連日行列の「クレープ店」が大阪で喫茶店?限定メニューも新店舗で復活

「クレープえんどう」店主・遠藤桃華さん
大阪の寺田町に本店がある連日行列の人気店「クレープえんどう」(大阪市阿倍野区)が、南田辺エリアに10月1日、喫茶店をオープンした。初日は営業開始前から行列で、梅田や難波など大阪の中心地からは少し離れた場所にも関わらず、多くのお客が訪れていた。人気クレープ店の新展開、一体どんな店?
■ 純喫茶でクレープ店「南田辺は地域の人たちと距離が近い」
「クレープえんどう」店主・遠藤桃華さんは宮城県・石巻市出身で、小学生のときに起きた「東日本大震災」がきっかけで仙台に引っ越し、ふさぎこんでいたときに家の近くで食べたクレープのおいしさに衝撃を受ける。高校生でクレープ店でアルバイトをはじめ、東京や大阪など全国のクレープ店を食べ歩き、梅田の「ヨーキーズクレープリー」での店長経験を経て2023年に独立、今に至る。

寺田町本店がオープンした際は、女性客だけでなく家族連れやひとり客、男性客など老若男女さまざまなお客が訪れ、いまや9割がリピーターという街のクレープ店として愛されるように。
現在は本店に加え、阿倍野に2号店。そして6月にはシンガポールにフランチャイズ店、そして今回が直営3号店目となる南田辺店だ。同店はJR南田辺駅から徒歩1分の場所にあり、50年以上続いた純喫茶(元:樹絵里(じゅえり))の跡地にオープンした。喫茶店は10年前に閉店し、建物ごと放置されていたが、遠藤さんは数年前から目を付けていたそう。

「喫茶店でゆったりクレープが食べられるお店をやりたかったんですが、純喫茶の雰囲気が好きだから居抜きでやりたくて…ここがイメージにピッタリでした。あと、南田辺は長屋などの古い建物、商店街が多く残っている街。地域の人たちと距離が近い場所でやりたかったんです」と遠藤さんは言う。

オープンから数週間、元の常連客はもちろん、地元民もお店に訪れるらしく「小さいときにここの喫茶店に行ってました」「昔よく行っていた喫茶店にクレープえんどうが入ってくれてうれしい」「喫茶店にまた電気がついたのがうれしい」との声もあるとか。すでに話題になっている南田辺店では、どんなクレープが食べられる?
■ ここだけで食べられるメニューも登場
「クレープえんどう」は、卵や小麦、塩、人気メニューのずんだまで全ての素材を宮城産に使用するというから遠藤さんの地元愛を感じる。生地を焼き上げる際は香ばしさを残すために高温でサッと、隠し味に粗塩を使うこだわりも。また、生クリームは2種類のクリームをブレンドして毎日何度かに分けて製造。遠藤さん自身が「1個でお腹いっぱいにならない甘さ」を意識しているとのことで、甘さ控えめでなめらかな口触りも特徴だ。

同店では、全店舗で人気の「すんだ生クリーム」(750円)をはじめ、「黒糖カラメルとほうじ茶クリーム」(880円)や、以前他の店舗で期間限定販売して人気だった「生チョコとクーベルチュールチョコ生」(880円)、「アップルシナモン生」(880円)など、他店舗では食べられないメニューを含め、約16種のクレープをスタンバイする。

「黒糖カラメルとほうじ茶クリーム」は、「年齢関係なくみんなが喜んでくれそう」と開発。実際に食べるとほろ苦い黒糖ソースと優しい甘さのまろやかなクリームが相性抜群だ。クリームはしっかりほうじ茶風味を感じられることができ、甘いものが苦手な筆者もこれは何個でも食べられます…と伝えると「それが狙いです!うれしい」と遠藤さんは笑顔で応えた。ほかメニューは、喫茶店をイメージしクリームソーダや紅茶ソーダもそろう。

また、遠藤さんは今回オープンした新店舗に関して「本店からも少し離れたエリアにも関わらず、来てくれるのは半分以上が常連さん。まずは街に愛されたい。100年残る店を作ろうってうちのスタッフたちとよく話しています。自分が小さいときに感じたクレープへの感動を、地元の子ども達が大きくなってから感じてもらえたらと思っているんです」と意気込む。

「クレープ喫茶えんどう南田辺店」(大阪市大阪市東住吉区山坂2―5−13)は13〜19時まで営業。不定休。寺田町本店はテイクアウト+イートイン可。阿倍野店はテイクアウトのみ。ほか詳細は公式サイトにて。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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