２０２１年の連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロインの妹を好演した、蒔田彩珠が主演を務める夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』（ＮＨＫ）。その第１週試写会と合同取材会が８月７日に「ＮＨＫ大阪放送局」（大阪市中央区）にて開催され、蒔田が撮影を振りかえった。

同作は、就職活動で苦戦するほたると幼馴染の鍵谷美晴の２人が織りなす瑞々しい青春ドラマ。舞台が神戸ということもあり、関西出身ではない蒔田もドラマ内ではナチュラルな関西弁を話しており、今時の若者のコミュニケーションをよりリアルに感じさた。

そんな関西ことばについて、蒔田は「難しかったです！ 方言テープをもらってそれをひたすら聞いて練習するんですけど、普通の関西弁とは違う神戸ことばで、さらに最近の標準語まじりのニュアンスがとても難しかったです」と笑顔でコメント。

印象に残ったシーンについては、「ほたると美晴が珍しく長い時間一緒にいて、最後に美晴が『今日は本当に楽しかったなぁ、それだけで良くない？』って言うシーン。悶々と悩んでいるほたるに、遠まわしだけど簡潔に言うところがすごくかっこ良かったし、自分には絶対にできないと思った」と答えた。

また、「台本にセリフではなく、カッコで心情の説明が書かれているところがたくさんあって、複雑な心情を表情で表現するのが難しかった」と振りかえった蒔田。

プロデューサーの押田友太氏は、「仮面を被って就職活動をする難しい役柄で、座長として大変な日々なのに弱音も吐かず頑張っている。ただものではないです」と、彼女の演技力に加えその人柄も高く評価した。

同ドラマは月〜木曜の夜１０時４５分から１５分の放送。８月２１日スタートで、８週連続となる。

取材・文・写真／上地智