「リヤド万博行くしか…」10日サウジアラビアが仕掛ける最後のイベント

コンサートフィナーレには銀テープが大量投下されたサウジアラビア・ナショナルデー(撮影:9月23日:大阪・関西万博)
まもなく閉幕を迎える『大阪・関西万博』。開幕前の全国7都市を巡るイベントにはじまり、開幕後もラッピング電車のほか、大規模なプロモーションを仕掛けてきたサウジアラビア王国。会場内では、作り込まれた広いパビリオンや、レストランも好評で、各ポップアップステージでの音楽やダンスのパフォーマンスなど、パビリオン内外で700を超えるプログラムを開催し、「とにかくお金がかかっている」と注目を浴び続けてきた。

そんなサウジアラビアが、いよいよ本万博での最後の大型イベント『フォーサイト祭』を万博会場内最大の屋外ステージであるExpoアリーナ「Matsuri」で10月10日に開催する。今回のイベントのテーマは、「大阪からリヤドへ」。2030年にサウジアラビアで開催される『リヤド万博』に向け、サウジアラビアと日本が音楽・伝統・ポップカルチャーを通じて出会い、リヤドの魅力を発信するというもの。

その開催に合わせて、サウジアラビア王国が統一されて95回目の祝日である9月23日に、万博会場内外で盛大に開催された「第95回ナショナルデー」を振り返ろう。

◆ サウジアラビア王国が統一されて95回目の祝日を祝う盛大なナショナルデーを振り返る

ナショナルデー開催に先駆け、9月19日から3日間は会場外の「グランフロント大阪 うめきた広場」で文化イベントを開催。こちらは主催側の想定よりはるかに多くの来場者集まり、長蛇の列が発生するほど盛り上がった。

9月23日当日の万博会場では、EXPOホール「シャインハット」での『記念式典』から始まり、大屋根リング下の『パレード』、EXPOアリーナ「Matsuri」での『コンサート』、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」でサウジアラビア映画『バレーロード』が特別上映された。そのほかポップアップステージ4ヶ所で、音楽や舞踊、人形劇などがおこなわれ、サウジアラビアが万博会場を1日ジャックするような形になった。


「記念式典」ではサウジアラビア王国・ハーリド・アル=ファーレフ投資大臣が、「大阪・関西万博で、サウジアラビア王国館が最も多くの来場者を迎えるパビリオンのひとつとなっていることを、大変誇らしく思います。サウジアラビア王国館を訪れてくださった皆様には、ぜひ近いうちにサウジアラビアにも足を運んでいただきたいと思います。2030年リヤド万博もまた、私たちの国家ビジョンが成し遂げた野心的な成果を世界に披露する、壮大な祭典となるでしょう」と挨拶。

続くステージでは、サウジアラビアの伝統楽器「ウード」の演奏、戦いの勝利や勇敢さを讃える世界遺産にも登録されたサウジの伝統的な剣舞「アルダ」の披露、サウジの木製楽器「ネイ」(フルート)と能楽師による「篠笛」のコラボレーションといった面白いステージも。



アラビア語の歌とチェロの演奏で真珠採取の物語が紡がれるパビリオンで人気のショーである「水の物語」の公演では、正面のスクリーンからはみ出すように映し出される美しいプロジェクションマッピングの演出を含め、観客約2000人が息をのんで見守った。



式典のあとは、大屋根リングの下を「シャインハット」から「サウジアラビア・パビリオン」までの長い距離を、音楽とダンスを披露しながらパレード。続いて、専用サイトで事前に申し込みをした約9000人が無料で招待された豪華出演者による「コンサート」がおこなわれた。


最後のコンサートでは、サウジアラビアと日本の文化を結ぶコラボレーションがメインに。ステージ後半はサウジアラビアの人気アーティストのゼーナ・イマードと、ミシャール・タマーふたりのほか、日本のシンガーソングライターLiSAも登場し、会場は興奮と熱気に包まれた。SNSには「ありがとう石油王」「最高すぎた!」「これはリヤド万博行くしかない…」などの言葉が並び、『リヤド万博』への期待が高まっているようだった。

◆ 『大阪・関西万博』から『リヤド万博』へ音楽で2つの万博をつなぐ

そんな『リヤド万博』へつながるイベントとして開催される、10月10日の大型イベント『フォーサイト祭』には、日本代表として、DJ ケン・イシイ、DJ KAORI、太鼓センター、サウジアラビア代表として、現地の歌姫 Ghada Sheri、伝統打楽器グループ Al Bairaq Al Akhdarの出演がアナウンスされている。常に話題を集めてきたサウジアラビア、その『大阪・関西万博』での集大成と言えるラストイベントにも注目だ。
取材・文・写真(一部)/太田浩子

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