万博…準備する派、しない派…こんなに差が! 必要な持ち物は?

「OMO7大阪 by 星野リゾート」で、万博について案内する下村春日さん。休みの日は会場へ! 今回、“準備”について教えてもらいました(提供)
10月13日まで開催中の『大阪・関西万博(以下、万博)』(大阪市此花区)。行くべきか悩んでいる人もまだ多いと思われるが、予算の次の課題は「準備」だ。大変とも聞くが、どこまで簡略化できるのか、徹底的に準備するなら、どれほどなのか?
万博のPRブロンズパートナー「OMO7大阪 by 星野リゾート(以下、OMO7大阪)」(大阪市浪速区)で、仕事&プライベートで会場に通い詰める6人のスタッフのうちの1人、下村春日さんに指南してもらった。
準備する派、しない派で大きな差が…
下村さんは開幕から通い続け、スタッフ間で情報をデータで共有し、宿泊客にホテル内でおこなっている『EXPOサポート』で、万博情報を案内。
「今、万博に向かうお客さまが大変増えております。日々、予約方法などが更新され情報戦とも。できる限り準備された方が満喫できるかと思いますが、気軽に行くからこその魅力も。今回は、双方の魅力と楽しみ方をお伝えします」
タイプは大きく2つに分かれ、まったく準備しない(したくない)という人もいれば、驚くほど準備してくる人も。今回、両タイプの「準備方法」を紹介してもらった。

「準備は最低限、気軽に行きたいタイプは…」
調べるのが苦手、思い立った日に行きたいといった方は、極力手順を減らした以下の手順となる。身軽に行くための持ち物も最低限だ。より準備していきたい場合は、「徹底的に準備するタイプ」を参考に。
1.公式サイトでIDを取得。
2.どの日に行くか決めて、「東ゲート」でチケットを購入。
※チケットの種類は、「1日券」、夕方から行ける「夜間券」。
何度も行くなら「通期パス」、夏(7/19~8/31)なら「夏パス」を買う(注釈1)
3.電車で行く、降車駅はOsaka Metro中央線の「夢洲(ゆめしま)駅」で下車
持ち物:
□スマートフォン □クレジットカードなどの電子マネー □ほか通常時の必需品(暑い時期は、東ゲートの列で待機する際の水分必須)
●メリット:「予約を取っていると、その予約時間を考えながら巡ることになりますが、自由に気ままに楽しめます。民族のダンスが始まったり、歩いているミャクミャクを発見できるなど、偶然の出会いも。万博スタッフとのコミュニケーションを楽しむ余裕も生まれます」
●デメリット:「ほぼ必ず行列に並ぶことになります。どこへ行くか悩んで、時間のロスもでやすい可能性も。もしも当日に行くことを決めた場合は、朝の予約時間が満員のことが多いため、入場が昼以降になってしまい滞在時間が短くなってしまいます。到着時間が遅くなる場合は、お得な夜間券のほうがいいかもしれません」
●下村さんからのアドバイス!
「地図の確認ができ、自分の好みに合わせてAIがルートを提案してくれるアプリ『EXPO2025 Personal Agent』をスマホに入れておけば便利です。地図機能を使えば、最短ルートで行きたいパビリオンに案内してくれます。
必要なものはコンビニやショップで購入でき、自動販売機の数も多く、携帯の充電スポットもあります。ただ、いずれも並ぶことが多いので早めの行動をお勧めします。
もしも、並ぶのを避けたい場合は、以下のような楽しみ方も参考にしてください
・大屋根リングを散歩する。
・夜のショーを観る。『EXPOホール「シャインハット」プロジェクションマッピング』『One World, One Planet』(後者は天候により中止になることも)など(『アオと夜の虹のパレード』と『水と空気のシンフォニー』は休止中、6月25日時点)
・以下のイベントスペースなどのスケジュールを確認して、限定イベントを楽しむ。
ーEXPOアリーナ「Matsuri」
ーEXPOメッセ「WASSE」
ーギャラリーWEST、ギャラリーEAST
ーEXPOホール「シャインハット」
そのほかにもイベントスペースがあります。日によってイベントが異なり、並ぶことがありますのでご注意を」
「徹底的に準備するタイプは…」
会場で快適に、最大限に満喫するためなら、労力を厭わないという人は、早めの予約がおすすめ。通期パスなどを利用し何度も行くうちに、要領をつかんで、気軽に行けるように。
1.公式サイトでIDを取得。
※チケットの種類は、「1日券」、夕方から行ける「夜間券」。
何度も行くなら「通期パス」、夏(7/19~8/31)なら「夏パス」を買う(注釈1)
2.どの日に行くか決める、その際に、西ゲートと東ゲートの予約状況を確認する。
3.アクセス方法を決める。
・東ゲート→電車、自転車
Osaka Metro中央線の「夢洲(ゆめしま)駅」で下車。自転車の場合は駐輪場要予約(有料)
・西ゲートは→万博シャトルバス、高速バス、車、旅客船
(6月16日より当面の間、8時半~12時は、東ゲートから約1.6km(徒歩約30分)で西ゲートも入場可。その場合も西ゲートでの予約が必要)
車は指定の駐車場からシャトルバス、夢洲桟橋着の旅客船の場合はシャトルバス(この場合のシャトルバスは無料)。

