「エイプリルフールか?」大阪の国宝展、551蓬莱と奇跡コラボ

2025.5.31 08:00

日本国宝展×551蓬莱でまさかのグッズ(594Tシャツ4400円)が会期半ばで登場

(写真8枚)

関西人にとっては「551の豚まんがあるとき~」「ないとき~」のCMでおなじみ、大阪名物の豚まんで知られる「551蓬莱」が…まさかの『日本国宝展』とコラボ。会期半ばに「大阪市美に国宝があるとき~!」と満を持して、数量限定のユニークなレアグッズとして登場した。

大阪・関西万博にあわせて「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)で開催中であり、連日行列ができるほど話題の同展。今回のグッズは、「551HORAI」のロゴが「594KOKUHO」(コクフォー)のダジャレになって、Tシャツや定規、ボールペンに(1人5点までの購入制限あり)。コテコテ感があり、なんとも大阪らしいエスプリがきいている。

SNSでは「謎のタイアップ」「初めて知って心の中で騒いだ」「おもしろい、594があるとき〜」「大阪のこういうとこホント好き」「何のコラボやねんww」「欲しい!」「エイプリルフールかと思った」「見かけたら買ってしまいそう」と反響が相次ぎ、実際にも販売がスタートしたばかりだが、売れ行きは好調だという。

日本国宝展と551蓬莱の奇跡のコラボにより生まれた「594(コクフォー)グッズ」
日本国宝展と551蓬莱の奇跡のコラボにより生まれた「594(コクフォー)グッズ」

■ 「みなさまに大阪の文化や魅力を」地元企業×国宝の文化財

「法善寺あられ」と土偶(縄文のビーナス)がコラボした同展オリジナルパッケージ商品
「法善寺あられ」と土偶(縄文のビーナス)がコラボした同展オリジナルパッケージ商品

企画した担当者は、「グッズを通じて、ご来場のみなさまに大阪の文化や魅力を知っていただきたい」と今回のコラボについてコメント。実は、大阪で初となる国宝展ということもあり、同展のミュージアムショップ(特設ショップ)には、地元企業と国宝の文化財がコラボしたグッズが多い。

例えば、「大阪ミナミに法善寺あり、大阪土産に心斎橋 法善寺あられあり」で知られる 創業大正9年のおかきとあられの専門店「法善寺あられ」は、人気トップ3の味(鬼サラダ、牛せん、ハッピー)を後期展示の目玉作品のひとつ、「土偶(縄文のビーナス)」(長野県茅野市・米沢棚畑遺跡出土)とコラボしたオリジナルパッケージで販売している。法善寺横丁界隈の飲み屋などで、酒のつまみに出される大阪の味だ。

ほかにも、大阪府堺市の染め工場・ナカニの注染手ぬぐいブランド「にじゆら」による同展限定のミャクミャク手ぬぐいは、すでに完売してしまったほどの人気だ。1度に数十枚の布を染色できる注染(ちゅうせん)の技法も明治時代に大阪で生まれたものなので、大阪らしさがわかる。

「ナカニ」の注染手ぬぐいブランド「にじゆら」による日本国宝展限定のミャクミャク手ぬぐいは完売したが、この万博限定ミャクミャク手ぬぐいは購入可能
「ナカニ」の注染手ぬぐいブランド「にじゆら」による日本国宝展限定のミャクミャク手ぬぐいは完売したが、この万博限定ミャクミャク手ぬぐいは購入可能

万博開催前は、賛否両論あった万博公式キャラクターのミャクミャクだが、同展のミュージアムショップでは大変な人気を博しているようで、前期展示の目玉作品のひとつだった「漢委奴国王」の印文でおなじみの「金印」(福岡県福岡市志賀島出土)とコラボの「EXPO2025ミャクミャクゴールデンスタンプ」も開幕数日で直ぐに完売している(現地での追加販売はなし、現在は6月30日まで「美術展ナビ オンラインストア」での受注販売のみ)。

ちなみに、土偶(縄文のビーナス)とコラボしたEXPO2025土偶ミャクミャク缶バッチとマグネットもすべて完売したという。

■ 縄文のビーナス、おしりの出っ張りの再現に注目

「土偶(縄文のビーナス)」ポールチェーン付きマスコットの注目のおしり
「土偶(縄文のビーナス)」ポールチェーン付きマスコットの注目のおしり

完売だらけ…ではなく、ほかにも人気グッズでまだまだ販売中のものはたくさんある。土偶(縄文のビーナス)は、ボールチェーン付きのふわふわマスコットになって、縄文土器の「火焔型土器(かえんがたどき)」ぬいぐるみとともに人気があるそう。担当者は、「縄文のビーナスのおしりに注目してください。マスコットは、このおしりのぷっくりした出っ張りにこだわりました」と力を込める。

実際の縄文のビーナスのおしり 
実際の縄文のビーナスのおしり 

これらの大阪らしいセンスを発揮したグッズの数々について「万博開催の地でもあるので、大阪を盛り上げようとの思いからです」と担当者。確かにグッズの売れ行きを見ただけでも、万博や同展を含めて、大阪全体が盛り上がっているのが伝わってくるようだ。

「土偶(縄文のビーナス)」ポールチェーン付きマスコット(2500円)
「土偶(縄文のビーナス)」ポールチェーン付きマスコット(2500円)
ビッグサイズにもかかわらず、売れ行きが好調だという人気グッズ 縄文土器の「火焔型土器(かえんがたどき)」ぬいぐるみ(9900円)
ビッグサイズにもかかわらず、売れ行きが好調だという人気グッズ 縄文土器の「火焔型土器(かえんがたどき)」ぬいぐるみ(9900円)

注目を集め続ける大阪市美の大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展『日本国宝展』は、平日でも開館時間前から行列ができており、あまりの人気ぶりから6月3日より、平日は18時30分(最終入館は17時30分)、土日が19時30分(最終入館が18時30分)までと、少し開館時間を延長することが決定している。

会期は6月15日まで。一般2400円、高大生1700円、小中生500円(土日祝は日時指定予約優先)詳細は公式サイトにて。

大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展『日本国宝展』

会場:大阪市立美術館
会期:4月26日(土)~6月15日(日)

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