(織田信長)などが出演。脚本は『半沢直樹』『VIVANT』などの数々のヒットドラマを手掛けた八津弘幸が務める。現在放送中の『べらぼう』終了後、2026年1月4日から放送開始予定。

取材・文・写真/吉永美和子

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