4.西ゲート利用の場合はいずれの交通機関は指定のサイトで要予約。チケットと同タイミングで予約を。
各アクセス方法の到着時間と、入場の予約時間が両方空いているか確認を(例えば、9時台のバスが空いていても、入場ゲートが12時まで空いていない場合は、その時間に合わせてバスを予約する)。桜島駅行きシャトルバス・車以外は、乗車時間が決まっており、到着・帰宅時間の目安が付く。時間の変更は可能だが、夕方以降は満席の場合もあるので注意。
※シャトルバスは、アプリ「KANSAI Maas」をダウンロードして予約。その他は各サイトにて予約。6月15日からスタートしたATC(アジア太平洋トレードセンター)←→会場は「大阪・関西万博 西ゲートシャトルバス予約サイト」で予約。
5.パビリオンをチェックした上で、2カ月前抽選、7日前抽選に希望のパビリオンを登録。3日前から「空き枠先着」があるので深夜に空き枠を確認して予約する。
※レストランを予約できる場合があるので確認を(注釈2)。
6.パビリオンやイベント会場に予約方法などに変更がないかなど公式Xで随時確認。
SNSで情報を発信していアカウントをフォローして確認。常に情報のアップデートを。
7.スマートフォンに便利アプリをダウンロード
・「EXPO2025 Visitors」イベント情報のチェック、来場予約・パビリオン予約にログイン可。
・「EXPO2025 Personal Agent」現在位置から、目的地までの最短ルートを調べることができる
・「EXPO2025デジタルウォレット」「EXPOミャクポ!」(この2つは同時ダウンロード必須)。ウォレットを使えば、会場内のデジタルでのスタンプラリー(NFT)を楽しめる。また、複数回行く場合はポイントを貯められる「ミャクミャクリワードプログラム」も。
※ほかにもパビリオンによって専用アプリもあり、予定にあわせて準備を。
8.入場して10分後以降に、当日予約。スマホで操作を避けたい場合は、東ゲートと西ゲートの登録端末の利用を。その場合は、予約枠を利用しないと、次の予約ができないので注意。
9.入場後も、パビリオン・レストランの開館・営業時間、イベントが変則的な場合もあるので公式SNSサイトで必要に応じて確認する。
持ち物:
□スマートフォン □クレジットカードなどの電子マネー □チケットのプリントアウトorチケットのスクリーンショット(予約したパビリオンでの提示が必要) □プリントアウトした地図 □モバイルバッテリー(充電用コード) □ほか通常時の必需品
予定や状況に合わせて…□軽量の折りたたみのイス □スタンプ帳 □水筒 □小腹が空いたときの非常食 □土産用のエコバッグ □羽織(夜は冷えることもあり)□除菌・ウェットシート(テイクアウトを食べる際に便利)
天候に合わせての持ち物…□熱中症対策アイテム(帽子、冷却アイテム、うちわなど) □日焼け対策(日焼け止め、日傘など、サングラス) □雨具(レインコート、傘、防水対応スニーカー、防水バッグ、シューズカバー、替えのソックスなど)
●メリット:「朝9時から行けば行列も短く、パビリオンも予約できれいれば、いろんなところを効率的に巡れる可能性が高く、大満足できるハズ!」
●デメリット:「抽選、事前予約、当日の予約のため、また突然空き枠が出てきたりすることもあるため、スマホとにらめっこの時間が長くなる可能性が高いです。また、これだけ万全に準備すると満喫できると思うので、帰宅する頃にはかなりお疲れかと!」
●下村さんからのアドバイス!
「朝から歩き続けることになるので、東側と西側を行き来する場合は、会場内の外周バス『e Mover』の活用すれば、体力のロスが少なく。こちらは1回券400円と、1日券1000円があります。
いろいろなパビリオンを巡れる可能性が高いので、スタンプラリーをぜひ。公式スタンプラリーのスタンプ帳1100円は、当日に会場で買うよりも、万博会場外のオフィシャルストアやオンラインストアでの事前購入で、お土産店の行列に並ばずにすみます。
また準備する際に、行く予定のパビリオンの挨拶を覚えておくとより楽しく! 私は『北欧館(フィンランド共和国)』で、お買い物したときに『キートス(ありがとう)』と伝えたら、スタッフの方が喜ばれて、私もうれしくなりました」

