竹野内豊、初となる役柄に苦悩「重責は想像を絶するもの」

8時間前

『雪風 YUKIKAZE』で主役の寺澤一利役を演じた竹野内豊(8月5日・大阪市内)

(写真5枚)

かつて「幸運艦」と呼ばれた駆逐艦「雪風」にまつわる物語を、忠実に基づいて描き出す映画『雪風 YUKIKAZE』。8月15日の公開に先駆けて5日、「TOHOシネマズ 梅田」(大阪市北区)にておこなわれた舞台挨拶に、主演をつとめる竹野内豊らが登壇した。

舞台挨拶付き先行上映会には、雪風の艦長・寺澤一利役の竹野内豊、若き水雷員・井上壮太役の奥平大兼、寺澤の妻・志津役の田中麗奈、そして脚本を手掛けた長谷川康夫氏、山田敏久監督が登壇。

『雪風 YUKIKAZE』舞台挨拶付き試写会の様子。左から山田敏久監督、奥平大兼、竹野内豊、田中麗奈、脚本の長谷川康夫(8月5日・大阪市内)
『雪風 YUKIKAZE』舞台挨拶付き試写会の様子。左から山田敏久監督、奥平大兼、竹野内豊、田中麗奈、脚本の長谷川康夫(8月5日・大阪市内)

歓声と共に迎え入れられた竹野内は、「私、舞台とかやらないのでこうやって皆さんと直でお会いできる機会はこういう時でしかないものですから、非常にうれしく思っています」と挨拶。会場が大阪ということで、大阪の印象を聞かれた竹野内は「元気。・・・そうですね、たこ焼き」と答え、会場を和ませた。

続いて、「世界が不穏な情勢に包まれるなかで、日々多くの方が日常に違和感を感じる瞬間はあると思います。そんななかで自分に何ができるというわけではないんですけど、何か俳優業という職業を通じてできないことはないかなと悶々と考えていた時に、このお話をいただきました」と、オファーを受けた際の心境を明かした。

左から井上壮太役の奥平大兼、竹野内豊(8月5日・大阪市内)
左から井上壮太役の奥平大兼、竹野内豊(8月5日・大阪市内)

また、今回は雪風の艦長というキャリア初となる「海軍」に所属する役柄を演じることになった竹野内。「自国を護る駆逐艦の艦長たる重責は想像を絶するもので、どんなに考えてもどういう風に役作りをしたらいいのか、正しい答えを見出すことができず撮影に入っていきました」と、撮影時の苦悩を語った。

さらに「当時を生きた人々の心情を映画で皆さんと一緒に体感することによって、より情景として皆さんの心の奥深くに記憶として残るといいなと思っております。本当に、もう二度とあのような惨事を起こしてはならないと思っております」と強く訴え、「どうかこの作品をご覧になって、ひとりでも多くの方々に感想を広げてくださったら、スタッフ・キャスト一同嬉しく思っております」と締めくくった。

映画『雪風 YUKIKAZE』は、8月15日より全国で公開。

取材・文・写真/つちだ四郎

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