【光る君へ】ゲスの極み東宮、紫式部の名につながる約束とは

まひろの父・為時から指南を受ける、六十五代天皇・花山天皇(本郷奏多)(C)NHK
吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。1月14日放送の第2回『めぐりあい』では、好対照な2人の王族にスポットが。とりわけ東宮(次期天皇候補の皇子)を演じた本郷奏多の怪演に、SNSは最高潮に盛り上がった(以下、ネタバレあり)。
■ 第2回「めぐりあい」
まひろとの出会いから6年が経ち、成人した藤原道長(柄本佑)は、宮中に出入りするようになっていた。姉・詮子(吉田羊)は円融帝(坂東巳之助)の皇子を産んだが、道長と詮子の父・藤原兼家(段田安則)の増長を危ぶむ円融帝は、中宮・藤原遵子(中村静香)の方を寵愛し、久々に詮子の元を訪れても「子を成すことの務めは果たした」と、冷たく言い放つのみだった。

それを聞いた詮子は、かねてから兼家にうながされていた通り、皇子を連れて父の元に戻ることを決意。また兼家は、次男・道兼(玉置玲央)が6年前にまひろの母を殺し、家の名を汚したことを盾にして、円融帝に毒を盛るよう命じる。円融帝は体を壊し、まひろの父・藤原為時(岸谷五朗)が教育する東宮・師貞親王(のちの花山帝/本郷奏多)への譲位が現実味を帯びてきた・・・。
■ 冷静に政治判断するも炎上必至の円融帝
貴族の日記であるとか、詠んだ和歌であるとかで、意外とこの時代の天皇は、その人となりやエピソードが数多く残っている。それは結構人間臭かったり、あるいはなかなかパンキッシュだったりと、調べてみると面白いものが多い(特にこの少し前に退位した冷泉帝は歴代最高レベル)。今回は円融帝と、のちの花山帝が登場したが、女性に対する対象的なふるまいに、SNSが大いに湧いた第2回となった。

まず円融帝。結婚に夢を見ていた乙女な詮子に対して、円融帝は子作りの相手ぐらいにしか思ってなかったと言い放つ。この言い草は今だったらまさに炎上必至で、実際にSNSでは「円融君ひどい」「毒盛られて当然」などの声が上がっていたが、詮子に肩入れしすぎると、兼家一族の権力だけが増大して政治バランスが崩れるという事情もあり、むしろ冷静な政治判断と言えることは言えるのだ。
そのためSNSでも、「円融帝がクズ! しかしこの時代の帝としては有能!!」「うっかり天秤が傾くと円融帝の君主権が危うくなるし、天皇にとっては寵愛も政治的行為」「子を産んだ時点で愛は終わり。そういう側面があった時代なのもまた確か」「ひどいセリフですが、当時の考えとしてはわりと一般的で、詮子のつらさはこの時代の女子が抱える宿命」と、ひどいけど致し方なしというコメントも少なくなかった。
■ 東宮が宣言、紫式部の名につながる重要な約束
しかしそんな「寵愛も政治行為」なんて言葉を、ドロップキックで蹴飛ばす勢いなのが師貞親王(花山天皇)だ。今回も母娘を両方愛人にした話が出てきたように(実話)、色恋方面のスキャンダルが多く、ちょっとこの時間に放映できかねるようなエピソードがそろっているゲスの極み。演じるのがまた「やんごとなきクズ」をやらせたら右に出るものなしな本郷奏多なので、その上品にクレイジーなたたずまいは絶品だった。
SNSでも、「花山くんが色々読んで想像してた以上に完璧に三次元に出現してて草」「東宮(花山天皇)の放送できないエピソードを口頭でさらりと言うけど、いやらしくなく演じられる本郷奏多さすがすぎる」「左利きの吉高由里子が右手で文字を書く練習を必死にしていた間に、本郷奏多は両足の指で扇を開く練習をしていたのかと思うとジワる」などの称賛の言葉が並んだ。
ただ、単なる暗愚ではなく、自分に真摯に学問を教えてくれた為時には誠実な言葉をかける場面もあったため、SNSはさらに「ちゃんと為時を師としてリスペクトしていた。あんな感じでもちゃんと人間性を見ていたのだなぁ」「自分から離れないでいてくれた為時のことだけは、好きな大人なんだろうね」「これは本郷奏多と岸谷五朗の主従萌えという新たなる可能性の扉を開いてますよね」という期待の声が上がっていた。

東宮は為時に、「即位したら、お前を式部丞蔵人にしてやる」と宣言していたが、この約束はちゃんと実行されている。そしてこの時代、宮中に仕える女性は、家族の位にちなんだ呼び名を付けられるので、まひろがのちに名乗ることになる「紫式部」という名は、実はこの「式部」の位から取られることになるのだ。ということは花山天皇は、ある意味紫式部の名付け親とも言えるわけで、これは即位後がいろいろと楽しみである。
『光る君へ』はNHK総合で日曜・夜8時から、NHKBSでは夕方6時から、BSP4Kは昼12時15分からの放送。第3回『謎の男』では、囚われの身となった道長を案じる一方で、兼家の計略で間者のような役割を引き受けることになったまひろの姿が描かれる。
文/吉永美和子
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