万博で期間限定「カフェタナカ」サントメ島のカカオのスイーツで文化交流

万博限定で味わえる「カフェタナカ」のパルフェ仕立てソフトクリームは「ルージュ」と「トロピック」の2種(各891円)
「美味しいチョコソフト、優しいお味で大満足」「外でゆっくり食べるのにちょうど良かった」などSNSでも声が上がり、『大阪・関西万博』で連日昼ごろには売り切れるほど好評なのは、人気パティスリー「カフェタナカ」(本社:愛知県名古屋市)が展開する万博限定ソフト&スイーツ。すべて「コモンズ-D館」にパビリオンがある西アフリカ・サントメ島のカカオが使われている。

■ 限定ソフトクリーム、ドーナツ…サントメ島の極上カカオスイーツ満載
25の国・地域が参加するパビリオン「コモンズ-D館」内サントメブースの斜め向かいに販売スペースが設けられ、現地カカオを使った「カフェタナカ」スイーツが揃う。

多彩なクッキー缶がスイーツファンたちから人気の同店は、国内外の厳選素材にこだわっている。田中千尋シェフがサントメ・プリンシペ民主共和国(以下、サントメ表記)の品質の高いカカオを知ったことで、2019年には現地に自社管理カカオ農園を開設。今回は、万博開催にあたり、サントメ政府代表から声がかかり、コモンズで共同出展することに。

8月からはパルフェ仕立ての限定ソフト「ソフティエ・サントメ」(891円)も登場。これは、猛暑が続く万博での需要に合わせたそう。濃厚ショコラソフトと甘酸っぱいフランボワーズ・ジェラートが相性抜群な「ルージュ」、ショコラ&ミルクソフトに、マンゴーとパッションフルーツが香る爽やかな「トロピック」の2種が楽しめる。
■ 万博の思い出に…限定カラーのクッキー缶

また、万博限定「焼ドーナツ(ペピット・サントメ)」(1個432円)は、名古屋コーチンの卵を使ったふんわり生地に、サントメ島カカオのチョコチップ入りのコクのある味わい。赤&青の花柄が愛らしく、土産として人気の万博記念缶「ビスキュイ・サントメ・リュミエール」(3240円)は、サントメ島カカオと沖縄・小浜島産黒糖を使った2種のビスキュイ入り。シェフが2つの島で感じた風や香りが表現され、食べ比べが楽しい。


アフリカで最初にカカオが栽培されたサントメ島には、島国ゆえに、かつてブラジルから持ち込まれた品質の高い原種が残っていて、ウッディさと力強いカカオ感が魅力という。

そのカカオを活かしたスイーツは連日、昼までに完売する商品が多く、店舗スタッフは「ソフト目当てに遠方からわざわざ来てくれる方がいたり、『美味しかった』というリピーターの方の声が印象的。今のうちしか買えない限定缶はぜひ飾ってもらって、万博が終わってからも、思い出として楽しんで欲しい」と話す。

■「美味しい」をきっかけに、サントメの文化を発信

スイーツの製造販売だけでなく、現地カカオの保護・農園の再生、そこで働く女性たちの自立も支援する『サントメプロジェクト』を展開する同社。広報担当者は「万博では、商品での利益よりもサントメという国を多くの人に伝える、というスタンスを大事にしています」と明かし、「今まで通常の店舗では、販売を通した一方的な発信でしたが、万博ではスイーツをきっかけに、サントメを知らなかった方たちに国の場所を覚えてもらったり、国として取り組むウミガメ保護活動など、歴史や文化も知ってもらえるきっかけになれば」と話す。

さらに10月1日からは7日間にわたり、「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で万博限定品や絞りたてソフトの販売、現地生産者との交流でカカオの魅力を伝えるイベントを開催。「現在日本に在留するサントメ人は僅か5人なので、貴重な機会になるのでは。また、今回は現地の農園で働く女性らを日本に招待いたします。実際に自分たちの作るカカオが日本でどう販売されているのか見てもらったり、一緒に楽しいお菓子作りの経験をしたり、来日経験を将来の自立に繋げてほしい」と期待を寄せる。

「カフェタナカ」の『大阪・関西万博』内の海外パビリオン「コモンズ-D館」での販売は、10月13日まで。時間は10時~18時(販売は限定数が完売次第、終了)。また、サントメ・プリンシペ民主共和国のナショナルデーは、9月29日に万博会場内で開催される。10月1日から7日に開催の「阪急うめだ本店」でのイベントでは、ワークショップなども開催。詳細は公式インスタグラム等で確認を。
取材・文・写真/塩屋薫

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