宇治で21スポットを巡るスタンプラリー、『源氏物語』関連のイベントも多数

2時間前

宇治で『源氏ろまん2025』開催中

(写真6枚)

紫式部が綴った『源氏物語』の舞台として知られる京都・宇治では、その地で発展した文学や芸能の魅力を発信すべく、さまざまな催し物を開催中。その一環として、宇治川周辺を舞台とした企画『宇治十帖スタンプラリー ~スマホで巡る~』が約2カ月にわたっておこなわれている。

■ 源氏物語の舞台・宇治で開催される「源氏ろまん2025」

宇治市と宇治市教育委員会による企画「源氏ろまん」は、同市で誕生した文学賞「紫式部文学賞」「紫式部市民文化賞」を軸に、源氏物語をはじめとした文化都市・宇治のイメージや自然景観、文化財の魅力を全国にアピールするという趣旨のもと生まれた。

「紫式部文学賞」は、過去に多和田葉子や川上未映子、吉本ばななといったそうそうたる作家陣が受賞。その結果が10月7日に発表され注目を集めているなか、11月22日には贈呈式及び紫式部文学賞の受賞者講演会が開催されるなど、文学や宇治の地にちなんだ催し物が多数実施されている。

贈呈式のあとにおこなわれる講演会(入場無料・募集人数380人)では、「日本語の幸せと女手」というテーマで、紫式部文学賞受賞者の水村美苗さんがトーク。受賞作品『大使とその妻』の話などが聞ける、またとない機会となる。

紫式部文学賞・市民文化賞贈呈式、受賞者講演会
紫式部文学賞・市民文化賞贈呈式、受賞者講演会の詳細

■『宇治十帖』にちなんだ21箇所を巡るスタンプラリー

10月1日にスタートしたスタンプラリーは、源氏物語内の『宇治十帖』にちなんだ「宇治十帖の古蹟」を含め、宇治上神社、宇治市源氏物語ミュージアムなど全21箇所を巡っていくというもの。

『宇治十帖スタンプラリー ~スマホで巡る〜』
『宇治十帖スタンプラリー ~スマホで巡る〜』

スマートフォンを用い、 宇治十帖コース(10カ所)のスタンプを獲得すると、写経体験やくみひもの手組み体験、宇治玉露や市内の商店街で使用できる商品券など、宇治ゆかりの賞品を獲得できる抽選にチャレンジできる。また抽選にはずれても、参加記念画像、宇治十帖オリジナルバッジは参加者全員に配布されるという(バッジは先着順)。

『宇治田楽まつり』の様子
『宇治田楽まつり』の様子
関西パビリオン多目的エリアで『宇治田楽まつり』を披露(5月4日/大阪・関西万博)
関西パビリオン多目的エリアで『宇治田楽まつり』を披露(5月4日/大阪・関西万博)

さらに、10月18日には「府立宇治公園」にて『宇治田楽まつり』を開催。宇治の田楽とは、平安時代に宇治の離宮祭をはじめとし京都や奈良の祭礼で演じられていた踊りのこと。平成に入り「宇治田楽」という名称で復活、最近では『大阪・関西万博』内のイベントでも登場し、さらに注目を集めている。

山本淳子さんが講演する源氏物語セミナー
山本淳子さんが講演する源氏物語セミナー

また11月26日は、「夢を見る光源氏、夢を見ない薫​」と題した『源氏物語セミナー』を「宇治市文化センター 小ホール」で開催。セミナーでは京都先端科学大学教授で平安文学研究者の山本淳子さんが講師をつとめ、作中における「夢」にフォーカスし、その意味を読み解いていく内容となっている。

スタンプラリーの実施期間は11月30日まで、賞品の引き換え時間は9時~17時まで。『宇治田楽まつり』の入場料は無料。『源氏物語セミナー』の参加費は600円、募集人数は380人(要事前申し込み)。各イベントの詳細は宇治市の公式サイトにて。

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