「関西コント保安協会」が約５年ぶりに復活、ユニット継続は「超やりたい」

2時間前

セルライトスパ、ニッポンの社長、ロングコートダディの3組によるコントユニット「関西コント保安協会」

(写真18枚)

大阪の若手が活躍する劇場「よしもと漫才劇場（通称：マンゲキ）」（大阪市中央区）では、毎月過去の人気企画を復活させるイベントを実施中。９月２６日はセルライトスパ、ニッポンの社長、ロングコートダディによるユニット「関西コント保安協会」の公演がおこなわれた。

■ コントのみ１０本、カバーネタやユニットコントも

9月26日「関西コント保安協会」の様子 — マンゲキ10周年Premium Live「関西コント保安協会」の様子

セルライトスパ（肥後裕之、大須賀健剛）、ニッポンの社長（辻、ケツ）、ロングコートダディ（堂前透、兎）といずれも実力派なコント芸人３組が集ったユニット・関西コント保安協会。今年から始まった二刀流賞レース『ダブルインパクト』（日本テレビ）では３組揃ってファイナリストに残ったこともあり、お笑いファンから注目を集めているユニットだ。

約５年ぶりの公演となる今回、コーナーやトークは一切なく、コントのみを１０本ぶっ続けでおこなう濃厚な９０分間となった。また、各コンビのネタとユニットコントにくわえ、各々のネタをカバーする「カバーコント」も。ニッポンの社長がセルライトスパの「夜行バス」、ロングコートダディがニッポンの社長の「ゴルフセンター」、セルライトスパがロングコートダディの「花屋」を披露し、コントファンが集う会場ではタイトルが表示された瞬間、息を呑む人もいた。

■ 今後のユニット活動について言及も「僕らが東京にいた方が…」

セルライトスパ、ニッポンの社長、ロングコートダディの3組によるコントユニット「関西コント保安協会」

公演直後におこなわれた囲み取材にて、約５年ぶりにユニットが集結した感想を聞かれた３組。ケツが「エモかったですよね」と呟くと、辻も「なんかエモさはあったな。いい意味でなんでも笑ってくれへんのがよかったです」と応じた。

また、カバーネタという異色の取り組みについても振り返った。ロングコートダディの２人はニッポンの社長の「ゴルフセンター」を移動中の新幹線内でも繰り返し練習したといい、兎は「あんな『関西腹立つおじさん』をやったことないから…。ネタを見てて、関西弁が至高で完成形だから。なんとか関西弁でやりたかった」と難しさを明かした。

セルライトスパ、ニッポンの社長、ロングコートダディの3組によるコントユニット「関西コント保安協会」終演後の会見にて

さらに、本来ラストで披露するはずだった１１本目のネタもあったそうで、辻は「オチが世界初。劇場の外にオチがあるという。今回はできなかったんですよね」と残念そうな様子を見せた。一方で１０月３１日に六本木の劇場で同ユニットのライブをおこなうことに触れ、「六本木バージョン、ありやな」と幻のネタ実現を匂わせた。

３組では唯一関西拠点となるセルライトスパ。そのため打ち合わせもオンラインでおこなったといい、肥後が「僕らが東京にいた方が、打ち合わせや練習しやすいですか？」とメンバーに問いかける場面も。大須賀が「ずっと関西コント保安協会をずっとやってくんなら、僕らは東京行ってもいいなって。行ったら行ったで、あんまやらなさそうやん？」と続けると辻は「やっぱセルスパさんがいなかったから、（ユニットライブを）やろうって話にならなかったから…」と応じ、兎も「俺は超やりたい。忙しいけど、しっかり新ネタを作る機会も作ってみんなでやりたい」と今後のユニット継続に向けて意欲を見せた。

オンライン配信『マンゲキ１０周年Ｐｒｅｍｉｕｍ　Ｌｉｖｅ「関西コント保安協会」』は、１０月３日昼１２時まで販売中（見逃し視聴は同日夜１１時５９分まで）。料金は２０００円、よしもとのライブ配信サービス「ＦＡＮＹＯｎｌｉｎｅＴｉｃｋｅｔ」にて。

取材・文／つちだ四郎