勢い増す「高校生漫才師」レベル、オール巨人ら新しい視点に驚き

審査員席のオール阪神・巨人
12月10日に大阪市内でおこなわれた、全国高校生による漫才コンテスト『ハイスクールマンザイ2023~H1甲子園』から、大会史上初の北海道勢のチャンピオンが誕生。お笑いの本場とされる「関西」の生徒が有利と長年言われてきたが、「もう出身地域は関係ない」と審査委員長・オール巨人も舌を巻く結果となった。
同大会には、全国からのべ796組1610人の高校生がエントリー。優勝した高校2年生のコンビ「偽ビートルズ」は、今年の『M-1グランプリ』で3回戦まで駒を進めた実力派だ。『M-1』では準々決勝進出はならなかったが、ほかにもこの時点で敗退したコンビには、鬼越トマホーク、コロコロチキチキペッパーズ、蛙亭、宮下草薙らテレビや劇場の人気者が名を連ねているのを見れば、この高校生コンビの実力と将来への潜在能力の高さがうかがえる。
オール巨人は大会を振りかえり、「地域関係なく、レベルはどこも向上している。コントの部、中学生の大会も作ったらええん違うか」と、コメント。審査員のミルクボーイ・駒場孝も「くまなくボケていく姿がすごい。(漫才の練習が過ぎて)勉強する暇あるんかな」と絶賛し、相方の内海崇は「次に何が来るのか予想がつかない」と飾ることなく驚いていた。
また、全体の講評で審査員が口をそろえたのが、ベテラン漫才師にも思いつかない「若者らしい新しい視点」だった。
例えば、「オムライスを作るレンタルお母さん」というビジネスを考えた「あみゅ~じん」(近畿エリア代表)、銭湯の強面の客が両腕に入れ墨ならぬデジタルタトゥーを入れている話をした「波乱万丈」(中国・四国エリア代表)。家系ラーメンだらけの温泉旅館が舞台だった「ミラクルボディ」(関東エリア代表)など、それぞれのネタに独創性が光った。
ハイスクールマンザイ出場者のような若い世代が、数年以内に『M-1』や『キングオブコント』、『R-1』といった大物賞レースを席巻する日は近いのかもしれない。経験や技術がものをいうのが芸能の世界であるのは言うを待たないが、漫才についてはそうとばかり言えなくなっている気がする。
取材・文・写真/小根盛古
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪のおすすめビアガーデン2025年最新版
NEW 2025.5.1 10:00 -
銀行の中にスタバ!? 関西1号店行ってみた[PR]
NEW 2025.4.30 13:00 -
【大阪・関西万博2025】地元編集部が行ってわかった、最新情報まとめ!人気グルメから穴場スポットまで…
NEW 2025.4.30 12:00 -
万博・タイパビリオン、大屋根リングから歓声も[PR]
NEW 2025.4.29 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
NEW 2025.4.29 11:00 -
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2025年完全版
2025.4.28 11:00 -
新社会人に告ぐ! 仕事の「#真相をお話しします」[PR]
2025.4.24 17:00 -
「えびそば一幻」が大阪初進出、バブル期の象徴に[PR]
2025.4.24 07:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.4.23 11:00 -
京都のホテルで楽しむ、アフタヌーンティー2025年最新版
2025.4.18 10:00 -
神戸のホテルで贅沢に、アフタヌーンティー2025年最新版
2025.4.10 11:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30 -
春は桜も!ガイドブックにもない、淡路島秘境ツアー[PR]
2025.4.2 07:00 -
テンプル大学、学生たちの京都生活。【PR】
2025.4.1 11:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.3.31 16:45 -
坂本龍馬の生家跡・ホテル南水、ラグジュアリーに改装[PR]
2025.3.30 07:00 -
万博迫る!大阪2カ所でオランダパビリオンお披露目[PR]
2025.3.29 18:30 -
ワインのような日本酒? 高知県に期待の新蔵が誕生[PR]
2025.3.29 07:00 -
大阪でなぜ?KITTE高知ショップ、意外な売れ筋[PR]
2025.3.28 07:00 -
2025年は開業ラッシュ!大阪・梅田の新商業施設まとめ
2025.3.27 12:00