カフェで、なぜお粥が主役に? 加古川で女性に人気

「お粥と蒸し野菜のセット」1300円。お粥は白米か雑穀米を選べる
カフェのメニューといえば、スイーツを中心に、フードもパスタやサンドイッチなどが多い…そんななか「お粥」を主役にした珍しいカフェ、その名も「粥cafeFika(かゆカフェフィーカ)」(兵庫県加古川市)が登場。お粥といえば風邪など体が弱ったときの料理として思い浮かべがち、最近では中国粥を提供する店は増えてきたものの、なぜお粥に…?
■レンタルスペースで試しに始めてみたら…
「小さい頃から料理やお菓子を作るのが好き、食べてもらうことが好きで。いつか自分の店をしたかったんです」と話してくれたのは、50歳の店主の森田さおりさん。8年の飲食店勤務を経て、子どもたちが独立して、いよいよ夢実現のため動きはじめる際、その第1ステップとして、友だちから紹介されたレンタルスペース「ご縁食堂」(兵庫県姫路市)で、2024年1月から曜日限定で営業を開始することに。
「私が作ろうと思っていたのは、洋風の創作料理だったのですが、その『ご縁食堂』さんの古民家風の空間にはイメージが合わないかなと。そこで、その場所で食べたいメニューとして思いついたのがお粥と蒸し野菜だったんです」
お粥を作って食べることで、改めて魅力を感じたそうで、「幼いころ風邪をひいたら母が『お粥さん、炊いたげるね』と言って、お粥を食べさせてくれました。“お粥さん”っていう呼び方もかわいくて、親しみある感じも好きで…。胃腸にやさしく、糖類も白ご飯の3分の1、水分もしっかり摂れるお粥は、本当に体に良いなあと思っています。疲れている時はもちろんのこと、毎日でもおすすめしたいくらい。そこに、素材の魅力を味わえる蒸し野菜を添えました」と、森田さん。
■「女性客に喜ばれています」
女性客から好評でそのまま看板メニューに。週2回の営業で6カ月間続け、お店をオープンする自信も得て、加古川の住宅街で10月31日に同店を開業した。ウッディな落ち着くインテリアで、ドライフラワーやアンティーク風のオブジェが配され、まさにゆっくりくつろげるカフェ空間となっている。
スウェーデン語の「Fika」が意味する「ほっと一息」や「友人と珈琲ブレイク」という場所になるように、「女性が可愛い、素敵と思えるものをお料理やインテリアから感じていただいて、ゆったりと幸せな時間を過ごしていただければ」と話す。

そんなひと時とお粥を求めて、30〜60代の女性客が訪れ、妊婦さんや、体に気遣う女性には特に好評とのこと。モーニング(土・日曜8時30分~)を食べてゆっくり過ごし、遅めのランチも食べて帰る女性客もいるそうだ。
「お粥は体を温めてくれ、免疫力のアップにも効果があると言われているので、私と同じ世代の女性客のみなさまには特に喜ばれています。普段は、家でお粥を炊かない方もそういった魅力を感じ取ってくれているのではないかと思います」
人気メニューの「お粥と蒸し野菜のセット」(1300円)には、食前の野菜スープ、お粥(白米、もしくは雑穀米)、せいろの蒸し野菜、メイン(和風おろしハンバーグ、蒸し鶏香味だれなど4種からチョイス)、ミニおかず3種。シンプルな和風のお粥とあって、メインや副菜はしっかりめに味付け、ボリューミーなので、男性客もちらほらと増えてきているそうだ。
ほかにも、「鮭と酒粕粥(梅味噌和え)」(1200円)や、「明太チーズとしらすのお粥(温玉のせ)」(1200円)といった季節メニュー(どちらも野菜蒸しがセット)もあり、今後はバリエーションを増やす予定。食後には、プラス500円で、米粉のシフォンケーキ、フォンダンショコラなどが楽しめる小さなおやつプレートとドリンク付きに。

JR加古川駅からはバス加古川消防署前停下車、徒歩6分。駐車場なし。営業時間は平日10時~17時、土・日曜は8時30分~16時(モーニングは9時半オーダーストップ、通常メニューは10時〜)。18時以降は予約で対応。定休日は不定休や新メニューはインスタグラム(@okayu_fika)で確認を。
取材・文・写真/いなだみほ
粥cafe FIka
2024年10月31日オープン
住所:兵庫県加古川市加古川町木村695-3
時間:10:00~17 :00(LO16:30)、土・日曜8:30~16:00(モーニング〜9:30、通常メニュー10:00〜) ※18:00以降は予約対応
不定休
電話:なし
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