大貫勇輔「僕はダンサーだから、と無意識に言い訳をしていた」

舞台『マチルダ』でミス・トランチブル役をつとめる大貫勇輔
■ 「イギリスでは『そんな奴は誰もいないよ』って驚いてました」
──『マチルダ』は、原作の児童小説が日本ではあまり知られていないこともあり、前評判は正直さほど大きくなかったのですが、東京公演の半ばから「絶対観た方がいい」と、口コミで急激に盛り上がった感触がありました。
イギリスという演劇の国で、10年以上に渡って愛されるミュージカルだから、面白くないわけがないんですよ。音楽や振付、物語に込められたメッセージも素晴らしいので、稽古中から「観たら絶対大好きになる」と、強く思ってました。実際に、何度もリピートしてくださる方が大勢いて、客席とともに舞台も成長していったという感じがあります。

──トランチブルは小野田龍之介さんと木村達成さんとのトリプルキャストですが、大貫トランチブルはやはり「動きがすごい」という感想が多かったです。
小野田さんは歌の巧さ、声の自在さがさすがだなあと思うし、達成は本当に真面目できっちりやるけど、ちょっと笑えるような狂気をはらんでいて、それぞれ面白いですね。最初は「この役大丈夫かな?」と、(主演した)『北斗の拳』ぐらい不安になったけど(笑)、今は演じていて楽しさしかないです。
──実際大貫さんは「ダンサーにできるのか?」と思われるような役を次々に演じて、ついには『北斗の拳』で主役を張るという、ほかに類を見ないようなキャリアの重ね方をしているダンサーだと思います。
僕は(ミュージカル)『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』で、オールダー・ビリー(※ビリーの大人の姿。ダンサーが演じる)をやったんですが、先日同作のイギリスチームが来日していて、『マチルダ』を観てくれたんですよ。そのときに「オールダー・ビリーを演じて、トランチブルを演じた俳優はいない。しかもこのあと(舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で)ハリー・ポッターをやるんでしょ? そんな奴は誰もいないよ」って驚いてました。

──イギリス人からみても、異例のキャリアなんですね。ダンサー・・・特にクラシックバレエの方は、なかなかジャンルの殻を破れなくて悩む人が多いと聞きますが、大貫さんが殻を破ることができたのは、なにかきっかけがあったのですか?
今おっしゃった「殻」というのが、自分にはなかったんです、最初から。僕はジャズとモダンバレエからダンスをはじめて、そこからストリートダンスにはまって、コンテンポラリーダンスとタップをやって、最後にクラシックなんですよ。その順番がよかったのか、すべてのジャンルにリスペクトがあるんです。それはミュージカルの世界に入っても同じで、俳優のことも歌手のこともダンサーのことも、同じように心の底から尊敬してるっていう。
──ダンスをジャンルで区切らずにとらえていたからこそ、ミュージカルにもフラットに入り込めたということでしょうか。
ただ「殻」はなかったけど「壁」みたいなものは、いつもありました。さっき言った『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』に出たときに、ビリー役の少年たちが正しく努力をして、夢をかなえる姿を見て、僕には努力というか、ある種の覚悟が足りないと気付かされたんです。
無意識に「僕はダンサーだから」という「壁」を作って言い訳していたけど、それを壊して「ミュージカルで生きていく」ぐらいの覚悟と、そのための努力が必要だと。あの作品をきっかけに、いろんなことをあきらめずに、覚悟をもって挑むようになりましたね。
ミュージカル『マチルダ』
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
期間:5/28(日)~6/4(日)
料金:S席1万4000円、A席9500円、B席5500円
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