祝45周年!劇団☆新感線、パロディ満載の時代劇に挑む「めちゃくちゃ楽しい話」

7時間前

左から『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する早乙女太一、向井理、小池栄子、古田新太、主幸・いのうえひでのり(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)

(写真4枚)

大阪発のエンターテインメント劇団「劇団☆新感線」。それを祝うべく「チャンピオンまつり」と銘打った新作舞台を、大阪を含めた全国3カ所で上演する。今年で45周年を迎えた同劇団、パロディ満載の時代劇に、劇団員の古田新太、客演の小池栄子、早乙女太一、向井理ら出演者が参加する。

■ 小池栄子「やるのは大変だけど…」

左から『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する早乙女太一、向井理、小池栄子(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)
左から『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する早乙女太一、向井理、小池栄子(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)

OBも含めて、久々に劇団員全員が勢ぞろいして上演するのは、江戸時代後期を舞台にしたパロディ満載の時代劇。幕府に歌舞伎の上演を厳しく取り締まられるなか、女性も含めた「闇歌舞伎」を上演している人々が、様々な障害をかいくぐって、歌舞伎界を代表する名作『忠臣蔵』の公演に挑む…という痛快なストーリーだ。

8月8日に大阪市内で、主宰で演出のいのうえひでのり、劇団員の古田新太、客演の小池栄子、早乙女太一、向井理の会見がおこなわれた。

小池は女性ながらも役者になることを目指す猪突猛進な女の子、早乙女は人気劇団の看板の女形、向井は闇歌舞伎の座付き作家と、幕府の若年寄という対照的な2役を演じる。

小池が「やるのは大変だけど、見にいったらめちゃくちゃ楽しい話だと思う。おもちゃ箱のような本(台本)です」と言うと、早乙女も「どんな人が見ても楽しめるのが新感線のすごさ。今回は映像でしか(新感線の舞台で)見たことなかった人とも一緒にやれて、奇跡のような、すごく貴重な舞台になると思います」と確信したように語る。

また、2役を演じる向井は「芝居をやろう!と言う側と、やっちゃダメ!って言う側というマッチポンプ的な役で、物語を動かす役ではあります。最初からトップスピードで始まって、上演が長時間だとは感じさせないスピード感になるのでは」と予測。

『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する古田新太(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)
『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する古田新太(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)

それに対して、闇歌舞伎の座長として劇中劇でいろんな役を演じる古田は「全部の役を自分に近づけようとする座長なので、全部(座長の)弾兵衛じゃねえかよ! って。何役もやる必要あんのかと」と愚痴って場を盛り上げつつ「(必要だったか)確かめに来てください」と、しっかり観劇を呼びかけていた。

続けていのうえは、「幕府の弾圧にめげずに『忠臣蔵』を上演しようとする熱い話ですけど、お祭り騒ぎのテイストの方がお客さんには感じられるのでは。お客さんが喜びそうな過去(作品)のシーンも入れるけど、それを知らなくても話は普通に進みます」と初心者でも安心なことを伝えつつ、「これを見ても『忠臣蔵』のことはわからないです(笑)。最低限の話を知らないと『これは一体、なにをしてるの?』ってなると思います」と、簡単なあらすじ程度の予習をすすめていた。

左から『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する古田新太、主幸・いのうえひでのり(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)
左から『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』に出演する古田新太、主幸・いのうえひでのり(8月8日・大阪市内、Lmaga.jp撮影)

『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪THUNDERSTRUCK』にはそのほかに、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、羽野晶紀、橋本さとしなどが出演。長野公演を経て、大阪は10月9日〜23日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席1万6800円、A席1万2800円、22歳以下2200円で、9月7日からチケット発売開始。大阪のあとは、東京でも公演あり。

取材・文/吉永美和子

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