「ブギウギ」はな湯のその後に驚きの展開、そのワケを訊いた

久しぶりにはな湯に立ち寄り、ゴンベエや常連客たちの話を聞くスズ子(趣里)(C)NHK
本日12月13日放送の『ブギウギ』(NHK総合)第53話では、日本全国を巡業して歌い続けるスズ子(趣里)が大阪に里帰りし、「はな湯」の面々が久しぶりに登場した。相変わらず面白おかしく、賑やかな「はな湯メンバー」だが、彼らにも少しずつ変化が訪れていた。
銭湯の経営を引き継いだゴンベエ(宇野祥平)と光子(本上まなみ)の間に子どもが産まれ、熱々先生(妹尾和夫)は他界。中でも視聴者を驚かせたのが、アホのおっちゃん(岡部たかし)と「あんま」のアサ(楠見薫)が結婚していたことだ。この予想外の展開について、制作統括の福岡利武さんに聞いた。
■ はな湯メンバー「とにかく驚いていました(笑)」
2人の結婚は脚本家の足立紳さんのアイデアであると福岡さんは明かし、こう続けた。「足立さん以外のスタッフ、誰もこんな展開を思いつきませんでした(笑)。『はな湯メンバー』の皆さんはこの先自分たちがどうなっていくのかをとても気にして、また非常に楽しみにしていました。足立さんとしては、いつまでも変わらない皆なんだけれど、その中に何か少し変わっていくこともある……そういうところを描きたかったようです」。
この展開に対する、他の「はな湯メンバー」の反応はどうだったのか。福岡さんは、「いちばん驚いてたのが八百屋のキヨさん(三谷昌登)。『俺ちゃうんかい!』と、ずっと言っていました(笑)。当人であるアホのおっちゃんは嬉しそうでしたね。ものすごく“デレて”いたと思います。『もう孤独じゃなくなった!』と言って喜んでいました」とコメント。
また「アサさんのほうは、とにかく驚いていたのが印象的でした。『そんな要素なかったやん! なんで?』と、びっくりしていました」と、台本を読んでのそれぞれのリアクションを振りかえった。
いつまでもご近所のユートピアのように思われた「はな湯」も、少しずつ変わっていく。スズ子の物語とともに、今後の「はな湯」の物語にも注目していきたい。
取材・文/佐野華英
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