広井王子「今しか咲かない花を」20歳までの歌劇団を作ったワケ

広井王子(中央)と少女歌劇団ミモザーヌのメンバー(左から)みやはらにこ、ちばひなの、さかもとりるは
■ 「20代を超えたらお酒飲むし、遊びを覚える」
──「石の上にも3年」という言葉がありますが、ミモザーヌも本格始動してそろそろ3年。思い描いていた形にはなってきていますか?
もともと5年近くかかるっていう話はしていました。当時は体制も整ってないし、教える先生たちも気が入らないし、ゼロからやるってそういうことですよね。誰も正体がわからないし、それが1回で終わるかもしれない。(当時集めた)先生たちも「イベントみたいなもんでしょ?」って気分だったと思う。

実際にオーディションでメンバーを集めてみるも、そううまくはいかない。天才がいるわけでもないし、逆に天才がいてもらっても困るし、その子だけのショーになっちゃうから。全体に底上げするとなると、それにはとても時間かかったね。
──でも今では定期公演も年に2回、歌劇団としては機能しているし、固定ファンも付き始めていますよね。
最近はやっとメンバーのスイッチが入ってきたかな。本人のやる気がカチッと入った瞬間が、やってるうちに分かるようになってきた。「あ、入った!入ったよね、絶対!」って。「将来こうなるんだ」と、ようやく見えてきた彼女たちにとっては、どんな苦労もおもしろいんです。今、すごく楽しいんだと思う。
──苦労の部分でいうと、少女たちがクランプしながら歌うとか、走りながら歌うとか、永遠に体幹トレーニングをし続けるとか、過酷な噂はよく聞きます(笑)
多分衝撃だったと思う(笑)。でも経験していくうちに、舞台の怖さも自分の至らなさも「これは練習を積み重ねるしかない」ってわかっていくんですよね。

──基礎から叩き上げ、10代のうちに舞台人としての根幹部分を作る、ということですね。
これね、10代だからできるんですよ。20代を超えたらできないから。なぜかというとお酒飲むし、遊びを覚えるから、夜に台本を覚えるとかできなくなっちゃう。それで、だいたい「疲れてるから」とか、言い訳して飲んじゃうの(笑)。その時間本当はもっと勉強しないといけないことがたくさんあるのに、できなくなってくる。
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