関西では21年ぶり、GWは平成中村座の「お練り」で決まり

2023.4.16 08:45

『平成中村座 姫路城公演』をおこなう、(左から)中村七之助と中村勘九郎(3月・大阪市内)

(写真2枚)

歌舞伎俳優・中村勘九郎と、その弟・七之助を中心に、仮設の芝居小屋で歌舞伎を上演する公演「平成中村座」。5月3日~27日に姫路城・三の丸広場(兵庫県姫路市)でおこなわれる「姫路城世界遺産登録30周年記念 平成中村座姫路城公演」開幕前の4月30日に、出演俳優たちの「お練り」が開催される。

■ そもそも「お練り」ってなに?

お練りとは、興業の宣伝+お祭りムードをより高めるために、俳優たちが町を人力車でめぐるイベント。関西での開催は、平成中村座の創始者で、兄弟の父である故・中村勘三郎がメインを務めた大阪・扇町公演以来21年ぶり。平成中村座にとっても、2019年の福岡・小倉城公演以来の実施となる。

中村兄弟以外には、中村橋之助、中村虎之介、中村鶴松、片岡亀蔵、中村扇雀が登場(予定)。JR姫路駅前を10時に出発し、姫路城の大手前公園まで、みゆき通り商店街を約30分かけて通り抜けるコース。ゴールの大手前公園では、出演者たちのあいさつもおこなわれる。

平成中村座による「お練り」の詳細

■ 公演チケットはすでに完売、ここがチャンス

まだ新型コロナが完全には収束していないので、どこまで俳優たちに近づけるかは不明だが、名優たちの普段の姿を間近で見られることと、大きな舞台の開幕をひかえる高揚感を、みんなで一緒に感じることができるのがお練りの楽しさ。前売が早々に完売したため、公演のチケットを手に入れられなかった人も、せめてこれで特別な気分を味わってみよう。

当日は小雨決行、荒天の場合は中止。『播州皿屋敷』(第一部)『天守物語』(第二部)という、姫路城ゆかりの演目を上演する平成中村座の公演は、当日立見券の発売を予定している。どちらも詳細は公式サイトでご確認を。

文/吉永美和子

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