「ぬい」とお泊まりできるホテルが話題、全国でなぜ大阪だけ？

7時間前

「東横INN 大阪ドーム前」では大事なぬいやアクスタと一緒に宿泊できるプランを実施中（写真提供：東横イン)

(写真2枚)

ビジネスホテルチェーン『東横イン』（本社：東京都大田区）が、自分の「ぬい（ぬいぐるみ）」と宿泊できるプランを６月２５日よりスタート。あまりにもオタク心を刺激するプランということもあり、ＳＮＳ上では「これよすぎる」「やりたい」などの声が続出している。

実はこのプラン、全世界でも「東横ＩＮＮ大阪ドーム前」だけで実施しているとか。いったいなぜ？同社でプラン制作に携わった菊地さんに話を聞いてみた。

■ ぬいサイズのガウンや布団をレンタル

今回話題となったプランは、通常の宿泊料金にプラス３００円を支払うことで「ぬい」やアクリルスタンドなどを寝かせるためのベッド、掛け布団、枕、ガウン（Ｓ・Ｍサイズ）をレンタルできるというもの。さらに同ホテルに備え付けのベッド横スペースを利用すれば、大切なぬいと一緒にお泊まりしつつ写真撮影も楽しめるといううれしい内容だ。

同プランは、同社内の若手を集めＺ世代を中心とした若年層向けの施策などを考えるプロジェクト「Ｚ世代ＰＪ」から誕生。プロジェクト内で「推し活」をサポートできないかと考えていくなかで、菊地さん自身がアクリルスタンドやぬい（ぬいぐるみ)を旅行に連れていき撮影を楽しんでいたことからヒントを得たという。

また、同ホテルにペット同伴ＯＫルームがあることから、「ワンちゃんと一緒に泊まれるプランが東横インにあるなら、ぬいにも同じようなプランがあっても良いのでは」という発想につながった。

元々、同ホテルではベッド横スペースをステージに見立て、ぬいなど好きなものを並べて写真を撮るという楽しみ方をする宿泊客がいたとか。なかでも大阪ドーム前店は「京セラドーム大阪」が近くにある影響もあってかそういった利用者が特に多かったため、テスト的に実施がスタートした。

プランを実施するにあたって「一緒にお泊り会」というコンセプトを意識し、ぬいも安定価格で安心して泊まれるよう追加料金を必要最低限に設定。さらにリネンやガウンは実際に同ホテルでリネン類を委託している業者にぬいサイズの制作を依頼しているというこだわりポイントも。ぬいと同じ布団やガウンでお泊まりできるというのも、またオタク心をくすぐってくれる。

現在はテスト段階ということで１店舗のみの展開だが「想像以上の反響があったため、販売状況をみて拡大していきたいと思っています」と菊地さん。ＳＮＳの反響を受けてか早速予約も相次いでいるとのことで、大阪ドームのイベントやコンサートに参加するなら一度試してみては。「推し活応援！～ぬいと一緒にお泊り会プラン～」は、当日中のレンタルも可能。詳しくはフロントに問い合わせを。

取材・文／つちだ四郎