「京都駅の穴場」東エリアの活性化なるか、昨年末から進化中…ビアガ初開催へ

14時間前

京都駅ビル7階・東広場の様子。西エリア10階へ繋がる「空中径路」へのエスカレーターからの眺め(Lmaga.jp撮影)

(写真10枚)

京都の玄関口として多くの人が行き交う「京都駅ビル」(京都市下京区)。その東エリアには「ホテルグランヴィア京都」や「京都劇場」が入っているが、新たに7階の「東広場」が昨年冬から進化中なのだ。アートな茶室を構えたラウンジ「NIWA(ニワ)」の開業、そして8月からは好立地をいかし、ビアガーデンが初開催される。

■ 京都駅中央口から死角の「高層階」…実は動きが?

JR京都駅・中央口から東側エスカレーターを上がると、7階東広場へ。ベルモニュメントが目印
京都駅ビル7階・東広場の様子。西エリア10階へ繋がる「空中径路」へのエスカレーターからの眺め(Lmaga.jp撮影)

JR京都駅・中央口からすぐの東側エスカレーターを乗り継いだ先にある東広場。1階からは死角の高層階のため、穴場の休憩所として使われることが多かったそう。そこで、より多くの人が集う場をめざし、駅ビルとクリエイティブカンパニー「ネイキッド」(本社:東京都渋谷区)がタッグを組み、百貨店のある日常づかいが多い西ゾーンに対して、東ゾーンは「文化とアート」を強化することに。

京都駅ビル7階・東広場の様子
京都駅ビル7階・東広場の様子(Lmaga.jp撮影)

2024年12月からは、広場周りの壁面に京都の四季の風景が投影される光のアート(夜限定)が出現。さらに、今春にはテラスラウンジ「NIWA」が開業し、店内や広場で、京都らしい抹茶ドリンクやおせち料理風おつまみセットなどを楽しめるように。ナイトスポットが少ないといわれる京都駅周辺だが、夜11時まで営業し、ちょい飲みの2軒目づかいで訪れる人も多いそう。

今春に開業し、デジタルアートの茶室も構えるラウンジ「NIWA」
今春に開業し、デジタルアートの茶室も構えるラウンジ「NIWA」(Lmaga.jp撮影)
いけばな草月流家元・勅使河原茜氏による竹のアートが目をひく光の茶室「貴和」(c)naked inc.  茶室の奥には「植治」次期十二代・小川勝章氏による庭園も。奥の石灯籠と手前の犬オブジェなどで「京」「都」を表現
「NIWA」内部、いけばな草月流家元・勅使河原茜氏による竹のアートが目をひく光の茶室「貴和」(c)naked inc.

店内にはデジタルアートが投影される茶室も構え、日本の文化を気軽に体験できる抹茶や和菓子の提供が海外客に好評。また、広場のエスカレーターは、西エリア10階への「空中径路」とも繋がっているため、「拉麺小路」帰りや展望エリアのような「空中径路」から「京都タワー」などの景色を楽しんだ観光客らの来店が増加傾向にあるという。

■ ビアガーデン初開催、2000円台からサク飲みも

東広場「NIWA」のビアガーデン、予約プラン2種はテラス立ち飲み・90分制4180円、テラステーブル・120分制5280円
東広場の夜の様子。予約プラン2種はテラス立ち飲み・90分制4180円、テラステーブル・120分制5280円(Lmaga.jp撮影)

さらに8月1日からは、花火などの光のアートが投影される広場にテーブルを広げ、『KYOTO STATION BEER GARDEN 2025 NIWAのビアガーデン』がスタート。京都駅改札から1番近い、仕事帰りに1人でも寄れる「都市型サク飲み」スポットとして、アルコールドリンク飲み放題は、60分・2860円から。

「野菜餃子」(1人分6個・600円)は「九条ネギ」「白味噌」「トマトサルサ」のタレ3種からセレクト。予約プランでは60分飲み放題と「野菜餃子」「枝豆」「ポテト」付き
「野菜餃子」(1人分6個・600円)は「九条ネギ」「白味噌」「トマトサルサ」のタレ3種からセレクト。予約プランでは60分飲み放題と「野菜餃子」「枝豆」「ポテト」付き(Lmaga.jp撮影)
「NIWA」店内でも当日受付でビアガーデンの単品メニューなどを楽しめる
「NIWA」店内でも当日受付でビアガーデンの単品メニューなどを楽しめる(Lmaga.jp撮影)

ドリンクは「プレミアムモルツ 生ビール」「角ハイボール」ほか、ノンアルの「ゼロッパ」各種サワーやソフトドリンクなど13種がスタンバイ。料理は「枝豆」「揚げたこ焼き」など400円台から揃い、「野菜餃子」(6個・600円)は京都風「九条ネギ」「白味噌」「トマトサルサ」のタレ3種からセレクトできる。年々需要の高いヴィーガン向き料理としてアレンジした焼き鳥、ナゲットも。

京都駅ビル7階・東広場の「NIWA」でビアガーデンが初開催
京都駅ビル7階・東広場の「NIWA」でビアガーデンが初開催(Lmaga.jp撮影)

店内とテラスで最大92名が利用でき、事前に席を確保できる予約プランは、「テラス立ち飲み」(90分制・4180円)と「テラステーブル」(120分制・5280円)の2種。1人飲み、仲間とゆっくりなど用途に合わせて、60分飲み放題と野菜餃子、フライドポテト、枝豆をセットで楽しめる。

飲み放題のみは60分・2860円~。「サントリー」の生ビールやハイボール、ノンアルサワーなど13種
飲み放題のみは60分・2860円~。「サントリー」の生ビールやハイボール、ノンアルサワーなど13種(Lmaga.jp撮影)

「ネイキッド」担当者は「元々『NIWA』は気軽に人が集える場所として開業したので、ここのビアガーデンはリーズナブルにちょい飲みができるよう『カジュアルさ』を意識しました。今後もイルミネーションなど、この広場でイベントを開催していけたら」と期待を寄せる。

ビアガーデンの開催は「京都駅ビル」7階・東広場「NIWA」にて、10月13日まで(8月19日・20日は休み)。時間は17時~22時、金・土・日・祝・祝前日、8月12日・13日は15時から営業。

取材・文・写真/塩屋薫

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