ファミリア75周年、定番人気「デニムバッグ」小学生と共作・販売へ

10時間前

『子ども企画会議』の様子。過去のデニムバッグや、サンプル生地などさまざまな素材を参考にしながら、周年記念のデニムバッグを作っていく

(写真19枚)

◆ 創業以来75年受け継がれる「ファミリアらしさ」をデザイナーたちが語る

イベント終了後、ファミリアのスタッフを代表して、おふたりにお話をお聞きしました
イベント終了後、ファミリアのスタッフを代表して、おふたりにお話をお聞きしました

アートを担当するデザイナーは、入社後、歴代の生地やデザインがスクラップされた「サンプルブック」を何度も開き、見ては描き、フェルトを切って置くことを繰り返し、ファミリアの世界観を覚えていくそう。

この「サンプルブック」は、ファミリアにとって大きな財産
この「サンプルブック」は、ファミリアにとって大きな財産。デザインは懐かしくて、新しい
サンプルブックにスクラップされた刺繍。レトロでかわいい
サンプルブックにスクラップされた刺繍。レトロでかわいいアイディアの宝庫だ

ベテランの域に達しても、このサンプルブックはとても重要なもので、新しいデザインを考えるときにも、はやり参考にするとのこと。そうやって、ファミリアらしさが75年受け継がれてきたようだ。

この「サンプルブック」は、ファミリアにとって大きな財産
このズラリと並ぶ「サンプルブック」は、ファミリアにとって大きな財産

今回会議に参加したデザイナーは、現在同社で人気のキャラクター「くまちゃん」を担当している2名。子どもたちが、アイデア出しの際に出してきた「喋るクローバー」や「喋るジャガイモ」など、今まで聞いたことがない自由な発想からくるフレーズに驚きながら、そこから広がるストーリーにとても興味を持ったそう。

フェルトも同じオレンジでも複数のオレンジがあり、子どももこだわりを持ってひとつひとつを選んでいく
フェルトも同じオレンジでも複数のオレンジがあり、子どももこだわりを持ってひとつひとつを選んでいく

また別のデザイナーは、「子どもたちが描いたものを、どう描き起していくかすごく悩むところがあります。いますごく要素が多いので、明日の2日目は子どもたちと相談しながら、空間も大切にしながらファミリアらしく可愛く見えるバランスで、みんなが納得できる形に落とし込めればと。子どもたちは個性が強いのですが、一緒に協力して作ろうという気持ちが強く、お互いに譲り合いながら作業をしていました。私たちの方が企画会議で揉めてるくらいです」と驚きを語り、笑った。社員たちもこの取り組みを新鮮に感じ、楽しんでいる様子だった。

過去のさまざまなデザインが新作につながっていく
75年間で培われたモノづくりの方法が、新たな商品の誕生につながっていく

この『子ども企画会議』の8カ月間を経て完成したデニムバッグは、2026年3月14日からファミリア本店にて販売予定。現在のところ、料金や販売個数などは未定。どのようなデニムバッグが完成するか、今後も注目したい。

取材・文・写真/太田浩子

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