お腹からひょっこり…淡路島・コアラの赤ちゃんに癒やされる

「淡路ファームパーク イングランドの丘」のコアラ、ウミとその赤ちゃん(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)
2023年7月31日に淡路島の動物園を併設する農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」(兵庫県南あわじ市)で誕生した、コアラの赤ちゃん。同パークの公式Xアカウントには母子コアラの愛らしい様子が投稿されており、「かわいすぎてずっと見てられる」「親子でカメラ目線愛おしい」と、多くの人のハートを鷲掴みにしている。
そんなコアラの赤ちゃんの様子と、コアラの出産やその生態について、担当者に詳しい話を訊いた。
■ 実はめちゃ過酷…! コアラの赤ちゃんが顔を出すまで
──写真が全部かわいすぎて癒やされています。現在パークで公開されているコアラの赤ちゃんについて、詳しく教えてください。
今回生まれた赤ちゃんの父親はピーター、母親はウミです。2頭は国内のコアラ繁殖計画のため2021年9月に「神戸市立王子動物園」から来園したコアラたちです。
赤ちゃんは2cm、1g未満の大きさで生まれました。1円玉に乗るくらいのサイズです。生後半年強の現在は推定ですが20cm以上、200g以上の大きさはあると思われます(2月22日、「オス」と判明)。

──そんなコアラの赤ちゃんですが、出産とその成長が、人間からすると信じられないくらいに過酷だそうですね。
そうなんです。生まれたての赤ちゃんは自力でお母さんのお腹の袋を探し出し、自ら潜り込みに行くところから始まります。お母さんがつけてくれた匂いを頼りに、わずか2cmの距離を20分ほどかけてよじ登っていきます。
無事に袋のなかに入ったら、そこに2つあるおっぱいのどちらか1つを選んで、半年間それをくわえたまま袋のなかで育ちます。生後4カ月ほどで袋の外からも赤ちゃんの動きが分かるようになり、半年経つと現在のように袋から顔を出すようになるんですよ。
──自然界の厳しさを感じますね。
はい。さらにコアラの袋は下向きについているんです。だからそこから落ちないか、日々ハラハラします。
──危ないのになぜ下向きになっているのでしょう?
お母さんからもらう特別なうんち(パップ)を離乳食として食べることで、消化器官内にユーカリを消化するために必要な微生物を取り入れます。袋の出入口がおしりに近い方がパップを食べるのに都合がよいため、下向きに袋がついているのだと。

──ウミの赤ちゃんは2月1日頃、お母さんのお腹のポケットから出ている様子がSNSでアップされていましたね。
最近は全身が袋から出ていることもあり、徐々に袋に戻らなくなっていくと思われます。おっぱいは袋のなかにあるので、袋に戻らなくなってもしばらくは袋に顔だけ突っ込んで授乳をおこなったりしている様子も見られます。
──袋のなかに入っている赤ちゃんが見たいなら、今のうちですね!
そうですね。赤ちゃんはお母さんのウミと一緒に公開していて、顔を出している時間も日に日に増えていますので、タイミングが合えばご覧いただけると思います。もう少ししたらウミの背中にしがみついて移動する姿も見れそうなので楽しみです。
◇
2月23日より赤ちゃんの愛称を「コアラ館」にて募集するという。「淡路ファームパーク イングランドの丘」の営業時間は朝9時半〜夕方5時まで(最終入園は夕方4時半)。入園料は大人1200円、4歳〜中学生400円、3歳以下は無料。
取材・文/野村真帆
「淡路ファームパーク イングランドの丘」
住所:兵庫県南あわじ市八木養宜上1401
営業:9:30〜17:00(4〜9月の土日祝は17:30まで)
料金:大人1200円、4歳〜中学生400円、3歳以下無料
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