気づけば詳しく!? 万博推しなホテル
「OMO7大阪」では、下村さんをはじめとした万博に通うスタッフ「ご近所ガイドOMOレンジャー」が、宿泊客に向けて楽しみ方を伝える「EXPOサポート」(12時~17時)が登場。好みに合わせてコースを提案するシートの配布もおこなっている。
そのほかに水曜限定で『「なにわ」ってなんやねん講座~マニアが語るEXPOの世界~』、二神敦氏と藤井秀雄氏が週替わりで登場し、マニアならではの目線でトーク(宿泊者のみ、参加費無料)を20時半から実施。

今回、世界各国16カ所の万博に行ったことがある、二神さんのトークを見学し、お話を聞いた。万博そのもの豆知識や見所を紹介し、「万博欲」がどんどん高まってくる内容に。
「万博を楽しめるのはたった半年だけ。過去には、開催時には見に行けず、終了後に跡地だけ見に行ったことも。また会場で各国のダンスなどを観るとただただ感動します、今やネットで知識を得られる時代になりましたが、リアルは違います。そんな感動を求めて、万博へ通い続けています」と二神さん。

ただ、これまで周囲にはまったく共感・理解してもらえなかったそうだが、「夢洲の会場を実際に訪れたことで、『万博って面白い』と仲間が増えていっています! いつかはお別れが来る万博。あるあるなのですが『人気だから延長するかも』というデマが流れますが、絶対にしません。後半に行って、もっと早く行けば良かったと後悔しないために、1日も早く訪れてもらえれば楽しいと思います」と語ってくれた。
今回紹介した「徹底的に準備するタイプへ」を見ると本当に大変だが、少しでも準備をした方が効率的に巡れる可能性は高くなるのでぜひご参考に。
(注釈1)【チケットの種類】
チケットの種類・料金は以下の通り。詳細は公式サイトにて確認を。※公式サイト以外での購入方法としてはコンビニ(チケット引換券)、旅行代理店(引換券/紙チケット)がある。
・「一日券」大人 7500円・中人 4200円・小人 1800円
・「平日券」大人 6000円・中人 3500円・小人 1500円
・「夜間券」大人 3700円、 中人 2000円、小人 1000円(トワイライトキャンページ時は16時~、本来は17時~)
・「通期パス(毎日入場可)」大人 30000円・中人 17000円・小人 7000円(要予約)最大3回の来場日時予約が可能
・「夏パス(7/19~8/31に毎日入場可)」大人 1万2000円・中人 7000円・小人 3000円(要予約)最大2回の来場日時予約が可能
※通期パスと夏パスは規定の回数を予約した場合は、1回の来場後に次の来場日時予約が可能に
(注釈2)
場内にはレストランが豊富、予約できるところもあり、以下はその一部。予約方法、キャンセル料金などは各サイトにてご確認を。
・「くら寿司 大阪・関西万博」・ラウンジ&ダイニングでは、「寿司 晴日[はれのひ]」「うかい亭 大阪」「フレンチ」「ビュッフェ」・サスティナブルフードコート「大阪のれんめぐり~食と祭 EXPO~」・高原レストラン「SUIKUU(すいくう)」・「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」・「とんかつ 乃ぐち」ほか
以上、掲載している情報は6月25日時点の情報、最新情報は公式サイトにて確認を。
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